平成3887日目

1999/08/30

この日のできごと(何の日)

【ボクシング・辰吉丈一郎選手】引退会見

「浪速のジョー」として親しまれた前世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎(29)=大阪帝拳=が30日、大阪市都島区の大阪帝拳ジムで引退会見し「勝ってやめるのが理想だったが、ボロボロにされて第二の人生に行くのも僕らしい」と話した。

今後は半年ほど静養しながら考えていくが「ボクシングという職業は終わったが、辰吉はまだ終わっていない。これからまたのし上がろうと思っている」と意欲的に語った。

辰吉は29日の同級タイトルマッチでTKO負けした。しかし、一夜明けのこの日の会見では、はれた目を隠すためにサングラスを掛けていたが、笑み交じりだった。

一問一答

―やはり引退?

「体が限界。期待にこたえられんし、この先やっても悪あがきになる」

―勝っても引退したか。

「勝ってもやめるつもりだった。一番強い時期にやめたかったが、そううまくはいかない」

―今思うと、一番強かった時期はいつか。

「テクニックとかは別として、精神的な面はきのう(29日)がベストだった」

―試合後はなかなかリンクから下りなかった。

「ファンが帰らずに残っていてくれて、お礼を言いたかった。ありがとうの声が聞こえたが、それはこっちのせりふです」

―今後はどうするのか。

「まずは半年間休んで頭の中を真っ白にしたい。僕自身は腐っていない。これからまたのし上がります」《共同通信》

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【警視庁】覚せい剤所持でシンガーソングライターを逮捕

自宅に覚せい剤を隠し持っていたとして、警視庁本富士署は30日までに覚せい剤取締法違反の現行犯で、シンガー・ソングライターの槙原敬之容疑者(30)と友人の男を逮捕した。槙原容疑者は「約1年前から覚せい剤を使っていた」と供述しており、同署は使用についても追求している。

調べによると、槙原容疑者と友人のアルバイトA容疑者(23)は26日午前9時半ごろ、槙原容疑者の自宅マンションに覚せい剤約1グラムを所持しているところを、同法違反容疑で家宅捜索に入った捜査員に見つかった。

覚せい剤はプラスチック容器2個に分けて入っていた。容器はそれぞれペンケースに入れられ、ソファのカバーの下に隠されていたという。

入手経路について、槙原容疑者は「新宿で知人の外国人から4万円で買った。A容疑者に買いに行かせた」などと話しているという。A容疑者は逮捕の前日から槙原容疑者宅に宿泊していたという。

槙原容疑者は平成2年にデビュー。3年には日本レコード大賞新人賞を受賞した。《共同通信》

【大相撲秋場所】番付発表

日本相撲協会は30日、大相撲秋場所(9月12−26日・両国国技館)の番付を発表、名古屋場所で初優勝し大関昇進を果たした金沢市出身の出島が東の2番目に就いた。4横綱3大関となったのは平成2年秋場所以来9年ぶり。出島のほか、先場所休場した七尾市出身の栃乃洋は公傷で東前頭8枚目のまま、また、出島の母校である金市工の後輩にあたる福島県出身の新十両玉ノ洋は西13枚目に番付された。

横綱は、東西の上位に曙と武蔵丸が2場所連続で座った。東2番目の貴乃花は、北勝海と並ぶ史上9位の在位29場所目を迎える。足首のけがなどで前場所全体の若乃花は、西の2番目で復活を目指す。大関貴ノ浪は、在位34場所目となり、豊山と並ぶ史上5位の長期記録。千代大海は、昇進4場所目で初めて東1番目になった。

東関脇の魁皇は、同在位が18場所で昭和以降の3位に。西の土佐ノ海は12場所ぶりの復帰。東西の小結も、それぞれ実力者が返り咲いた。東の琴錦は4場所ぶり。西の武双山は3場所ぶりに三役に戻ってきた。

大相模の横綱貴乃花、若乃花、そして二人の師匠で父親の二子山親方(元大関貴ノ花)が、笑顔で握手を交わした。秋場所(9月12初日・両国国技館)の番付が発表された30日、東京都内のホテルで開かれた両横綱合同の激励会で、二子山ファミリーが再出発を誓いあった。

約300人の後援会関係者を前に、壇上に並んだ3人。貴乃花が「日ごろから師匠、おかみさん、若乃花関に大変迷惑を掛けました。今後とも改心して一生懸命生きていこうと思います」とあいさつすると、若乃花は「今場所は悔いの残らないよう相撲人生をまっとうしたい」と決意を披露した。

