平成7806日目

2010/05/23

【この日の鳩山総理】

普天間飛行場辺野古移設を正式表明

平成22年5月23日、鳩山総理は沖縄県を訪問しました。

沖縄県庁にて仲井眞弘多沖縄県知事と面会した後、名護市に移動し北部市町村長との懇談会に出席しました。

その後、那覇市に戻り、沖縄県経済人との懇談会に出席しました。

懇談会終了後、対馬丸記念館を訪問し、小桜の塔に献花しました。《首相官邸》

鳩山由紀夫首相は23日、仲井真弘多・沖縄県知事と県庁で会談し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について、名護市辺野古周辺の海域に代替滑走路を建設する考えを初めて表明した。さらに「『できる限り県外』という言葉を守れなかったことを、心からおわび申し上げたい」と陳謝した。

仲井真知事は「大変遺憾で、極めて厳しい」と述べ、辺野古への移設は困難という考えを示した。社民党も強く反発。地元、連立与党、米国が合意できる移設先を5月末に決めるという首相の約束は守れないことが明確になり、首相の政治責任が厳しく問われる事態となった。

日米両政府は「辺野古周辺」を移設先として明記する両国の外務・防衛担当相(2プラス2)による共同声明を月内に発表する方針だ。その場合、社民党が連立政権からの離脱に踏み切るかどうかが政権運営の焦点となる。

移設先とされた名護市の稲嶺進市長も、23日の首相との会談で「県民や名護市民への裏切りだ。到底受け入れられず、断固反対だ」と述べた。

仲井真知事との会談で、首相は「辺野古付近にお願いせざるを得ない。断腸の思いで下した結論だ」と述べた。その上で「ヘリコプター部隊を切り離して移設すると、海兵隊の機能を大きく損なう」として、ヘリ部隊の一部を県外に出すことも断念し、普天間全体を辺野古に移す方針をはっきりさせた。工法や詳細な建設場所の調整はこれからだが、自民党政権時代に米国と合意した現行案にほぼ戻ることになる。地元の反発で工事に着手できず、市街地の真ん中にある普天間飛行場を使い続けなければならなくなる可能性も高い。

首相は辺野古周辺への移設を決めた理由として「昨今の朝鮮半島情勢から分かるように、東アジアの安全保障環境に不確実性がかなり残っている」と指摘。「海兵隊を含む在日米軍全体の抑止力を現時点で低下させてはならない」と述べた。韓国の哨戒艦が北朝鮮の魚雷で爆破された事件を念頭に置いた発言だ。

首相は、沖縄の負担を軽減するために、米軍の訓練の県外移転を進める考えも強調した。しかし、移転先については「27日の全国知事会で協力をお願いしたい」と述べるにとどめ、鹿児島県・徳之島などの具体的な地名は示さなかった。同意を得られるメドが立たないためと見られる。

一方で首相は、嘉手納基地以南の米軍施設・区域や、沖縄本島東側で良好な漁場と重なる米軍の訓練区域の返還などの沖縄県の負担軽減策について実現に取り組む考えを強調。「米側からそれなりの感触をちょうだいしている」と語った。

北沢俊美防衛相は、日米共同声明の最後の調整を行うため、現地時間25日(日本時間26日)に米国でゲーツ国防長官と会談する。《朝日新聞》

鳩山由紀夫総理(代表)は23日午前沖縄県那覇市の沖縄県庁を訪れ、普天間飛行場移設問題で仲井真弘多・沖縄県知事と会談を行った。

鳩山総理は会談上、「政府の取り組みの目的は沖縄県民の負担軽減と危険除去であり、どう実現するかである。そのための確実な方法は普天間飛行場の県外移設であると考えて真剣に考えてきた」と経緯を報告。そして、「国内および日米の協議を重ねた結果、代替地は辺野古付近にお願いせざるを得ないという結論を断腸の思いで下した。『できる限り県外』という言葉を守らなかったこと、今回の結論に至るまでの過程の中で県民の皆様に大変混乱を招いたことに心からお詫びを申し上げたい」と語った。

