平成3683日目
1999/02/07
この日のできごと(何の日)
【舛添要一氏】都知事選出馬に含み
東京都知事選に出馬の意欲を見せていた国際政治学者の舛添要一氏は7日、フジテレビの討論番組に出演し「都政についても政策は持っており、今、自分が何ができるかを真剣に検討中だ。立候補も含め、あらゆる可能性がある」と述べ、出馬の可能性については含みを残した。
舛添氏は「永田町の候補者選びにんは政策がなく、だれなら勝てるかという議論ばかり。これでは都民の政治不信はなくならない」と批判した。
同番組で民主党の岩國哲人都連副会長は「(同党副代表の)鳩山邦夫氏以外の候補で対応する余地はない。都政の転換を期待する声が圧倒的に多く、強い意向を持って出馬宣言を準備していると思う」と述べ、鳩山氏出馬に期待感を示した。《共同通信》
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【小渕恵三首相】北方領土返還要求全国大会に出席
小渕恵三首相は7日午後、東京・九段会館で開かれた「北方領土返還要求全国大会」であいさつし「今年のできるだけ早い時期に(ロシアの)エリツィン大統領の訪日を得て、東京宣言に基づき2000年までに平和条約を締結するよう全力を尽くしたい」と述べ、1993年の「東京宣言」通り、領土問題の解決を平和条約締結の前提とする考えを強調した。《共同通信》
【別府大分毎日マラソン】
別府大分毎日マラソンは7日、大分市営陸上競技場発着のコースで国内外の招待選手20人を含む263選手が参加して行われ、エデル・モレノ(ブラジル)が2時間9分54秒で初優勝した。2位は森下由輝(旭化成)が2時間10分13秒で入り、11秒差の3位は武井隆次(エスビー食品)と一般参加選手が続いた。
昨年のバンコク・アジア大会1万メートル覇者で、マラソン初挑戦の高尾憲司(旭化成)は6位に終わった。
レースはモレノ、森下、高尾、サムソン・カンディエ(ケニア)の4人が先頭集団を形成。モレノは、36キロ地点の給水所でほかの3人が接触、転倒したのを機にリードを奪い、逃げ切った。《共同通信》
【高知県春野町】松坂フィーバー
大物ルーキー、松坂大輔投手の人気で盛り上がっている西武キャンプ。初めての日曜日となった7日、高知県春野町の県営春野球場は松坂フィーバーで沸いた。
快晴、気温17度のポカポカ陽気。球場には「松坂目当て」のファンが続々と詰めかけた。球団によると、観衆は球団史上最多の9000人。フィールディング練習の際に松坂が二塁に送球しただけでどよめき、投球練習になるとブルペンの周りは黒山の人だかり。この熱気には、浦田球団本部長も「見たことがないよ。清原(現巨人)が入団した時にもなかったな」と驚いた。
球場わきにある「松坂グッズ」などの売り場も大にぎわい。松坂のサインボールなどを透明ケースに組み込んだ「特製品」やテレホーンカードは完売。担当者は「全国区のスターはすごい」と目を丸くしていた。《共同通信》
【小沢一郎氏、菅直人氏】自衛隊海外派遣めぐり論戦
「小沢さんの議論は感情論と理屈がごちゃまぜになっている」「感情論でなく、政治判断を言っている」−。民主党の菅直人代表と自由党の小沢一郎党首が7日、テレビ朝日の番組で安全保障問題をめぐり激論を交わした。
菅氏は、自衛隊の多国籍軍参加は憲法違反で、資金協力にとどめるべきだと主張。小沢氏は「間違いだ。マフィアの親分のように、殺人は実行せずカネを出してやらせるというのは一番思い。憲法があるからやりませんでは世間は通らない」と反論した。
菅氏は小渕内閣と小沢氏の見解の食い違いを指摘。「本来なら小沢氏が内閣に入り、私と衆院予算委員会で(論戦を)やればよかった。そうすれば違いがはっきりする」と追い打ちをかけたものの、小沢氏は「(自民党は)自分の考えを100パーセント認めていないが、後方支援をやると踏み込んできたので、よしとした」とかわした。
「憲法9条があるのに自衛隊を海外に出して軍事行動をとるのは、日本の原則を大きく変えることになる。近隣諸国の理解もない」と強調する管氏に対し、小沢氏は「国連平和活動は概一争とは異なる。国際社会と協力するという憲法前文は逐条に全部かかるから、9条も前文の精神でやるということだ」と応酬した。《共同通信》
【愛知県知事選】神田真秋氏が初当選
任期満了に伴う愛知県知事選は7日投票、即日開票の結果、いずれも無所属新人3氏のうち前愛知県一宮市長の神田真秋氏(47)=自民、民主、公明、自由、自由連推薦、社民支持=が、愛知教育大名誉教授の影山健氏(68)=共産推薦=と税理士柴田隆治氏(70)を破り、初当選した。
神田氏は、全国最年少知事の増田寛也・岩手県知事と2カ月余りの差で全国二番目に若い知事となる。投票率は41.92%で、前回過去最低だった32.38%から9.54ポイント上昇し、過去5回続いた投票率の低落に歯止めが掛かった。《共同通信》
【ヨルダン・フセイン国王】死去
ヨルダンのフセイン国王が7日正午ごろ、がんのため首都アンマンの軍病院で死去した。63歳だった。新国王には6日に国王代理になったアブドラ皇太子が即位、議会で宣誓を行った。新国王はテレビで「フセイン国王の路線を継承する」と演説、国民の団結を訴えた。
アブドラ新国王は今年1月26日に皇太子になったばかりで政治手腕は未知数だ。パレスチナ人が国民の6割を占めるヨルダンの国内情勢は、絶大な権威を誇ったフセイン国王の死去で不安定化する可能性もある。《共同通信》
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政府は7日夜、フセイン・ヨルダン国王の死去に対し小渕恵三首相が「ヨルダンの繁栄と中東の安定のために大きな貢献を行ってきたことを高く評価している。大変な親日家だっただけに、われわれの悲しみはとりわけ大きい」とする談話を発表、深い哀悼の意を表明した。《共同通信》