平成3020日目

平成9年4月15日(火)

1997/04/15

【北朝鮮拉致疑惑日本人救援議員連盟】設立

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による日本人拉致疑惑の解明と被害者の救援を目指そうと15日、超党派の国会議員約60人が「北朝鮮拉致疑惑日本人救援議員連盟」(小沢辰男衆院議員ら発起人)を設立した。同連盟には自民、新進、民主、太陽の衆参議員が参加。今後、政府に拉致疑惑の解決に向けて全力を尽くすことを求め、国連や赤十字にもアピールするとしている。またさらに多くの国会議員に参加を呼び掛ける。

同日、参院議員会館で開かれた設立総会には昭和52年、新潟市で行方不明になり、北朝鮮に拉致された疑惑が持たれている中学1年生、横田めぐみさん=当時(13)=の両親も出席。父親の滋さん(64)は「被害者の家族は連絡会をつくり署名活動などをやっている。超党派の議員連盟で救援が実現できるようにしてほしい」と国会議員らに訴えた。《共同通信》



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【ボクシング・辰吉丈一郎選手】現役続行を宣言

14日の世界ボクシング評議会(WBC)ジュニアフェザー級タイトルマッチに敗れ、WBCバンタム級タイトルに続く2階級制覇に失敗した辰吉丈一郎(大阪帝拳)は15日、「ボクシングをやめる理由はない」と現役続行を宣言した。守口市の自宅で電話取材に応じた辰吉は「目ははれてないし、ダメージもサラゴサの方があると思う。負けたぐらいではやめられない」と話した。

目網膜剥離の既往症のある辰吉は、試合後の目の検査を義務付けられているが、この日は行わず、17日に関西医大病院で検査を受けることになった。

大阪帝拳ジムの吉井会長は「本人はやめると言うはずがない。しばらくしてから話し合うが、やるならもう一度バンタム級に落とさなければ通用しない」と話し、1階級下げての再起を示唆した。《共同通信》

【動燃】また通報遅れ

再処理工場爆発事故の虚偽報告で秘密体質が強く批判されている動力炉・核燃料開発事業団(動燃)が、今度は敦賀市の新型転換炉原型炉ふげんで起きた放射能漏れを、発生から30時間もたってから県に連絡していたことが15日分かった。

動燃の相次ぐ不祥事に科学技術庁はふげんの運転停止を命令。これを受け出力を下げ始めた直後の同日午後10時31分、原子炉が自動停止した。橋本首相も「いい加減にしろ」と強い不快感を表明した。

動燃から15日、県に入った連絡によると、敦賀市にある動燃の新型転換炉原型炉「ふげん」(出力16.5万キロワット)の重水精製装置建屋内で14日早朝、放射能を含んだ重水が漏れる事故が起きた。放射能による環境への影響はない。しかし動燃から県、敦賀市への通報は発生から一日半も経過した後で、敦賀市は「安全協定違反」として動燃に即刻抗議、県も厳重に指導するとしている。《福井新聞》

【池田行彦外相】竹島は安保適用外

池田行彦外相は15日午後の参院安保土地特別委員会で、日韓がそれぞれ領有権を主張し、対立している竹島(韓国名・独島)への日米安保条約の適用について「竹島は国際法上、わが国固有の領土だが、事実上、他の国の占拠下にあり、施政が行えない状態だ。安保条約は適用されない」と述べ、韓国の占拠下にある行島は同条約の適用範囲外との見解を明らかにした。外相は北方領土についても同様の見解を示した。平成会の高野博師氏の質問に答えた。

外相答弁について高野氏が「韓国に誤ったメッセージを与える」と迫ったのに対し、外相は「『領土』と『施政下』とは分けて考えてほしい。竹島は固有の領士だと繰り返し主張している」と強調。さらに「安保条約5条は、日本の施政下にある領域での武力攻撃に共同対処することになっている。施政下にあるか否かの観点でみると、わが国の施政ができない状況にある」と説明した。

竹島への安保条約の適用問題に関しては、昭和46年11月の参院予算委員会で井川克一外務省条約局「長(当時)が「現実的に竹島はわが国の施政下にない。(安保条約)5条の範囲から離れている」と答弁。北方領土に関しても同局長は別の委員会で「施政の領域に当たらない」と答弁をした。外務省は今回の池田外相答弁について「従来通りの見解」(条約局)としている。

一方、尖閣諸島に関して政府は、日本の実効支配下にあり「領土問題は存在しない」(外務省筋)ため、安保条約は適用されるとの立場だ。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】「海兵隊削減求めない」

橋本龍太郎
https://www.kantei.go.jp/

橋本龍太郎首相は15日午前の参院安保土地特別委員会で、米海兵隊削減論について「現時点で、海兵隊を含む在日米軍の兵力構成を論議し、縮小を求めるつもりはない。その議論を俎上に乗せることはむしろマイナス面が多いと判断した」と言明、海兵隊削減を米側に提起することは安保、外交上、得策ではないとの見解を表明した。平成会の鈴木正孝氏の質問に答えた。

久間章生防衛庁長官は「アジア太平洋地域は不安定、不確定要素が残っており、日米安保条約によるべきものが多い。最近の不要論、削減論は取るべきではない」と述べ、現時点での撤退論は不適切だとの見解を示した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】韓国・柳宗夏外相と会談

