平成3024日目

平成9年4月19日(土)

1997/04/19

【社民党・土井たか子党首】特措法改正を批判

社民党は19日、東京・永田町の党本部で定期党大会を開き、リベラル勢力による「新たな結集」などを柱として1997年運動方針案と選挙対策方針案について討議した。昨年1月に党名を変更して以来、3回目の定期大会。

土井たか子党首はあいさつで、米軍用地特別措置法改正を「憲法29条の財産権の保障を侵すものだ」と指摘し、「土地収用法の手続きを米軍基地について形がい化してしまったことは、米軍の地位を憲法より重視する措置だ」と述べ、厳しく批判した。

さらに「国会議員の8割以上が賛成したことは人権上の危ぐを二重に増幅する」として、「保保連合」の動きに警戒感を示すとともに法案に賛成した各政党の対応も非難。今後は沖縄の米軍基地整理・縮小と振興策の着実な実施に政府が努力するよう訴えた。

大会は来年夏の参院選に向け、自民党に対抗するリベラル勢力結集を年内に実現することを盛り込んだ運動方針などを論議、20日に運動方針案を採択し、閉幕する。

土井氏は参院選対策について「視野を広げ、一緒に頑張れる多くの人々との連携を大胆に進める」と述べ、民主党などを念頭に選挙協力を進める考えを強調。続いて橋本龍太郎自民党総裁(首相)があいさつし、自社さきがけの3党体制を堅持する考えを示した。

伊藤茂幹事長は質疑で、特措法改正反対に関連して「野党に戻るつもりはない。(与党を)離れたら沖縄はどうなるのか。大田昌秀県知事への抑圧が起こる。今より悪くなる政治を許すわけにはいかない」と述べ、与党の枠組みから離脱すべきではないとの考えを強調した。

幹事長報告では保保連合の動きを「強い警戒心を払う必要がある」とした上で「巨大な保守政権の誕生を避け、保保連合と異なる対抗軸を鮮明にした新たな結集を着実に実現する」として、民主党やさきがけなど「とのリベラル勢力の結集を呼び掛けた。

橋本龍太郎首相は19日午前の社民党大会であいさつし、「自民、社民両党が過去の経緯を踏まえて、ときに一致できない点があるとしても大きな協力の枠組みは変わらないと信じている」と述べ、米軍用地特別措置法改正で賛否が分かれたものの、引き続き自社さきがけ3党の枠組みを堅持していく考えを示した。

首相は沖縄問題について「(特措法改正で)合意に至らなかったことは残念だが、振興策や基地問題ではともに取り組むことで一致している」と述べた。《共同通信》



【Jリーグ第1ステージ】第3節

Jリーグ第1ステージ第3節(19日・国立競技場ほか=8試合)ガンバ大阪が清水エスパルスに4−1と圧勝して3連勝。この日も新外国人選手エムボマが前半に2得点する活躍で、チームを引っ張った。横浜フリューゲルスも3連勝。ヴィッセル神戸に後半、1点を先行されたが、バウベルの2得点などで3−1と逆転勝ちした。鹿島アントラーズは元気のない名古屋グランパスを下し、柏レイソル、横浜マリノスも2勝目を挙げた。開幕から連敗していたサンフレッチェ広島、ベルマーレ平塚はそれぞれ後半に勝ち越して初勝利を挙げた。ジュビロ磐田はセレッソ大阪に逆転負けを喫して初黒星。ジェフ市原は試合がなかった。

【皇太子ご夫妻】小児科学会100周年記念式典に出席

皇太子ご夫妻は19日午後、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれた「日本小児科学会創立100周年記念式典」に出席された。皇太子さまは「21世紀においても子供たちの明るい声が聞こえる社会を実現するために、健全育成が一層重要になってきています」とスピーチした。

日本小児科学会は明治29年12月に設立。18日から始まった第100回学術集会では「未来を担う子供たち」をテーマに、国際医療協力や先進医療のシンポジウムなどが開かれている。《共同通信》

【福岡県警】集団密航の中国人18人を逮捕

19日午前6時10分ごろ、福岡市博多区のJR博多駅新幹線ホームに「不審な外国人14、5人がいる」と博多署に110番があった。

同署員が駆け付けたところ、中国人を自称する男性8人、女性2人計10人を新幹線「のぞみ」車内で見つけた。全員がパスポートを持っておらず、9人を入管難民法違反(旅券不所持)の現行犯で逮捕、外国人登録証を所持していた女性1人も旅券の期限が切れているため同法違反(不法残留)で現行犯逮捕した。

供述から、ほかにも新幹線に乗り込んだ中国人がいることが分かり、広島ー福山間の「のぞみ」車内で5人、京都駅で2人、さらに東京駅で1人を現行犯逮捕した。博多署は集団密航事件とみて調べる。《共同通信》

【在ペルー日本大使公邸占拠事件】

MRTA服役囚と面接

日本大使公邸人質事件で、ペルー政府が法律家チームを刑務所に派遣し、獄中のトゥパク・アマル革命運動(MRTA)の服役囚に「釈放された場合に武力闘争を放棄するか」などと面接調査していることが19日分かった。複数のMRTA服役囚の弁護士が明らかにした。

弁護士らは、人質事件解決の最大の障害となっている服役囚釈放問題で「政府とMRTAの交渉が大詰めを迎え、具体的な釈放対象者の調査が必要となったのではないか」と分析している。

