平成3265日目

1997/12/16

【ポケモンショック】

テレビ東京系列などで16日夕、全国に放映された人気アニメ番組「ポケットモンスター(ポケモン)」を見た子供らが次々にけいれんを起こしたり、引きつけ、目がチカチカするなどの症状を訴える騒ぎになった。午前0時現在、550人以上が救急車で病院に運ばれるなどした。郵政省は17日にもテレビ東京関係者から事情聴取する。

番組はネット局を通じ全国37局のほか、ケーブルテレビでも放映された。大阪府内の75人を筆頭に、被害は小学生中心に3歳の幼児から20歳前後まで及んだ。大阪府の5歳女児が呼吸障害で一時重症になり、50人以上が入院したが、ほとんどの症状は軽く間もなく回復した。

番組を見た子供は「(キャラクターの)ピカチュウの目が光って、目の前が真っ白になって気持ちが悪くなった」などと話していることから、精神科医らは「光過敏性てんかんやヒステリー性失神の疑いもある」と指摘している。《共同通信》

突然、目がうつろになり、けいれんで激しく体が震えた−。16日夕、テレビの人気アニメ番組に熱中していた全国各地の子供たちが次々に倒れた。「目の前が真っ白になった」「目がチカチカする」。突然意識がなくなったわが子に、驚いた親たちは慌てて119番した。

病院で手当てを受けた人数が500人を超える異常事態に、医師らは「テレビゲームが原因のてんかんの症状に似ている」と指摘する。

子供たちが見ていたのは、人気ゲームソフトのキャラクターが登場するテレビ東京系列などの「ポケモン」。子供たちは口々に「(番組のキャラクタ一の)ピカチュウの目が光ったのを見たら気分が悪くなった」と訴える。

千葉県君津市内の小学六年生の女児(11)は急に横向きに倒れ病院に運ばれた。症状は軽く同夜のうちに帰宅したが、母親(35)は「娘が好きでいつも見ていた番組。もし原因だとしたら見るのを控えさせねば」とおびえた様子だった。

人気テレビ番組「ポケモン」を見ていた全国の500人以上の子供がけいれんなどの発作を起こした騒ぎは「光過敏性てんかん」というタイプのてんかんが原因ではないかとの見方が専門家の間で強い。

テレビゲームの場合は、これが原因の発作が内外で問題になったため、注意書きを付けるなど一応の対策が取られたが、だれが見ているか分からないテレビでは、どんな対策を取るか。多くの子供を引きつけたいアニメ制作に難問を突き付けたと言えそうだ。

光過敏性てんかんは、点滅する光などで発作が誘発される特殊なてんかんで、別名「テレビてんかん」とも呼ばれる。100人に1人といわれるてんかん患者の5%以下と、数は極めて少ない。《共同通信》



【巨人・清原和博内野手】契約更改

巨人の清原和博内野手(30)が16日、東京・神田の球団事務所で契約更改交渉し、3000万円減の年俸3億3000万円で来季の契約を結んだ。横浜の佐々木主浩投手や同僚の斎藤雅樹投手(未交渉)と同額ながら球界最高年俸の座は守った。

清原は昨年のオフにフリーエージェントで西武から移籍した際に5年契約を結んだが、今季は前半戦の不振でチームの低迷の一因となった。大幅なダウン提示を受け入れた清原は淡々とした表情で「すっきり下げてもらい納得している。ファンも納得するでしょう。今年は野球人生で忘れることができない年になった」と振り返った。

12年目の今季は130試合に出場して打率2割4分9厘でリーグ記録の152三振を喫するなどまたしても無冠に終わったが、32本塁打、95打点を記録して出来高払いでは1000万円を手にした。(金額は推定)《共同通信》

【社民党党首選】立候補届け出なし

来年1月の党大会で土井たか子党首の任期が切れることに伴う社民党党首選は16日午後、立候補受け付けを締め切った。土井氏は届け出ず、立候補者なしの異例の事態となった。

党内には土井氏以外を党首に推す声はなく、党首選実施本部は再告示することを決めた。一向に進まない党改革に不満を持ち、出馬を固辞している土井氏の説得に時間が掛かる見通しで、再告示は年明けとなる可能性もある。

土井茂幹事長は記者団に「土井さんが党首でなくなれば党がどうなるかは土井さん自身が一番かみしめている」と出馬に期待を寄せたが、「意思は思ったより固い」(党三役の一人)と調整難航を予想する声も出始めた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】アジア通貨危機「IMFを通じて支援」

マレーシア訪問中の橋本龍太郎首相は16日昼、クアラルンプール市内のホテルで内外記者団と会見し、アジアの通貨・金融危機について「国際通貨基金(IMF)など国際的支援の枠組みを生かし、可能な限り支援する」と述べ、米欧の民間資金を呼び戻すためにもIMFでの枠組みでの支援を重視する考えを強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・村岡兼造官房長官は16日午前の記者会見で、同日の閣議の模様を紹介したあとアジア通貨危機対策のため「14カ国蔵相・中央銀行総裁代理級会合がマニラで開かれ、新たなフレームを作成する」と説明。途端に秘書官が慌てて歩み寄って耳打ち。村岡氏は照れ笑いを浮かべて「今のは何でもありません」と発言を撤回した。実は先月に開催された会合の資料を、誤って読み上げてしまったのがことの真相。「いくら金融安定化対策で頭がいっぱいでもお粗末すぎる」と記者団からあきれる声が出ることしきり。

○・・・小泉純一郎厚相はこの日の閣議後記者会見で「どの団体も賛成する予算は組めないと覚悟している」と、神妙な面持ち。国庫補助を減らそうと、厚生省が医師会や製薬業界、健康保険組合などの収益減、財政悪化につながる案を提案しているためで、「ほとんどの関係団体は反対するだろう」と悲観的に予測した。郵政3事業をめぐる行革論議では「官僚の世界に切り込めなければ、社会保障予算に手を入れられるはずがない」と民営化を追った小泉氏だが、本業で振るう大なたは「どうやって理解を得るかが一番難しい」と切れ味も鈍りがち。《共同通信》



12月16日のできごと