平成3320日目

1998/02/09

この日のできごと(何の日)

【沖縄県名護市・岸本建男市長】海上基地容認を否定

海上ヘリ基地建設賛成派に推され、沖縄県名護市長選で当選した岸本建男・新市長(54)は9日午前、名護市内で記者会見し「大田昌秀知事がノーと言っている以上、会場基地はできないという認識だ。受け入れ容認の立場には今のところない」と述べ、政府と県の調整にゆだねる意向を表明した。大田知事も定例会見で「慎重に時間をかけて結論を出した」と、選挙結果にかかわらず建設反対の判断に変わりはないとの認識を示した。

一方で、村岡兼造官房長官は岸本氏と電話で会談し、近く上京する岸本氏と北部振興策を話し合うことを確認したと明らかにしており、政府、自民党は建設反対派候補を破っての岸本氏当選を歓迎、暗礁に乗り上げた海上基地問題打開に期待をつないでいる。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【長野五輪】第3日

第18回冬季オリンピック長野大会第3日は9日、長野市などで6競技を実施。注目のスピードスケート男子500メートルは1回目を行い、世界記録保持者の清水宏保(三協精機)が五輪新の35秒76でトップに立った。堀井学(王子製紙)は、36秒37の2位と出遅れ、両エースは明暗を分けた。2回目は10日に行われ、清水は日本スケート界、悲願の金メダルに挑む。

バイアスロン女子15キロでは、スキー距離から転向して2年の高橋涼子(自衛隊)が、日本選手では男女を通じ過去最高の6位になり、日本のバイアスロン史上初の入賞を果たした。距離スキーの男子30キロクラシカルは、ミカ・ミュルレ(フィンランド)が1時間33分55秒8で優勝した。リュージュの男子一人乗りは、ゲオルク・ハックル(ドイツ)が冬季五輪史上6人目の五輪3連覇を達成した。

スキーは悪天候に振り回され、予定されていた男子アルペン複合の前半回転とスノーボードの女子大回転が延期された。《共同通信》

【鳥取県境港市】双子中2、主婦刺す

9日午後2時20分ごろ、鳥取県境港市高松町の路上で、同市内の中学2年生の双子の兄弟(14)が、通りすがりの同市内の主婦(58)をナイフで刺した。主婦は腰に幅約2センチ、深さ約5センチの傷を負い、1カ月以上のけがで入院した。午後4時すぎ、現場近くで境港署員が2人を発見、傷害容疑で逮捕した。調べに対し2人は「事件を起こせば、学校に行かなくて済むと思った」と供述しているという。

中学校の校長によると、2人は1月末から休みがちでこの日も休んでいたという。境港署によると、2人は主婦と擦れ違いざま、兄が後ろから刺したという。ナイフは刃渡り7.7センチの折り畳み式工作用で父親の所有だった。《共同通信》

【郵政省】ICカードで買い物「電子財布実験」開始

郵政省は9日、集積回路を埋め込んだICカードを買い物や公衆電話、JRの自動券売機に利用できる「電子財布サービス」の大規模な実験を埼玉県大宮市で開始した。本格的な電子マネー時代の到来に備え、現在の磁気ストライプ式からICカードへの移行をにらんだ実験だ。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】金融安定法案「個別金融機関の救済が目的ではない」

参院は9日午後の本会議で、預金者保護と金融システム安定化のため総額30兆円の公的資金投入を可能とする金融安定2法案の趣旨説明と質疑を行った。

橋本龍太郎首相は預金保険機構による一般金融機関の優先株引き受けについて「自己資本の充実作は個別機関の救済、優遇を目的としていない。(金融機関の)貸し渋りを解消し、個人や事業者への円滑な資金供給に役立つ」と述べ、金融システム安定化を目指すもので、個別金融機関の救済が目的ではないことを強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は9日、岡山県吉永町の産廃処理施設に関する住民投票の結果について記者団から感想を求められたが、予期せぬ質問だったのか「僕の選挙区とは全然関係ない」と本音をポロリ。慌てて「経緯など詳しいことは知らないんだ」と付け加えた。当然、首相周辺は「(首相は)沖縄問題や景気対策で頭がいっぱいだったのでは…」とフォローに躍起になった。海上へリ基地建設の是非をめくる沖縄県名護市の市民投票以来、首相は住民投票にはかかわりたくない?

○・・・参院自民党の村上正邦幹事長はこの日、山崎拓自民党政調会長とともに小泉純一郎厚相と会談した。省庁再編後の新官庁名を練り直せと迫る小泉氏を説得するのが目的だったが、結果は物別れに。会談後、村上氏は「名は体を表すというが、(純一郎の「純」は)純情の『純』で、その通りあなたは一直線だ」と小泉氏に気配りしたが、小泉氏は「私を打ち首にするか、省庁の名を変えるかどちらかだ」と言い切り、さすがの村上氏も「どうにもならん」とお手上げ状態。《共同通信》



2月9日 その日のできごと(何の日)