平成3261日目

1997/12/12

【リニアモーターカー】時速531キロを記録

21世紀の「夢の超高速鉄道」を目指す超電導磁気浮上式リニアモーターカーの実験車両が12日、山梨県都留市−大月市間の山梨実験線で鉄道の世界最高速記録の時速517キロに挑戦、午後0時52分、無人走行で531キロを記録した。同日中に有人での世界最高に挑む。鉄道速度の世界記録更新は18年ぶりで、超高速営業時代に向け大きな弾みとなった。

この日の実験車両MLX01は午前11時18分、521キロを出し、その後次々と記録を更新した。

リニア開発に当たるJR東海、鉄道総合技術研究所(JR総研)は12日の走行結果を総合的に判断し、早ければ来週にも550キロまで速度をアップさせる方針。さらに来年度以降、車両の擦れ違いや高速連続走行で不具合が起きないかなどの試験を進める予定だ。

これまでの鉄道高速走行の世界記録は今回の実験車両MLX01の前身のML-500が昭和54年、宮崎実験線で無人走行で出した517キロ、有人走行ではフランスのTGVが1992(平成4)年に515キロをマークしている。新幹線の場合は、平成8年にJR東海の実験車両300Xが記録した443キロが最高速。

山梨実験線では今年4月から本格走行試験を開始した。5月からは超電導状態で車両を浮上、推進させて走行し、徐々にスピードを上げて9月には400キロ、11月には有人で時速503キロを記録した。《共同通信》



【W杯ジャンプ第5戦】原田雅彦選手が逆転優勝

ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ個人第5戦(ノーマルヒル=K点90メートル)は12日、チェコのハラホフで行われ、1回目に最長不倒の95.5メートルを飛んで3位につけた原田雅彦選手(雪印)が2回目も94メートルにまとめて合計248.5点で逆転勝ちし、第4戦に続いて2連勝。W杯総合得点でも首位に立った。《共同通信》

【横浜・佐々木主浩投手】契約更改

41セーブポイントを挙げて3年連続4度目の最優秀救授投手となった横浜のストッパー、佐々木主浩投手(29)が12日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、史上最高の昇給額となる1億5500万円アップの年俸3億3000万円で来季の契約を交わした。

3億3000万円は巨人の清原和博内野手の今季の3億6000万円に次ぐ高額で、投手としては巨人の斎藤雅樹投手と並ぶ球界最高年俸となる。これまでの球界最高年体は落合博満内野手(日本ハム)の巨人時代の3億7000万円。佐々木は「希望に近い額にはなった。リリーフでここまで評価してもらったことは、リリーフをやる後輩の励みになると思う」と満足そうな表情を浮かべた。(金額は推定)《共同通信》

【新進党】公明との協議は「平行線」

新進党の小沢一郎党首と公明の藤井富雄代表は12日午前、公明の新進党への合流見送り問題をめぐり都内のホテルで3回目の会談をした。公明は合流を見送り、来年の参院比例代表選を単独で戦いたいと主張、方針撤回を求める新進党側との間で、協議は難航した。

新進党の小沢支持派には18日の党首選をにらみ「公明との協議が不調なら18日の党首選を先送りにすべきだ」との声もある。これに対し、立候補表明している鹿野道彦氏らは、延期論に強く反発しており、党内は混迷を深めそうだ。《共同通信》

【与党3党首会談】政治倫理問題は「平行線」

橋本龍太郎首相(自民党総裁)、土井たか子社民党党首、堂本暁子さきがけ議員団座長の与党3党首は12日午後、国会内で政治倫理問題を中心に会談した。土井氏が企業・団体献金の禁止の法案などを早期に提出するよう求めたが首相は難色を示し、平行線で終わった。19日に党首会談を開いて再協議する。

土井氏は冒頭、佐藤孝行前総務庁長官の入閣問題を念頭に「連立を組んで3年半だが、最近連立に大きなきしみが入ったのは政治倫理の問題だ。これは連立の信頼を継続する上で大切だ」と政治倫理で3党が共同歩調を取れるように要請した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・小泉純一郎厚相は12日の閣僚懇談会で「環境庁長官の(閣議での)発言資料は、用紙の裏表に印刷しているが、ほかの閣僚は表しか使ってない。環境庁だけが省資源を実践してほかがやらないというのはおかしい」と問題提起。閣議では当の大木浩環境庁長官が裏側の印刷に気付かず、ページを飛ばし読みして失笑を買う場面もあったのだが、賛同意見が相次ぎ用紙の両面印刷が満場一致で了承された。行政改革では何かと物議を醸した小泉氏だが、こんな提案ならいつでも大歓迎?

○・・・公明の藤井富雄代表はこの日の小沢一郎新進党党首との会談後、記者団に「政治にはドラマがなくちゃ。今の政治は夢も希望もなく分かりにくい。党利党略では駄目だ」と、見送りが政治の活性化につながると言わんばかりの長広舌。「小沢党首とは今後も友好関係を深めて頑張ろう、と握手して別れたんだ」と友好的な会談だったことをことさらに強調する余裕もみせた。“剛腕”小沢氏を相手にした三日間の論議の末についに「やむを得ない」(小沢氏)と合流見送りをのませただけに、藤井氏は「してやったり」の心境なのかとどまるところがない冗舌ぶり。《共同通信》



12月12日のできごと