そのうえで鳩山総理は、「沖縄に在日米軍基地の75%が集中している現状を放置することでは決してなく、米軍の訓練をできる限り県外に移していくことによって沖縄の皆さんの負担と危険性の除去の実を挙げていくことは大事だと思っている」との考えを述べ、訓練移転を促進するために27日に開かれる全国知事会で沖縄の負担を全国で受け止めてもらえるように協力を要請する意向を明らかにするとともに、負担軽減策についても沖縄県民の考えを十分に反映した策を講ずるとした。

会談後、鳩山総理は記者団から普天間飛行場の代替施設を名護市辺野古付近に建設する方針を仲井真知事に示したことに同知事は厳しいという反応を表したことで、今後、地元の沖縄県民の理解をどのように得ていくかとの質問を受け、「知事をはじめとして、県民の皆様方のご理解をいただくためにできるだけ話し合いをさせていただく。協力をいただけるように誠実に努力したい」と答えた。

また仲井真知事が沖縄の理解を得るのは困難ではないかとの認識を示していることからどのような負担軽減策をとるのかとの質問に鳩山総理は、「元々いかにして沖縄の皆さんの負担軽減をするかということが一番の命題であったので、県外ということを申し上げていた。これからも負担軽減として米国海兵隊の訓練の移転という意味においては積極的に他の県にも働きかけていきたい」と沖縄の負担軽減に対して全方向で全力を挙げて取り組む方針を示した。

さらに会談の中で発言した「これで終わりではない」という言葉の真意を問われた鳩山総理は、「ずっと負担軽減のため、これからも努力をしていきたい。5月末で全てが終わりだとは全く思っておらず、これからも米国に対して協議をしてまとめていきたい」との考えを表した。《民主党ニュース》




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【社民党・福島瑞穂党首】鳩山首相を批判

鳩山由紀夫首相が23日、米軍普天間飛行場の移設先として「辺野古付近」を初めて明言したことで、「国外・県外移設」を主張してきた社民党は連立政権を離脱するかどうかが問われることになる。

福島瑞穂党首は23日、福岡市内の街頭演説で「鳩山首相は国外、県外と。辺野古の海を埋め立てるのは自然への冒涜(ぼうとく)だとおっしゃった。国民に約束したことを全力でやるべきだ」と首相を批判した。

また、記者会見でも「沖縄の合意、連立政権の合意なくして辺野古に基地を造ることを共同声明に盛り込むべきではない。連立を組む社民党党首として断じて反対を表明する」と言い切った。

ただ、首相方針を覆す具体的な手だてがあるわけではなく、党内の意見は集約されていない。阿部知子政策審議会長はこの日、記者団に「離脱が有効であればそれを取るし、政権内で発言し続けていくことが有効であればそれを取る」と指摘。一方、党幹部の一人は「辺野古移設を変えられないなら連立政権にいる意味がない。政府と共犯になるだけだ」と主張する。

こうした中、社民党内には民主党の小沢一郎幹事長に期待する声もある。参院選で社民党の地方組織が民主党を支援しているところもあり、「社民を切れば、参院選に大きく影響することは民主党もわかっているはず」(党幹部)との理屈からだ。

首相はこの日、社民党が連立離脱しても構わないのかと問われ、こう語った。

「社民党、福島党首にもこれまでもいろいろ議論してきたが、これからも心を尽くして、ぜひ、連立の中でこれからも頑張っていただけるように協力を求めていきたい」《朝日新聞》

【 JAXA】金星探査機「あかつき」が地球を撮影した画像を公開

平成22年5月23日のできごと【 JAXA】金星探査機「あかつき」が地球を撮影した画像を公開

【大相撲・魁皇関】通算1000勝達成

大相撲夏場所千秋楽が23日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、大関・魁皇が琴欧洲を寄り切って9勝目を挙げ、千代の富士(元横綱、現九重親方)に次いで史上2人目となる通算1000勝(665敗)を達成した。これまで周囲から何度も引退を勧められたが、決してあきらめることなく土俵に上がり続け、23年目で偉業を成し遂げた。《スポニチ》



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