平成3498日目

1998/08/06

【広島】原爆の日

広島は6日、53回目の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園では、5月に核実験を強行したインド、パキスタンの駐日大使も参列し、原爆死没者慰霊式・平和祈念式が営まれた。両国の核実験で現在の核管理体制が根底から揺らぐ中、平岡敬市長は平和宣言で、核のない世界への第一歩として「核兵器使用禁止条約」の締結交渉を直ちに開始するよう世界各国に求めた。

平和宣言は、核実験などによる世界の核被害者との連帯の必要性に初めて触れ、平岡市長は「国家を超えて都市・市民のネットワークを広げ、国際政治を動かしたい」と「平和首都」を目指す決意をアピールした。

式典には被爆者や遺族、小渕恵三首相ら約5万人が参列した。広島市は今年初めて米国、ロシアなど核保有5カ国とインド、パキスタンの駐日大使に参列を要請したが、5カ国は日程の都合などを理由に欠席した。《共同通信》



【第80回全国高校野球選手権大会】開幕

第80回全国高校野球選手権大会は6日、甲子園球場で開幕。開会式に続いて1回戦3試合を行い、明徳義塾(高知)日南学園(宮崎)平塚学園(西神奈川)が2回戦に進んだ。

開幕試合は今春の選抜大会ベスト8の明徳義塾が延長十回、一死二塁から、暴投で二塁走者が一気に生還して6−5で桐生一(群馬)にサヨナラ勝ちした。日南学園は1−2の九回に打者11人を送る猛攻で6点を奪い、7−2で愛工大名電(西愛知)に逆転勝ちした。春夏を通じ初出場の平塚学園は3点リードされた九回に5長短打などで5点を挙げ、その裏の九州学院(熊本)の反撃を1点に抑え、10−9で勝った。《共同通信》

【小渕恵三首相】全所得階層で減税

小渕恵三首相は6日午前、平和記念式典出席のため訪れた広島市内のホテルで記者会見し、7兆円規模の減税案に関し「所得課税の最高税率の引き下げはかつてない大きな税制の改正だ。(高額納税者の)負担減につながる」と強調した。

さらに「定率減税といえば一律の引き下げが筋だが、いかなる階層の方が今、最も困難な状況にあるか。わたしの考え方を理解してほしい」と述べ、中所得層も含め全階層で減税とする方針を示した。《共同通信》

【和歌山毒物カレー事件】混入されたヒ素は猛毒の「亜ヒ酸」

和歌山市の毒物カレー事件で、和歌山東署捜査本部は6日、カレーに混入されたとみられるヒ素は、警視庁科学警察研究所で鑑定した結果、猛毒の亜ヒ酸または亜ヒ酸の化合物と発表した。

亜ヒ酸の用途は限られていることから、捜査本部は犯人につながる重要な手掛かりになるとみて、流通ルートなどの解明を急ぐとともに、死亡した4人の死因がヒ素中毒だった可能性もあるとみてさらに詳しく調べている。《共同通信》

捜査本部は、食べ残しのカレーや患者が吐いた物など二十数点の鑑定を科警研に依頼。これまでに、住民が調理した3つのなべのカレーや死亡したAさん(64)の胃の内容物、B君(10)の食べ残したカレーなど計12点からヒ素を検出、分析を進めていた。

亜ヒ酸はヒ素に酸素などが結合した化合物で、致死量は一人当たり0.1−0.3グラムと青酸化合物に匹敵する猛毒。現在は工業用や研究用に用途が限られている。体内に入ると、嘔吐や下痢、心電図異常、血圧低下などの症状を起こす。

これまでの調べで、ヒ素とともに青酸化合物がカレーに混入されたことが分かっており、同県警科学捜査研究所の鑑定で、患者の吐いた物など50点以上から青酸化合物が検出されているが、今のところ化合物の特定には至っていない。

一方、聖マリアンナ医大が同市保健所の依頼を受け入院、通院患者63人中31人の尿を採取し検査した結果、全員から通常より高レベルのヒ素が検出され、中には通常の300倍以上もの患者もいたことが分かっている。《共同通信》

【モニカ・ルインスキさん】大統領との性行為認める

クリントン米大統領の不倫もみ消し疑惑で、不倫相手とされる元ホワイトハウス実習生モニカ・ルインスキさん(25)は6日、ワシントンの連邦大陪審で初めて証言を行った。CNNテレビなどによると、ルインスキさんは宣誓の上で、大統領と性行為があったことを認めた。性的関係を全面否定する大統領は極めて苦しい立場に追い込まれた。

ルインスキさんの証言は、午前9時(日本時間6日午後10時)すぎから昼食時間を除いて6時間半続き、疑惑捜査を担当するスター独立検察官や23人の陪審員たちから、詳細な質問を受けた。ルインスキさんのスポークスマンは終了後、「質問に誠実かつ完全に答えた」とする声明を発表した。

詳しい証言内容は公表されないが、CNNテレビが複数の筋の情報として報じたところによると、ルインスキさんは、大統領と十数回にわたり性行為があったことを認め、その関係は1995年11月から1年半に及んだと証言した。また、大統領から二人の関係について偽証するよう直接的に言われた事実はないとしながらも、二人の関係を隠す方法を話し合ったことも認めた。《時事通信》



8月6日のできごと