平成3963日目
1999/11/14
この日のできごと(何の日)
【東京都・石原慎太郎知事】台湾・李登輝総統と会談
台湾の震災復興を支援するため、東京都知事として台湾を初訪問中の石原慎太郎都知事は14日夜、李登輝総統と会談し、復興、再建問題のほか、日本と台湾の関係についても意見交換した。総統府によると李総統は石原氏に「日本の官民挙げての協力に非常に感激した」と日本の支援に謝意を表した。
総統府は石原知事が「中華民国は日本の周辺国家であり、隣人が災害を受けた時に、手を差し伸べるのは当然」と述べたことを発表。知事は台湾を「周辺国」として認識している姿勢を示した。今回の訪問については、震災復興を支援する「人道の旅」と強調したという。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【大相撲九州場所】8日目
大相撲九州場所8日目(14日・福岡国際センター)小結土佐ノ海が横綱武蔵丸を寄り切り、1敗対決を制した。大関出島は蒼樹山を、関脇栃東は玉春日をともに押し出し7勝目。この2人と土佐ノ海、平幕闘牙の4人がトップの1敗を守った。横綱貴乃花は寺尾を退け6勝2敗。大関千代大海は関脇魁皇の寄りに屈して3敗目。かど番大関の貴ノ浪は小結武双山に敗れ4勝4敗となった。2敗で追うのは両横綱と平幕の敷島、栃乃洋の4人。十両は金開山が7勝1敗で単独首位を守った。《共同通信》
【スピードスケート・W杯】開幕戦
スピードスケートのワールドカップ(W杯)開幕戦、インツェル大会最終日は14日、ドイツ・インツェルで行われ、Aクラスの女子1500メートルで田畑真紀(富士急)が2分1秒93で2位に入った。田畑のW杯でのメダル獲得は初めて。
優勝は2分1秒05をマークしたグンダ・ニーマン・シュティルネマン(ドイツ)。野崎千春(三協精機)は2分4秒62で10位だった。
同男子5000メートルはジャンニ・ロメ(オランダ)が6分31秒02で制し、4位までをオランダ勢が独占した。白幡圭史(コクド)は6分42秒89で10位だった。
Bクラス男子5000メートルの日本勢は野崎貴裕(王子製紙)が6分44秒71で4位に入ったのが最高だった。《共同通信》
【石川県金沢市】泉鏡花記念館オープン
金沢市泉鏡花記念館のしゅん工式は14日、同市尾張町2丁目の記念館中庭で行われ、関係者約150人が、金沢の生んだ文豪・泉鏡花の幻想世界を立体模型や音響装置などで体感できる施設の完成を祝った。
式では、山出保市長、野本昇市議会議長が「国内外を問わず大勢の人に親しまれ、鏡花の作品が時代を超えて、いつまでも受け継がれる拠点となってほしい」などとあいさつした。引き続き、金沢能楽会副会長の渡辺容之助師が開館を記念して謡曲、独吟「海人」玉の段を披露、山出市長、鏡花のめいに当たる泉名月名誉館長らがテープカットした。《共同通信》
【自由党・小沢一郎党首】消費税率を試算「12〜13%」
自由党の小沢一郎党首は14日、フジテレビ報道番組で、介護保険見直し問題に関連して、介護、医療、年金の社会保障財源を福祉目的税で賄う「税方式」とする自由党の主張を今後も堅持する考えを示し、その場合の消費税率を「個人負担を2分の1にすると8%前後、個人負担をゼロにすると12〜13%になる」との試算を明らかにした。
ただ、生鮮食料品などについては現行税率5%を維持するとして、消費税の福祉目的税化に幅広く理解を求める考えを表明した。
小泉純一郎元厚相らの「消費税率を明らかにしないのはおかしい」との指摘に答えたもので、小沢氏は保険方式を前提とした政府、自民党の介護見直し策について「保険料は上げるが(将来)サービスは下げざるを得ないということ自体、制度が成り立たないことを証明している」と批判した。《共同通信》
【トルコ】地震の死者370人超す
トルコ北西部を再び襲った大地震の死者は370人を超え、大きな被害を受けたボル県のデュズジェ市などでは、震災発生3日目の14日も生存者救出の必死の作業が続いた。また、同日午後には日本政府派遣の国際緊急援助隊の先遣隊がイスタンブールに到着、15日朝(日本時間同午後)から被災地で活動を開始する。
トルコ政府によると、14日夜現在、死者は374人、負傷者2923人、倒壊家屋は712に上った。
倒壊建物の下には依然、数百人の住民が閉じ込められているとみられる。同市では、気温が未明には5度前後まで低下、生存者の凍死が懸念され、捜索は連日徹夜で続けられている。
海外からの支援も本格始動し、ドイツの救援隊は14日朝、デュズジェ北東のゾングルダックで、倒壊したスーパーに閉じ込められた買い物客2人の生存を音響探知機で確認。スイス隊は捜索犬約20匹を使った活動を始めた。
デュズジェ市対策本部によると、8月の大地震の経験から、捜索活動に携わる市民や警察、消防、軍の動員は発生当初から順調だった。がれきを撤去するための重機が不足しており「鉄筋の切断機などの救助機材については、海外からの救援隊の到着に希望をつないでいる」という。
被災地一帯では余震が続いており、地震学者らは最大都市イスタンブール付近で新たな大規模地震の恐れがあると指摘し警戒を呼び掛けている。《共同通信》
【ウクライナ大統領選】クチマ大統領が再選
ウクライナ大統領選挙は14日決選投票が行われ、15日朝までの開票の結果、現職のクチマ大統領が対立候補のシモネンコ共産党党首に圧勝し、再選を果たした。ウクライナは第二次クチマ政権の下で改革路線を加速していくとみられる。
中央選挙管理委員会が発表した公式集計(開票率約97%)によれば、事前の予想通りクチマ大統領が現職の強みを発揮し、得票率56.2%を獲得。これに対してシモネンコ候補は伸び悩み、37.9%にとどまっている。大統領陣営は「この結果に十分満足している」と事実上の勝利宣言を行った。投票率は73.8%だった。
クチマ大統領は10月31日に行われた第一回投票の後、右派・民主派の支持票を固める一方、左派陣営を切り崩すことに成功した。シモネンコ候補は第一回投票で脱落した左派系有力2候補の支持を取り付けたが、左派票を固め切ることができなかった。また知名度の低さも敗因の一つになったとみられる。
クチマ大統領は今後さらに5年間の任期を務める。同大統領は市場経済改革や民主化推進を公約に掲げており、欧州連合(EU)への加盟を目標に経済の立て直しに改めて取り組むことになる。《共同通信》