平成4388日目
2001/01/12
この日のできごと(何の日)
【森喜朗首相】ナイジェリア大統領と会談
アフリカ諸国を歴訪中の森喜朗首相は12日午後、3番目の訪問国であるナイジェリアのンナムディ・アジキウェ国際空港に政府専用機で到着した。森首相は同日夕、首都アブジャ市内の大統領府でオバサンジョ大統領との首脳会談に臨み、基礎生活分野における貧困削減努力に対する無償資金協力などの経済援助を今後もできる限り実施していく意向を明らかにした。
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ナイジェリア入りした森喜朗首相は12日夜、首都アブジャの大統領府でオバサンジョ大統領と会談し、国連安全保障理事会の理事国を24カ国に拡大することをブッシュ米新政権と交渉していく考えを明らかにした。日本は安保理改革で常任、非常任理事国を合わせて現行の14カ国から24カ国に拡大する案をすでに示しているが、首相が具体的な拡大国数に言及したのは初めて。
森首相は「頻発する紛争に対応するためにも、安保理改革が急務だ。常任、非常任理事国両方の拡大には圧倒的支持がある」と強調した。
首脳会談に続く、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)のコナレ議長(マリ大統領)が加わった懇談では、同議長が「安保理改革に対する日本の立場は理解している。日本はわれわれを信頼してよい」と語り、日本案支持を明確にした。《北國新聞》
【東名高速飲酒運転事故】二審も懲役4年
東京都世田谷区の東名高速で1999年、大型トラックが乗用車に追突し女児2人が死亡した事故で、業務上過失致死傷と道交法違反(飲酒運転)の罪に問われた高知県中土佐町の元運転手A被告(56)の控訴審判決で東京高裁は12日、懲役4年とした一審東京地裁判決を支持し、量刑不当を理由にした検察側の控訴を棄却した。
判決理由で仁田陸郎裁判長は「国民の視点から悪質な事故での罪が軽いと感じられるとすれば、良型の見直しを検討すべきことは確かだが、特別の規定を新設し法定刑を引き上げるなど立法的な措置を取ることが本来の在り方」と指摘。
現行法での運用について「このような事故を契機に徐々に量刑を変えて対応するべきで、一審判決は従来の同種事故に比べ量刑が軽すぎるとはいえず、被告だけ重くすれば刑事司法の重要な減速である処罰の公平さを失う」と述べた。
さらに「この事故の法定刑の上限は懲役7年だが、上限の目安を示す検察側求刑が懲役5年だったことも踏まえ、一審判決は妥当」と判断した。
検察側は「被告の過失は未必の故意に限りなく近く、遺族にとっては殺人にも匹敵する」と主張。A被告は「一生かけて償いたい」と謝罪を繰り返していた。
一審判決後、被害者の両親らが「悪質な交通犯罪の刑罰が軽すぎる」と法務大臣に刑罰の引き上げを要請。これを受け、法務省が見直しに向け検討することを決めたほか、警察庁も厳罰化を盛り込んだ道交法改正試案をまとめた。《共同通信》
【大相撲初場所】6日目
大相撲初場所6日目(12日・両国国技館)横綱武蔵丸は栃栄を落ち着いて突き出し、横綱貴乃花は土佐ノ海を万全の寄りで退けて、ともに負けなしの6連勝とした。大関は魁皇が貴ノ浪を右すくい投げで破り、海鵬を押し出した雅山とともに4勝目。出島は琴ノ若を寄り切って星を五分に戻し、武双山は栃東に押し出されて3勝3敗となった。関脇若の里は小結栃乃洋に寄り切られて2敗目。《共同通信》
【札幌五輪記念国際ジャンプ大会】
ノルディックスキーの札幌五輪記念国際ジャンプ大会は12日、札幌市宮の森ジャンプ競技場でノーマルヒル(K点90メートル)を行い、吹田幸隆(雪印)が232.5点で原田雅彦(雪印)らワールドカップ(W杯)遠征組を抑え初優勝した。
28歳の吹田は1回目に86メートルで首位に立ち、2回目も93.5メートルを飛んで逃げ切った。原田は84メートル、93メートルをマークし2位、安崎直幹(NTT東日本北海道)が3位に入った。《共同通信》
【野球殿堂入り】小山正明氏ら4人
野球殿堂入りを決める野球体育博物館の競技者表彰、特別表彰両委員会は12日、東京ドーム内の博物館で、歴代3位の通算320勝を挙げた小山正明氏(66)ら4人を選出したと発表した。
