平成3489日目
1998/07/28
この日のできごと(何の日)
【和歌山毒物カレー事件】無差別殺人の見方強まる
青酸カレー事件の舞台となった和歌山市の園部第14自治会(65世帯、約200人)主催の夏祭りの案内状と飲食分の引換券が、自治会メンバーだけに配られていたことが28日、和歌山東署捜査本部の調べで分かった。夏祭り会場は袋小路の空き地で、部外者が入りにくいことから、捜査本部は、犯人が自治会の動向や現場付近の土地勘に詳しい者との見方を強めている。
また、カレーライスを食べ始めた状況から、同自治会長(64)=死亡=ら個人を目的にした犯行ではなく、祭りの参加者を無差別に殺傷するために青酸化合物を混入させた可能性が高いと見ている。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【自民党・森喜朗幹事長】YKKと関係強化
自民党の森喜朗幹事長と加藤紘一前幹事長、山崎拓前政調会長、小泉純一郎厚相が28日夜会談し、小渕恵三新総裁を支えていくことで一致、宮澤喜一元首相の蔵相就任に向け、協力していくことを確認した。森氏は「宮澤蔵相実現に向け、しっかりと説得してくれ。組閣の進み具合がかかっている」と、29日に宮澤氏と会談する加藤氏に要請した。
加藤、山崎、小泉氏の3人は今回、入閣を見送ることでも一致、森氏を含めた4人で定期的に会合を持つなど、「MYKK」として連携を強化していくことを決めた。一方、加藤氏らを中心とした「グループ・新世紀」の解散を正式に確認した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は28日、都内のホテルで開かれた財界人との朝食会で、出席者から「行革は逆戻りできないところまで行った。外交でもいろいろなスキーム(枠組み)を作った」と慰労され、上機嫌に。「ペルーの大使公邸人質事件では大変だった」「行革は後の人がしっかりやってくれるだろう」と熱弁を振るい、時間配分に気を使う首相には歌珍しく予定を30分もオーバーした。来客も少なく一人で過ごす時間が増えた首相には、格好の気晴らしとなった様子。
○・・・菅直人民主党代表はこの日出席した党常任委員会で、同党の支持率の急上昇ぶりに言及しながらも「これまで期待されながら十分に(役割を)果たせなかった」と弱気の発言。「国会も本来ならば夏休みなのに臨時国会がある。私も夏休みを本当は取りたい」とポロリとこぼし、この日に限っては打倒自民党を目指す勢いはどこかに置き忘れてきた様子。「国民の期待もあるので、ここで国会を中心とした議論をしっかりと頑張る」とも付け加えた菅氏だが、連日のテレビ出演や会議出席と「もてもて状態」で早くも夏ばての気配?《共同通信》
【公明】首相選挙で菅直人氏投票へ
30日に召集される臨時国会の首相指名選挙で、参院では民主党の菅直人代表が指名される見通しとなった。これまで慎重だった公明が28日の議員総会を受けて、菅氏投票の方針を固めたもので、共産党、自由党も同調する公算が強まった。《共同通信》
【モニカ・ルインスキさん】免責特権獲得
クリントン米大統領の不倫もみ消し疑惑で、大統領の不倫相手とされる元ホワイトハウス実習生モニカ・ルインスキさん(25)は28日、スター特別検察官から免責特権を付与されることで合意、近く連邦大陪審で証言することになった。
ルインスキさんは27日の特別検察官に対する事情聴取で、大統領と性的関係があったことを認めており、大陪審で宣誓の上で大統領との関係を証言する見通し。ルインスキさんとの関係を否定してきた大統領の偽証の疑いは一層深まり、大統領には大きな痛手となりそうだ。
スター特別検察官がルインスキさんに付与した免責は「行為免責」と呼ばれ、証言に関連する犯罪については完全に訴追を免れる内容で、ルインスキさんは、最大限の免責を勝ち取った。
特別検察官は28日、ルインスキさんが大統領との不倫を相談した母親のマーシャ・ルイスさんにも免責を付与しており、ルインスキさんに大統領との関係を洗いざらい証言させる方針とみられる。
特別検察官はルインスキさんの協力を得たことで、大統領を置い詰める大きな得点を稼いだ。ルインスキさんの証言を得た後、クリントン大統領の聴取を捜査の最終段階として行う予定で、攻めの捜査を進めている。
不倫疑惑のもう一つの争点である「大統領の偽証教唆罪」について、ルインスキさんは特別検察官の事情聴取に対して否定している。《共同通信》