平成3507日目

1998/08/15

【北アイルランド】爆弾テロ

英国・北アイルランド西部オマの中心部で15日午後、車に仕掛けられたとみられる爆弾が爆発、28人が死亡し約220人が負傷した。30年にわたる北アイルランド紛争史上、単独のテロ事件としては最悪の惨事となった。

犯行声明は出ていないが、カトリック過激派アイルランド共和軍から和平路線に反対し離脱した最過激派組織が、合意を覆すことを狙った犯行とみられている。和平合意が最悪のテロを招いたことにブレア英政権は衝撃を受け、今後の合意履行への影響を懸念している。

事件直前に爆弾設置場所を偽った爆破予告があり、これに従って市民が逆に爆発現場近くに避難したため多数の死傷者が出た。

IRAの政治組織シン・フェイン党のジェリー・アダムズ党首ら合意を支持する当事者はテロを強く非難。16日、ベルファスト入りしたブレア英首相も今回のテロで和平プロセスを後退させないとの決意を表明、和平への大きな流れは変わらないとみられる。しかしテロ行為による服役者の早期釈放合意の見直しや、最過激派の厳しい摘発を求める圧力が強まりそうだ。

警察によると、15日午後2時半ごろ。オマ中心部から数百メートルにある裁判所の外に爆弾を仕掛けたとの電話があり、警察は買い物客らを中心部方向に避難のため誘導。ところが40分後に避難者が待機していた中心部で車爆弾が大音響とともに爆発した。一夜明けた16日、現場は完全に封鎖され兵士が厳重に警戒する中で現場検証が行われた。

北アイルランドでは、英国からの分離とアイルランドへの統合を求めるカトリック系住民と、英国残留を望むプロテスタント系住民が対立し紛争が続いたが、今年4月に主要当事者が和平案に合意。同案は5月の住民投票で承認された。

IRAは和平合意を支持、停戦を順守しているが、シン・フェイン党の和平路線に反対して離脱したグループがテロを続行。爆発物の入手能力などから、このグループの犯行との見方が有力だ。《共同通信》



【第80回全国高校野球選手権大会】第10日

第80回全国高校野球選手権大会第10日は15日、甲子園球場で2回戦4試合を行い、選抜大会準優勝の関大一(北大阪)滑川(西埼玉)桜美林(西東京)京都成章(京都)が3回戦に勝ち進んだ。滑川は1点を追う六回、一死満塁から内野ゴロや相手のミスなどで3点を奪い逆転。小柳−久保田の継投も成功し、富山商(富山)を5−3でかわした。関大一は延長十回、スクイズで尽誠学園(香川)に4−3でサヨナラ勝ちした。桜美林は、智弁学園(奈良)に4−3で逆転サヨナラ勝ち。京都成章は如水館(広島)に5−3で勝った。《共同通信》

【プロ野球・阪神】11連敗

阪神4−5巨人◇15日◇東京ドーム

巨人は九回二死無走者から清原が中堅右へ今季2本目のサヨナラ本塁打を打ち込み、6月以来の3連勝。清原の決勝打を呼んだのは救援陣の好投。前半に高橋、村田真の本塁打などで4点を奪った。しかし追いつかれた後の五回一死一、三塁を河野が抑え、同点の九回に槙原を投入したことが実った。

阪神は五回にウィルソンの2点適時打で追いついたが、六回以降は無安打に終わり、球団初の11連敗。《共同通信》

【橋本龍太郎前首相】首相外交最高顧問に就任

小渕恵三首相は15日午後、橋本龍太郎前首相を首相公邸に招いて会談し、日ロ関係を中心とした外交問題の助言、協力を仰ぐ「首相外交顧問」の就任を要請、橋本氏は受諾した。

これを受け、9月中旬に橋本氏を同顧問の立場でモスクワに派遣することも決定。首相は橋本氏とエリツィン大統領らとの会談を通じ、大詰めを迎えている日ロ平和条約締結交渉の進展を確実にしたい考えだ。《共同通信》