競技者表彰は小山氏と、西武、ダイエーなどのチーム作りに手腕を発揮した故根本睦夫氏の2人。特別表彰は、広島の球団創成期にエースとして活躍し、監督も務めた長谷川良平氏(70)と、学生野球の普及、発展に尽力した元明大総長の故武田孟氏の2人が選ばれた。野球殿堂入りはこれで136人となった。《共同通信》
【伊達公子さん】婚約発表
日本の女子テニス界をリードし、1996年に現役を引退した伊達公子さん(30)が12日、インターネットのホームページでレーサーのミヒャエル・エル・クルム選手(30)と婚約していたことを発表した。
伊達さんはホームページで「昨年末からごく親しいお友達などに手伝ってもらいながら、結婚へ向けて準備を少しずつ始めたばかり」と説明。お互いの家族には既に紹介済みdえ、今年中の挙式を希望している。
クルム選手は昨年のフォーミュラ・ニッポンで総合2位の成績を残している。《共同通信》
【歌会始の儀】
新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」が12日午前、皇居・宮殿の「松の間」で催され、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻ら皇族方、一般からの入選者らが出席した。
今回のお題は「草」。松の間には、両陛下と皇族方が横に並んで座られ、向かい側に入選者や、陛下に招かれて歌を訓む召人の京大名誉教授上田正昭さん(73)らが着席。
2万3432首の応募作から選ばれた入選者10人の作品が最年少の高校3年生、後藤栄晴さん(17)=兵庫県芦屋市=の作品から順に古来の伝統にのっとった発声と節回しで朗詠された。続いて選者、召人、皇族代表の高円宮さま、皇太子ご夫妻の歌が披露され、最後に皇后さまの歌が2回、陛下の歌がそれぞれ繰り返してよみ上げられた。《共同通信》
【若田光一さん】避難生活中の三宅島の児童・生徒らを激励
スペースシャトル「ディスカバリー」で国際宇宙ステーション建設に参加した宇宙飛行士の若田光一さん(37)が12日午前、東京都あきる野市の都立秋川高校で避難生活を送る三宅島の児童・生徒らを訪問。「まだ大変な時期は続くと思うけど、目標を持って努力すれば必ず夢はかなう」と激励した。《共同通信》
【川口順子環境相】「三番瀬」視察
川口順子環境相は12日、東京湾奥に残る最後の干潟「三番瀬」を視察し、干潟や浅瀬を埋め立てる千葉県の計画について、「全面的に見直すべきだ」との見解を示した。環境省はこれを受け、2月にも千葉県に、計画の抜本的な見直しを促す見解書を送付する。
同省は「見解書に事業中止を求める文言を盛り込む予定はない」としている。同県は既に埋め立て面積を当初の7分の1の101ヘクタールに縮小する見直し計画案を公表しているが、環境相の発言は見直し案の全面的な再検討を要請したもので、計画の存廃を含め困難な対応を迫られることになった。庁から省へ昇格した同省にとっては、三番瀬問題への対応が今後の環境行政を問われる最初の重要課題になりそうだ。
三番瀬はシギ、チドリ、スズガモなどが生息し、生態系保護や東京湾の水質浄化機能維持の観点から重要視されている。《共同通信》
【この日の民主党】
全国キャラバン「おかしなことなくし隊」報告・北海道その2 2001/01/12
弁士=菅直人衆議院議員
隊員=田中甲、山村健、川内博史、牧義夫衆議院議員、羽田雄一郎参議院議員
特別隊員=羽田孜特別代表
地元弁士=佐々木秀典衆議院議員、小川勝也参議院議員旭川駅前
この日の朝の気温は零下16度。酷寒の中、朝8時30分からJR旭川駅前での街頭演説には、前日に引き続き羽田孜特別代表も参加した。隊員たちがふるえる中、地元選出の佐々木秀典衆議院議員は、コートを脱ぎ捨てスーツ姿でマイクを手にした。この姿に一同呆然。
名寄市西條デパート前
昨年の衆院選で惜敗した桜庭康喜(元名寄市長)さんは、「おかしなことをなくそう!と日本列島を縦断している民主党の若いホープたちが、この極寒の道化の地・名寄にきている。道北の人々の生活を肌で感じてもらい、政治の場で活かしてもらいたい」とおかしなことをなくし隊への期待を述べるとともに、「この若い小川勝也さんは夏の参院選をめざし、活動している。皆さんの手で大きな政治家に育てていただきたい」と名寄市民に訴えた。
士別市・畑作農家との懇談会
士別市では、若手の畑作専業農家との懇談会が行われた。経営破綻に直面している畑作経営の打開のための所得政策の緊要性について強い訴えがあった。