一方、日本政府の現地対策本部の田中克之本部長が18日、地元CPNラジオを通じて邸内の人質に「フジモリ大統領自らが総指揮を執り、少しずつ前進している」とのメッセージを伝えた。田中本部長が人質に公にメッセージを伝え、交渉の前進を認めたのは初めて。また、同日、保証人委員会とペルー政府交渉担当のパレルモ教育相との個別協議が教育省で約1時間行われた。

MRTA服役囚の弁護士らによると、調査を担当しているのは無実の受刑者を救済する赦免委員会に所属する法律家チーム。一週間ほど前から服役囚に面接し①赦免(犯歴は釈放後も残る)されれば応じるか②恩赦(犯歴が消える)なら応じるか③「今後は武力闘争しない」と誓えるか−の3項目を調査した。法律家チームは服役囚に3項目への回答だけを求め、調査の目的などは一切明らかにしていないという。

無実を強く主張する服役囚の中には、赦免で釈放されても犯歴が残ることを嫌い、赦免申請を控えているケースがあり、面接では、赦免を受け入れるかどうかなどを確認したとみられる。

赦免委は、無実の服役囚の赦免を大統領に勧告する機関。弁護士らは「この面接調査は明らかに本来の赦免委の活動ではない。フジモリ大統領の特命で調査したのではないか」と指摘している。《共同通信》

内相、警察長官が辞任

ペルーのブリオネス内相は19日午後(日本時間20日午前)、内相自身とビダル長官ら国家警察の幹部3人の辞任を発表した。これを受け、フジモリ大統領は同日夜、新内相にセサル・サウセド陸軍第二管区司令官(陸軍中将)、国家警察の新長官にフェルナンド・ディアンデラス将軍をそれぞれ任命した。

内相は辞任演説後、報道陣に「警察の効果的ではない対応があり、日本大使公邸人質事件を(未然に)防止できなかった」と述べ、警察長官とともに、監督閣僚としての政治責任を取って辞任することを明らかにした。

パンドルフィ首相に近い筋によると、人質事件で強硬派とみられていたブリオネス氏が更迭されても、カニティショ国防相やモンテシノス国家情報部顧問が武力行使も視野に入れた戦略を維持しており、政府側の事件への対応に変化はない見通した。

同筋は、フジモリ大統領が治安担当の最高責任者2人を更迭したのは、軍の女性情報員に対する将官らの拷問疑惑発覚以来、高まっている政府や治安当局・軍への国民の批判をかわすのが狙い、としている。《共同通信》

【台湾−中国】半世紀ぶり直航開始

台湾の港湾当局によると、中国のアモイ輪船総公司所有の貨物船「盛達輪」(5,089トン)が19日未明、中国福建省アモイを出港、同日夜、台湾・高雄港のコンテナふ頭に入港した。貨物の取り扱いなどで制限を受けるものの、国共内戦以来約半世紀ぶりの事実上の中台直航の開始で、今後の中台関係や地域経済に影響を与えるのは必至とみられる。

高雄の港務局などによると、盛達輪は慣例に従わず、「中華民国」の青天白日満地紅旗を掲げずに入港した。盛達輪は中米セントビンセント・グレナディーン船籍で、欧米船会社3社の貨物を積載。寄港しても貨物の通関はせず、コンテナの積み替えだけ行って、20日午前3時(日本時間午前4時)、高雄を離れアモイに戻る。

中国と台湾は1月、台湾高雄港と中国福建省・福州、アモイの両港に限定して、積み荷を台湾に輸出しないなどの条件で船舶往来に合意。最近、台湾が中国の海運業者5社、中国が台湾の6社に航行を認可した。

これまで台湾は、中国が求める三通(通信、通商、通航の直接的開放)をかたくなに拒否。今回の航行も「コンテナの積み替えだけ。船籍も中国、台湾でなく本当の直航につなげる気はない」(李登輝総統)としているが、これまで中台の間接貿易港だった香港の返還を7月に控え、航行実現は中台双方が歩み寄った結果との見方が強い。

台湾側の中国への第一便は24日にも、高雄からアモイに向かう予定。直航により「台湾は港湾の競争力が高まり、中国は輸出コストを減らせる」(台湾・行政院大陸委員会)メリットがあるとみられる。しかし、中国では条件付きの航行に当局内部で批判も出ていると伝えられ、双方とも大きな祝賀行事は行わなかった。《共同通信》

【ブルック・シールズさん、アンドレ・アガシさん】ご結婚

米ハリウッドの美人女優、ブルック・シールズさん(31)と、男子テニスのスター・プレーヤー、アンドレ・アガシ選手(26)が19日、米サンフランシスコの南にある観光別荘地、モンテレーの小さな教会で結婚式を挙げた。教会の牧師らの話として地元新聞などが伝えた。二人の事務所は沈黙を守っているが、新郎新婦はかねてから親しく交際、結婚は時間の問題と見られていた。

シールズさんは生後11カ月でせっけんのモデルを務め、12歳の売春婦役を演じたルイ・マル監督の「プリティ・ベビー」や「青い珊瑚礁」などで若手トップ女優へ仲間入りした。名門のプリンストン大卒の才媛。アガシ選手は1992年ウィンブルドン選手権優勝者で、元世界ランク1位。《共同通信》



4月19日のできごと