藤森真・後援会副会長に促されて歩み寄った両横綱が、がっちり握手。師匠も加わって大きな拍手を浴びた。

いわゆる“絶縁・洗脳騒動”は昨年秋場所前に貴乃花が若乃花の相撲を批判したことが発端となった。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、メッツの吉井理人投手は30日、テキサス州ヒューストンで行われたアストロズ戦に先発、6回を2安打無失点に抑え、今季9勝目(8敗)を挙げた。吉井は8三振を奪う好投で、打線も3本塁打のアルフォンソを筆頭に計21安打と大暴れ。試合はメッツが17−1で大勝した。

ヤンキースの伊良部秀輝投手は、ヤンキースタジアムでのアスレチックス戦に先発したが、4回3分の1を投げて7安打4失点で降板した。試合はその後、ヤンキースが7−4で逆転勝ちし、伊良部は敗戦投手こそ免れたが、2試合連続のKO。8月の低迷でプレーオフでの先発登板に黄信号がともった。

ボールは走っていたが、この日の伊良部はフォークの制球が悪かった。二回、テハダに8号2ランを許す。三、四回は無難に抑えたが、五回に連打と四球で満塁のピンチを招き、ステーアーズにフォークを中前に狙い打たれマウンドを降りた。《時事通信》

【長崎県警】息子の保険金狙い殺害、母親ら逮捕

昨年10月、長崎県小長井町の港で高校一年の男子生徒が水死する事件があり、長崎県警は30日、母親が数千万円の保険金目当てに転落事故を装って殺害したとして、殺人の疑いで佐賀県鹿島市、病院看護助手で元保険外交員のA子容疑者(40)を逮捕した。また同日までに共犯として交際相手の鹿島市、古美術商B容疑者(52)を逮捕、二人の自宅などを家宅捜索した。

死亡した二男Y君=当時(18)=の遺体から検出された睡眠薬の成分が、A子容疑者が不眠症をロ実に病院で処方を受けた睡眠薬と一致。同容疑者も容疑を認めているという。長崎県警は諫早署に捜査本部を設置。借金返済のため睡眠薬をのませた上でY君を海に投げ込んだ疑いが強いとみて追及す。

捜査本部によると、平成4年9月には、A子容疑者の夫=当時(38)=も夜釣り中に水死。多額の保険金が支払われており慎重に事件との関連を調べている。

Y君は昨年10月27日未明、小長井港の海中で水死体で見つかり、岸壁から誤って転落したとみられていた。

調べによると、A子容疑者らは消費者金融会社などに計約2000万円の借金があり、その返済のためY君に掛けた数千万円の保険金を入手しようと計画。イカ捕りに行こうと言って小長井港に連れ出し、同月26日午後九9時ごろから翌日未明の間に海中に投げ込み、水死させた疑い。

A子容疑者は、自分が勤めていた保険会社にY君の保険を掛けていた。死亡後に保険金を請求したが、支払われていない。同容疑者はこれまで「ビシイカ」と呼ばれる小さなイカを網ですくうためA君と娘の3人で現場に行き、帰宅しようと数百メートル離れた所にいだY君を呼びに行ったが姿が見当たらず、海面に帽子が浮いていたので110番したと説明していた。

同容疑者の夫は4年9月11日未明、佐賀県太良町の海岸で水死体で見つかり、岸壁で夜釣り中に誤って転落したとされている。《共同通信》

【民主党】分裂回避で一致

民主党の横路孝弘総務会長は30日午後、党本部で菅直人代表と会い、代表選出馬の意向を伝えた。鳩山由紀夫幹事長代理が憲法改正問題で党分裂もやむを得ないと発言したことについて「代表選は政策論議を中心に行うべきで、少し心配な要素がある。選挙は団結を強めるために行うのであり終われば手を携えてやっていくべきだ」と述べ、鳩山氏の認識を批判した。

菅氏も「民主党のいろいろな側面を国民に伝える代表選にし、党に亀裂が走らないようにしたい」と応じ、党分裂を回避すべきだとの認識で一致した。

横路氏は31日、正式に出馬会見を行い、代表選は、菅代表、鳩山由紀夫幹事長代理との三つどもえの争いとなることが確定する。意欲を見せていた岩國哲人衆院議員は、立候補に必要な20人の推薦議員の確保が難しく、出馬を見送る方向だ。

