平成3631日目

1998/12/17

この日のできごと(何の日)

【小渕恵三首相】ベトナム首脳と会談

小渕恵三首相は17日午前、公式訪問中のベトナム・ハノイ市内でファン・バン・カイ首相、レ・カ・フュー共産党書記長、チャン・ドク・ルオン大統領と相次いで会談し、同国のドイモイ(刷新)政策を積極的に支援する考えを表明した。


https://www.kantei.go.jp/

小渕首相はカイ首相との会談で、支援額300億ドルの新「宮澤構想」の対象にベトナムを加える考えを重ねて表明。「世銀との強調融資を検討する」として、金融システム近代化や法整備が必要との認識を示し協力姿勢を伝えた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【政府】コメの関税化を決定

政府、自民党、全国農業協同組合中央会(全中)は17日、来年4月からのコメの関税化を決めた。関税は単位当たりの重量に課す従量税とし、平成11年度は1キロ当たり351円17銭、12年度以降は341円とする。

同日昼すぎ、三者代表が高水準の関税設定や国内農業対策の強化などを条件に合意。これを受け政府は18日の関係閣僚会議で正式決定し、週内にも関税率とともに世界貿易機関(WT0)に関税化移行を通報する。

関税化により、現行のミニマムアクセス(最低輸入量)の拡大幅は来年4月時一点で年0・八%から0・一四的に圧縮される。日本のコメ市場は、関税さえ払えばいくらでも輸入できる自由化時代に突入する。ただ高水準の関税により当面はコメ輸入の急拡大は予想されず、実質的な輸入増を求める米国など輸出国が日本の大幅な貿易黒字と絡め、関税引き下げなど一段の市場開放圧力を強めそうだ。

三者の代表は17日午後、農水省で共同記者会見し、原田睦民・全中会長は、関税化が農家にとって苦渋の決断であるとした上で「WTO体制の下で稲作を守っていくには、この選択によらざるをえない」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】

渡部恒三衆院副議長は17日、都内の講演で「最近は自民党員が首相官邸に行って『内閣を支持します』と言った、という当然のことがニュースになる」と述べ、梶山静六氏らの動向を伝える報道に首をひねった。さらに「『ネコがネズミを捕った』とニュースになるのは、最近のネコがネズミを捕らなくなっているからか」と述べ、反小渕から小渕支持へ急展開した梶山氏をネコに例えて皮肉った。揚げ句に、自自連立を「(自民党を)出ていった者が元に戻るというだけのこと」と切り捨て、毒舌はますます絶好調。《共同通信》

【オウム・松本智津夫被告】第102回公判

オウム真理教松本智津夫被告(43)=教祖名麻原彰晃=の第102回公判は17日午後も東京地裁(阿部文洋裁判長)で続けられ、松本サリン事件で運転手役として実行行為にかかわったとされる元信者端本悟被告(31)が「サリンをまいた後しばらくの間、白い煙が流れた。騒ぎにはならなかった」などと証言した。

端本被告は国選弁護団の尋問に答え、犯行当日になっても、教団幹部から具体的な指示や、目的の説明はなく、犯行の計画性が薄かったことを強調した。またサリンの毒性について「鼻水が出る程度と思っていた」と証言。犯行後に新聞記事で死者が出るなどしたことを知り「がく然とした」と証言した。

さらに、実行犯らがサリンの被害を防ぐために着けた防毒マスクも「ビニール袋で作ったいいかげんなもので、今だったら怖くて行けない」と述べた。

閉廷後記者会見した渡辺弁護団長は、長い期間接見に応じなかった松本被告と最近接見し、安田好弘・主任弁護人の逮捕を伝えたことを明らかにした。《共同通信》

【米英軍】イラク攻撃(砂漠の狐作戦)

米英両軍はイラク時間17日午前1時、イラクの大量破壊兵器関連施設や軍事施設に対する大規模な空爆を実施した。イラクが国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)の査察を拒否したことに対する懲罰措置で、米軍による対イラク武力行使は1996年9月、フセイン政権のクルド地区侵攻への制裁としてミサイル攻撃して以来。

米英両国は17日朝から攻撃の成果を偵察衛星などを使って検証。成果が不十分と判断した場合は、第二波攻撃に踏み切る可能性がある。クック英外相は同日朝、「米英両軍によるイラク攻撃は今日中には終わらない」と表明した。

クリントン米大統領は米東部時間16日、テレビで「目的はイラクの大量破壊兵器の開発阻止」と演説、今後はフセイン政権打倒に全力を挙げると強調した。《共同通信》

ブレア英国首相は17日、下院での演説で英空軍のトーネード戦闘機が「作戦に参加した」と言明。第二次イラク攻撃を開始したことを明らかにした。

これに先立ちコーエン米国防長官は17日朝、米テレビ各局との会見で「まだやるべきことがあり、今後数日間は攻撃は続く」として、第二次、第三次の武力行使を言明しており、米英軍によるイラク空軍は長期化する可能性が高まった。《共同通信》

民主党の羽田孜幹事長は17日、「米英両国によるイラク空爆についての談話」を発表し、外交努力が実らなかった点を「誠に残念」と述べた。米英両国の判断に一定の理解を示しながら、「国連での協議が行われているこの時期がぎりぎりの判断であったかどうかについては、今後更に検証を要する」との立場をとっている。《民主党ニュース》



12月17日 その日のできごと(何の日)