平成3847日目

1999/07/21

この日のできごと(何の日)

【大相撲・出島関】大関昇進

日本相撲協会は21日午前9時から、愛知県体育館で大相撲秋場所(9月12日初日・両国国技館)の番付編成会議と理事会を開き、金沢市出身の関脇出島武春(25)=本名同じ、武蔵川部屋=の大関昇進を正式に決めた。同協会は直ちに愛知県津島市の武蔵川部屋宿舎に、使者の北の湖親方(元横綱北の湖)と入間川親方(元関脇栃司)を派遣し、昇進を伝達した。

紋付き羽織はかまの正装で使者を迎えた出島は「力のもののふ(武士)を目指し、精進、努力いたします」と口上を述べた。

新大関の誕生はことし初場所後の千代大海以来で、秋場所は4横綱、3大関の番付となる。大関以上7人は9年ぶり。幕下け出しデビューの学生出身力士としては、豊山(東農大)輪島(金沢高・日大)朝潮(近大)に次いで4人目。中大からは初。県内からは輪島に次いで2人目。

出島は平成8年春場所初土俵。9年春場所新入幕を果たした。ことし春場所で9勝、夏場所で11勝を挙げ、18日に終わった名古屋場所では12勝2敗。横綱曙との優勝決定戦の末に初優勝した。《北國新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【皇太子同妃両殿下】富山訪問

富山市で開かれる第35回献血運動推進全国大会に出席のため、皇太子ご夫妻は21日、全日空機で富山空港に到着された。

ご夫妻は、同市の名鉄トヤマホテルで中沖豊知事から県勢概要の説明を受けられた後、県赤十字血液センター、富山赤十字病院などで県内の血液事業や医療現場の様子を興味深く視察された。

県赤十字血液センターでは、駐車場を利用して献血「運動のPRイベントが繰り広げられた「ふれあい広場」にも立ち寄り、地元の園児とも触れ合われた。

ご夫妻は22日、富山市の県水墨美術館を訪問された後、市芸術文化ホールで開催される献血運動推進全国大会に臨まれる。《北國新聞》

【自民党総裁選】山崎拓氏、事実上の出馬表明

自民党山崎派の山崎拓会長は21日夜、都内のホテルで開いた同派政策提言セミナーの懇親パーティーであいさつし、「政策を掲げて来るべき総裁選に臨もうとしている。まさに、総裁選に挑戦しようと決意をみなぎらせている。自民党の代表を政策ビジョンで選んでもらいたい」と述べ、事実上の総裁選出馬を表明した。

山崎氏は加藤派の加藤紘一会長と同様、今国会会期末の来月13日前後に正式に出馬表明する意向だ。

同パーティーに出席した森喜朗幹事長は「(山崎氏は)加藤氏と総裁選に臨むことになるだろう。党としては歓迎すべきことだ」と述べ、総裁選が小渕恵三首相、加藤、山崎両氏の3人の争いになるとの見通しを示した3《共同通信》

【衆院内閣委員会】「国旗国歌法案」を可決

日の丸を国旗、君が代を国歌と定める国旗国歌法案が21日夕、衆院内閣委員会で自民、自由、公明3党や民主党の一部などの賛成多数で可決された。共産、社民両党は反対した。22日午後の衆院本会議で可決、参院に送付される。

小渕恵三首相は同委員会の質疑で、学習指導要綱に基づく教育現場での指導について「児童、生徒の内心にまで立ち至ってまで強制化しようという趣旨ではなく、あくまでも教育指導上の課題として指導を進めていくことを意味する」と述べ、強制に結びつくとの見方を強く否定した。《共同通信》

【平成11年度補正予算】可決、成立

70万人を超える雇用の創出に向けた緊急雇用対策を柱とする総額5198億円の平成11年度第1次補正予算が21日昼の参院本会議で、自民、自由、公明各党などの賛成多数で可決、成立した。民主、共産、社民各党は反対した。

雇用対策は労働保険特別会計分などの231億円を加えて事業規模は5429億円となる。補正予算は、国や地方自沿体が教育、環境事業などを民間企業や民間非営利団体(NPO)に委託する場合に適用する「緊急雇用・就業機会創出特別対策事業費」として2047億円を計上。情報通信など雇用増が見込まれる15の成長分野企業が、中高年を前倒しして採用したり、職業訓練をする場合に支給する奨励金として900億円。

企業のリストラで失業した中高年を対象に、職場体験学習や職業開発などを行うための「中高年求職者再就職推進事業費」に182億円を充てた。少子化対策として主要駅前などでの保育所拡充を柱とする「少子化対策臨時特例交付金」として2003億円も盛り込んでいる。

財源は、11年度当初予算の予備費のうち1500億円と、10年度予算の剰余金を充当して全額を確保したことから、昭和49年度補正予算以来、25年ぶりに国債発行に依存しない補正予算となった。《共同通信》

事業規模で約5400億円の緊急雇用対策などを盛り込んだ平成11年度の一般会計、特別会計補正予算案は、19日の参院予算委員会における採決を受けて、21日の参議院本会議に上程された。江田五月議員が反対討論に立ち、政府案の欠陥を厳しく指摘したが、採決の結果、自自公3党の賛成多数によって可決、成立した。

江田議員は補正予算案に対する反対討論で、(1)本予算執行から3ヶ月、同じこの通常国会会期に補正予算を提出したのは、政府自ら“欠陥予算”と認めるもの(2)雇用政策の名に値せず、単なる思いつきにすぎない。15分野の雇用創出の試みも全く効果なく、緊急地域雇用特別交付金も悪名高い“ふるさと創生”の二の舞になりかねない(3)新事業やベンチャー企業育成のための施策が欠けている(4)少子化対策に理念も哲学もなく、雇用対策としても的外れ。2000億円の交付金はハード面を優先し、保育士の増員・育成などソフト面はおざなり――と、補正予算の問題点を数え上げた。

さらに江田議員は、閣僚席の野中官房長官も見やりながら、石井一・民主党副代表との衆院予算委での論戦を取り上げ、「お上(政府与党)が民(野党)の弱みを探し出し、民の追及を押え込む。その上、盗聴法で民にプライバシーの公開を強要するのか。それはもはや民主主義でない」「権力政治の冷酷な本質が透けて見える」と一刀両断にし、小渕政権の「権力政治」の本質を痛烈に批判した。 補正予算案は、その後、自民・公明・自由3党などの賛成多数で可決、成立した。《民主党ニュース》

【江藤淳さん】死去

漱石論など文芸評論の戦後の第一人者であり、保守派の言論人としても歯にきぬ着せぬ発言をした江藤淳氏が21日夜、神奈川県鎌倉市の自宅ふろ場で死亡しているのが発見された。66歳だった。同県警によると、手首を切った跡があり、自殺とみて詳しく調べている。

鎌倉署によると、通いのお手伝いさんが午後8時ごろ、江藤さん宅を訪れたところ、江藤さんの姿が見当たらないため、ふろ場をのぞくと、江藤さんが浴槽にもたれ掛かるようにして洗い場に倒れていた。左手首に傷があり、血が水の張った浴槽内に流れ出ていたという。

江藤さんは、昨年11月に妻の慶子さんが死去。心労が重なる中で、文芸春秋5月号に「妻と私」を掲載。愛する妻が腫瘍になって死去したことに大きなショックを受けており、このほど日本文芸家協会理事長を辞任したばかりだった。《読売新聞》



7月21日 その日のできごと(何の日)