田中甲隊長は「私の選挙区(千葉県市川市・浦安市)でも、市民の食の安全性に対する意識は、年々、高まっている。生産者の専業農家の現状を、この度、勉強させて貰った。今後の活動に活かしていきたい」と述べた。
牧義夫議員も「地元の名古屋市でも農家があり、ほとんどが近くの大工場に勤める兼業農家だ。北海道は、兼業農家を選択する道にも限界があることが分かった。消費者の立場にある名古屋市民に北海道の専業農家の苦しい経営とその政策要望を率直に訴え、理解を求めていきたい」と語った。
「おかしなことなくし隊」が厳寒の北海道へ~猛吹雪、氷点下10度の中街頭演説
民主党の政権奪取運動委員会(委員長=田中甲衆議院議員)の全国キャンペーンチーム「おかしなことなくし隊」が11日と12日、北海道を訪れた。一行は吹雪に見舞われながらも千歳市から、札幌市や旭川市など総延長300kmを宣伝カーで走破し、政権交代の必要性を訴えた。
12月1日の東京・新橋駅前を皮切りに全国を遊説してきた全国キャンペーンは最終盤を迎えており、北海道が43都道府県目になる。厳寒の北海道を訪れた隊のメンバーは羽田孜特別代表、田中甲、川内博史、牧義夫、山村健の各衆院議員、羽田雄一郎参院議員、そして地元北海道選出の小川勝也参院議員の総勢7名。
札幌では雪祭りの雪像作りが行われている大通公園で街頭宣伝を行った。氷点下3度と、この時期の札幌の平均的な気温ながら、横殴りの雪が降りつける最悪のコンディション。さっぽろラーメンで体を暖め、揃いのシルバーのベンチコートによる完全防備で臨んだメンバーだったが、震えながらの演説となった。
口火を切った牧義夫議員は「市民のための本来あるべき政治を取り返そうと、なまらしばれる(とても冷える)北海道を駆け回って訴えたい」と北海道弁を交えてあいさつ。山村健議員は「国民の18%しか森内閣を支持していない。重厚内閣と言われるが、橋本さんも宮沢さんも経済政策に失敗した人。このおかしな内閣をなくしたい」と訴えた。
北海道選出で今夏、二期目をめざす小川勝也議員は、「政治を決してあきらめないでください。日本を変えるために全力でがんばります」と、支援を呼びかけた。
次に向かった岩見沢市は、全国一の収穫量を誇る米作地帯である空知地方の中核都市。50m先も見通せないような吹雪で到着が遅れ、民主党支持者ら100人以上が待ちかまえていた街頭宣伝は泣く泣く中止、すぐに稲作農家との懇談に入った。
懇談には地元農家の11人と地元選出の小平忠正衆議院議員、高橋由紀雄道議会議員が専業稲作農家がおかれている厳しい現状を説明した。
農民組織・空知農民連盟の委員長で自らも専業農家を営む松本勉委員長は、米価の決定に国際価格を考慮することには理解を示しながらも、「原価割れして、作れば作るほど損をする」現状を、具体的なデータを示しながら説明。「かつては米価の引き上げを訴えていたが、消費者負担が重くなる等の問題もあるので、所得対策が有効だと考える」と述べた。
これを受けて羽田特別代表は、食糧自給率向上の重要性を強調、民主党が掲げている「直接所得補償政策」の実現に向けた努力を約束した。
この後、「おかしなことなくし隊」の一行は、滝川市で街頭宣伝、旭川市で「中小企業者・若者との懇談」をこなし1泊。翌12日は氷点下10度の旭川市街に飛び出して街頭宣伝をした後、名寄市で街頭宣伝、士別市で「畑作農家と懇談」等を精力的にこなし、旭川空港から帰路に就いた。
投票率低下狙いは国民を愚弄するもの~菅幹事長が31日国会召集を批判
民主党の菅直人幹事長は12日の定例記者会見で、政府・与党が11日、次期通常国会を今月31日に召集する方針を固めたことで、夏の参議院選挙の投票日が7月29日に確定したことについて、「夏休みになれば、国民は子どもたちと出かけるから投票率はさほど上がらないと判断し、そこを狙って投票日をセットしたにちがいない。国民を愚弄するものだ」と厳しく批判した。
参議院の任期は7月22日。本来なら任期中に選挙を行うのが通例。この20年間を振り返っても最も遅い時期の選挙で、極めて異例の日程だ。菅幹事長はさらに、「株価の急落や円相場の下落など、きびしい経済状況の問題を見ても、本来はできるだけ早い時期に国会を開き、山積した課題に取り組むべき。年度内に予算を上げたいのであれば、余計に早く召集するのが理屈」と述べた。
通常国会への方針については、「金融問題の影響をどのように受け止め、政府がどのような対策をしていくのか。議論を早急に行うべきだ」と考えを示した。《民主党ニュース》