横路氏は菅氏との会談後、記者団に「自民党政治に代わる新しい対抗軸を作るために民主党に参加している。ここで純化で党を小さくしたら、党をつくった意味がない」と述べた。

一方、鳩山氏は30日、党所属の参院議員らを訪ね支援を要請する一方、仙谷由人筆頭副幹事長らと今後の選挙スケジュールの打ち合わせなどを行った。

民主党の羽田孜幹事長は30日午後、党本部で記者会見し、鳩山由紀夫幹事長代理が改憲論争による党分裂もやむを得ないと発言したことについて「憲法問題は党内で本当に議論すれば、お互いに別れるという性格のものでない。自民党に代わる勢力をつくるという大義を失ってはならない。そうでないと私なんて何のために苦労しているのか訳が分からなくなる」と述べ、不快感を示した。

また幹事長として代表選には中立の立場で臨む方針を表明。鳩山氏が代表選で当選した場合、幹事長に若手を起用する考えを示したことについて「私はもともと今の仕事を望んでいる人間ではない。別に何とも思っていない」と述べた。《共同通信》

【自由党・小沢一郎党首】3党協議、自民党総裁選後に

自由党の小沢一郎党首は30日、党本部で藤井裕久幹事長と協議し、自民、自由、公明3党の連立政権発足に向けた正式な政策、政権協議は9月21日の自民党総裁選終了後に先送りするよう指示した。藤井氏が31日に自民党の森朗幹事長に伝える。

自由党が正式な3党協議に難色を示しているのは、連立政権を自民、公明両党主導となるのを崩すのが狙い。自公両党は9月2日に基本的な政策を取りまとめることになっているが、自由党の姿勢により、9月下旬にも想定されていた連立政権の発足にずれ込む可能性が強くなってきた。

自由党は通常国会閉幕後、小沢氏ら幹部が静養していたため、30日から活動を再開。東欧訪問から帰国した小沢氏が藤井氏らから報告を受けた。

自由党内には「なし崩し的に連立ができれば、与党内で少数となる自由党の発言力が低下する」(幹部)との危機感が強い。このため「自自があって、そこに公明党が入ってくる話だ」(藤井幹事長)という「本家意識」とともに、自由党」抜きでも衆参で過半数を維持できる自公両党に対し、常に連立離脱カードをちらつかせながら存在感をアビールしていこうという思惑がある。総裁選後の自民党の新執行部人事を見極めたいとの意向もあるようだ。

ただ、自由党内には「自民、自由両党間でも多少のニュアンスの違いを容認している。公明を含めるならなおさらだ」(野田毅自治相)など、柔軟な対応を求める声もある。《共同通信》

【小渕恵三首相】加藤、山崎両氏を批判

小渕恵三首相は30日午後、自民党総裁選遊説のため訪れた仙台市内のホテルで記者会見し、対抗馬の加藤紘一、山崎拓両氏が公明党は閣外協力にとどめるべきだと主張していることに対し「連立内閣で(公明党の)協力は得たいが、閣内は遠慮していただきたいというのは取るべき道ではない」とし、両氏の姿勢を強く批判した。

総裁選で再選された場合の内閣・党人事については、挙党態勢を目指すとしながらも「自自公を認めていただけるのか。閣内で責任を果たすことを、どう考えるかということもある」と述べ、公明党との連立に否定的な加藤、山崎両氏の対応が人事の重要なカギになるとの考えを示した。

首相は「しかるべき手続き、手順を踏まえて(閣内協力を)要請し、公明党大会も経ている。これを無視することは節操を欠く」と述べ、自自公連立は正当な手続きを経て決定されたことを強調した。

総裁選の見通しに関しては「一票でも多くの支持を得るため、全力を尽くす」と述べた。一方、首相は会見に先立って開かれた総裁選の東北ブロックの集いであいさつし「(自民党)国会議員のうち246人の支持をいただいた。(引き続き)首相になれるかは300万党員、党友の支持がいただけるかにかかっている」と支持を訴えた。

首相はこの集いで「国内総生産(GDP)も今年はプラスに転じられるところだ。もう少し総裁の任に当たらせていただきたい」と経済運営に自信を示すとともに、来年の主要国首脳会議(沖縄サミット)開催を自ら決断したことに触れ、「何とか成功させ、アジア唯一のサミット参加国として沖縄をアピールしたい」と強調した。《共同通信》



8月30日 その日のできごと(何の日)