【小渕恵三首相】終戦記念日「深い反省」

53回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京千代田区の日本武道館で開かれた。小渕恵三首相は式辞でアジア諸国の戦争犠牲者に対し「深い反省とともに謹んで哀悼の意を表したい」と述べた。

今秋には江沢民中国国家主席、金大中韓国大統領の来日が予定されているが、首相の「アジアへの反省」は、日本の「加害責任」に初めて触れた1993年の細川護熙首相以来6年連続となり、定着した。

終戦から既に半世紀余り。遺族の高齢化は一段と進む。「戦争」の記憶が遠ざかる中、参列者らは平和の尊さをかみしめ、不戦の誓いを新たにした。《共同通信》

【小渕内閣】8閣僚が靖国参拝

終戦記念日の15日、小渕内閣の宮下創平厚相、中川昭一農相、川崎二郎運輸相、野田聖子郵政相、甘利明労相、太田誠一総務庁長官、井上吉夫北海道、沖縄開発庁長官、柳沢伯夫国土庁長官の8閣僚が東京・九段北の靖国神社に参拝した。また、関谷勝嗣建設相、西田司自治相ら5人が14日までに参拝を終えており、参拝者は合計13閣僚。昨年8月の橋本内闇の12閣僚を1人上回った。

小渕恵三首相は「諸般の事情を勘案」して参拝を見送ったほか、野中広務官房長官、有馬朗人文相、堺屋太一経済企画庁長官らも9月に予定されている江沢民・中国国家主席来日への影響や、アジア近隣諸国の反発を想定して参拝しない意向を表明している。

井上長官と中川農相は、それぞれ「国務大臣」「農林水産大臣」と記帳。記者団には私人として参拝したことを表明したが、公人の立場に近い形となった。野田郵政相は「衆院議員」と記帳し「郵政相の仕事で来ているわけではない。近隣諸国も好きだが、日本も好きだから」と、私的参拝を強調した。《共同通信》

【民主党・菅直人代表】終戦記念日を迎えて

近隣アジア諸国を始め、世界の人々と日本国民に過酷な犠牲を強いた太平洋戦争の終戦から53年目の夏がめぐってきました。失われた多くの命の重みは、決して風化させてはならない歴史の教訓です。日本という国が国民の安全と世界平和の達成のために今何をなすべきか—–我々一人一人が真摯に問いかけ、答えを出すことが今求められています。

冷戦の終結に伴って、東西の軍事的衝突の危険性はほとんど消滅しました。しかしながら、宗教や民族問題などに起因する様々な対立と地域紛争はむしろ頻発しているという現実も一方に存在しています。また、先頃行われたインド・パキスタン両国の核実験は、私たちが平和の実現に向けた不断の取り組みを怠れば、世界はむしろ戦争の時代に逆行するおそれがあることを示しています。

唯一の被爆国であり、世界平和に大きな責任を有する国として、日本が果たすべき世界史的役割はますます大きいと考えます。日本は、米ロなどすべての核保有国に対して期限・数量を明示した核軍縮の目標に合致することを求めるなど、当事者意識を持った核軍縮活動を展開すべきです。同時に、予防外交をはじめとした積極的で主体的な外交を展開し、国連を中心とした世界平和を実現しなければなりません。また、先の戦争の反省をふまえて近隣諸国との基礎的信頼関係を構築し、アジア各国との外交・経済関係を質量とともに一層深める一方で、沖縄をはじめ、米軍基地の整理・縮小・移転についても引き続き努力してまいります。

「戦争の世紀』といわれた20世紀もあと900日を切りました。私たちは、平和への理想を持ち続けると同時に、観念論にとどまらない現実的アプローチを模索し、来るべき21世紀を「平和と友愛の世紀」にしたいと心から願っています。そのことを共に誓っていただきますよう国民の皆様にお願いし、メッセージとさせていただきます。《民主党ニュース》



8月15日のできごと