平成3260日目

1997/12/11

【衆院本会議】橋本内閣不信任案を否決

国会は11日午後の衆院本会議で、新進党が橋本政権の経済、金融政策の失敗や政治倫理問題をめぐる政治責任を問うために提出した内閣不信任決議案を与党などの反対多数で否決した。

不信任案が否決されたことから、与党は参院大蔵委員会で平成会などの欠席のまま預金保険法改正案の審議を再開。参院与野党が打開に向けて折衝した結果、会期末の12日の本会議で平成会など3野党欠席のまま同改正案を可決、成立させた後、平成会が斎藤十朗一参院議長不信任決議案を提出、この否決を受けて正常化し、会期末処理を行うことで大筋合意した。

これにより、今臨時国会は12日に参院で同改正案、衆院で投票時間を2時間延長する公職選挙法改正案などを成立させ、延長なしで同日閉幕する運びだ。

内閣不信任案の審議で新進党の小沢一郎党首は趣旨説明で「内閣退陣こそ経済危機克服の唯一の道だ。自社さ連立の枠組みでは構造改革はできない。政治倫理を軽視し、国民の信頼を実わせている」と批判、即刻退陣を要求した。記名投票の結果、賛成219票、反対268票で否決した。新進、民主、共産、太陽各党などが賛成、自民、社民、さきがけなどが反対した。

内閣不信任案が否決されたのは平成7年6月の村山内閣以来、2年半ぶりで通算21回目。橋本内閣に対する不信任案提出は昨年1月の発足以来、初めて。

今国会の注目法案だった市民活動促進法案(NPO法案)とスポーツ振興投票実施法案(サッカーくじ法案)は参院で継続審議の手続きが取られる見通しだ。《共同通信》



【西武・西口文也投手】年俸1億円到達

ことしのパ・リーグの最優秀選手(MVP)、西武の西口文也投手(25)が11日、所沢市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5700万円増の年俸1億円で来季の契約を交わした。プロ4年目の年俸が1億円に到達するのは、野茂(元近鉄)、古田(ヤクルト)と並ぶスピード昇給の記録。

交渉はわずか10分足らずだったという西口は「ただ大台に乗ってくれればと思っていたので気持ちよくサインした」と満足そう。3年目の今季は15勝を挙げてMVPのほかに最多勝、勝率1位、最多奪三振のタイトル獲得し、沢村賞も受賞した。「これからも頑張ってくれと言われた」と笑顔が絶えなかった。《共同通信》

【温暖化防止京都会議】閉幕

21世紀の地球の温暖化対策を話し合うため、150以上の国・地域が集まって開かれた気候変動枠組み条約第3回締約国会議(温暖化防止京都会議)は11日午後、二酸化炭素などの温室効果ガスを先進国全体で5.2%削減することを盛り込んだ京都議定書を本会議で採択。12月1日に始まった京都会議は予定の日程を1日オーバーするという異例の展開の末、閉幕した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の小渕恵三外相は11日昼、党本部での旧小渕派勉強会であいさつ。内閣不信任案が出されたことについて「不信任案通過は過去二回経験した。一回目は閣僚席で見ていたが、人がだんだん居なくなって通過してしまった」などと、大平内閣当時を追想。さらに「もう一回は宮沢内閣で、わが党から相当数が賛成した」と振り返り「二度あることは三度ある」と発言して場内の爆笑を誘った。最後は「…とはならないように」と締めくくったが、「ポスト橋本」候補と目される小渕氏の際どいジョークに会場の反応も複雑?

○・・・連合の鷲尾悦也会長はこの日、都内のホテルで根本二郎日経連会長と更上初の労使合同記者会見。雇用不安解消を政府に共同提案する発表だったが、記者団から「来年の春闘は日経連寄りでは」と水を向けられ、「今までだって春闘で雇用を軽視したことはない。経営側にも(賃上げで)出せるところはちゃん出していただく。雇用、賃上げは二律背反ではない」と弁解に躍起。「私は根本会長を人間としても経営者としても尊敬している」と持ち上げて笑いを誘ったが、案外、経営側を持ち上げて春闘を有利に展開しようという「鷲尾流」の新戦術だったかも。《共同通信》



12月11日のできごと