橋本龍太郎首相は15日午前、韓国の柳宗夏外相と国会内で会談、朝鮮半島情勢を中心に意見を交わした。柳外相は韓国への亡命を求めている朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の黄長燁書記について「(現在)フィリピンにいるが、そのうちソウルにお迎えする」述べ、近く身柄が韓国に移送されるとの見通しを明らかにした。

首相と外相は、朝鮮半島の新たな枠組みを話し合うため、韓国、北朝鮮に米国、中国を加えた四者会談を成功させることが重要との認識で一致した。北朝鮮への食糧支援に関しては、柳外相が四者会談の中で話題になるとの見通しを示しただけで、日本への具体的な支援要請はなかったとされる。

北朝鮮の国内情勢に関連して柳外相は「金正日書記は軍を重視しており、(今後は)軍の動きを注目しなくてはいけない」と指摘。首相は北朝鮮が日本を射程に入れた弾道ミサイル「ノドン1号」を再配備したとの情報を挙げて「注意深く見ていく必要がある」と強い懸念を表明した。

柳外相は四者会談に関連して「(実現に)動くことを期待しているが、ここで成果がないと南北対話がしばらく難しくなる。今回、ぜひうまく動くようにしたい」と強調。その上で「四者会談の準備段階でも日本によく説明したい。日本は直接の当事者ではないが、日米韓が一つになって動くことで会談も成功する」と協力を要請し、首相も「同感だ」と応じた。《共同通信》

【アルバニア】多国籍部隊が本格展開

ねずみ講式投資の被害をきっかけとした武装暴動で、混乱が続くアルバニアへの国際人道援助活動の保護を目的とする多国籍部隊が15日、本格展開を開始した。部隊はイタリア軍が指揮、フランス、ギリシャなど計8カ国から派遣され、最終的に約6000人で編成される。

今回の派遣は国連安全保障理事会の決議で承認されたもので、国連憲章第7章に基づき自衛のために武力を行使できる。同種の部隊派遣は、1995年のボスニア・ヘルツェゴビナ平和履行部隊(IFOR)以来。

イタリアが多国籍部隊を指揮するのは初めて。同国は安保理決議で3カ月と定められた派遣期間を6カ月に延長する一方で、任務の範囲についても6月までに実施予定の総選挙の環境整備にも拡大したい意向だ。

15日は計約1200人が展開。イタリア軍200人、フランス軍450人、スペイン軍350人が輸送艦などでティラナの西約30キロのドゥラス港に上陸し、ティラナ空港にはイタリア軍空てい部隊150人が輸送機で到着。

部隊はその後も続々とアルバニア入りし、ティラナ空港とドゥラス港、反大統領派住民が支配する南部のブロラ港などを拠点に最初の10日間で約2500人が展開。装甲兵員輸送車やヘリコプターを用いて、食料や医薬品などの分配活動を武装強盗などから護衛する。《共同通信》

【エンゼルス・長谷川滋利投手】メジャー初勝利

米大リーグ、エンゼルスの長谷川滋利投手(28)が15日、ヤンキースタジアムで行われたヤンキース戦で救援し、大リーグ移籍後、4試合目の登板で初勝利を挙げた。日本人選手のメジャー勝利は村上雅則(元ジャイアンツ)、野茂英雄(ドジャース)両投手に続き3人目。ア・リーグでの勝利は初めて。

4−5の八回からマウンドに上がった長谷川は、その回を簡単に三者凡退で抑え、味方が九回に2点を入れ逆転。最後はジェームズがヤンキースの反撃を断った。15日のニューヨークは故ジャッキー・ロビンソンのデビュー50周年の記念式典がメッツの本拠地で行われたが、その記念の日に長谷川は悲願の1勝を手にした。

昨年までオリックスに在籍していた長谷川は1月にエンゼルスと契約し、日本人4人目の大リーガーとして開幕からベンチ入りを果たした。

ヤンキースタジアムのマウンドが、長谷川にとって生涯忘れられない場所になった。あこがれ続けた大リーグで待望の初白星に「早すぎますね。もう少し苦労すると思ったけど」と興奮を抑えながらも、喜びをじっくりかみしめた。

マウンドに上がったのは1点差の八回だった。一番からという好打順を「(初勝利の)チャンスなんで絶対に三人で抑えようと思った。そうすれば(打線に)勢いがついて逆転できると思った」と、思惑通り三者凡退で片付けた。そして味方打線がそれにこたえ、逆転してくれた。「運のいい1勝だけど、打たれての1勝じゃない」。

4月5日、期待と不安の中でメジャーをスタートした。しかしインディアンス打線に捕まりデビュー戦はほろ苦く、その後、チーム事情もあり、中継ぎに転向した。長谷川は「(この勝利で)うまく乗れるといいですけど、まだ手放しでは喜べない。完投で勝てば喜びますよ」と、しっかり次の目標を見据えていた。《共同通信》

【西村晃さん】死去

テレビの人気時代劇「水戸黄門」の主役を10年近く務め、個性的なわき役としても人気のあった俳優の西村晃さんが15日午前6時半、心不全のため東京都国分寺市の自宅で死去した。74歳。札幌市出身。遺族によると西村さんは14日の夕食後、体調が悪くなり15日朝になって眠るように亡くなったという。

昭和18年、国民新劇場(旧築地小劇場)で舞台デビュー。鹿児島県の串良基地で特攻隊員として待機中に終戦を迎えた。

「真空地帯」「悪い奴ほどよく眠る」「マタギ」などの映画をはじめ、舞台、テレビで活躍。今村昌平監督の映画「赤い殺意」(39年)では、毎日映画コンクール男優主演賞など数々の賞を受賞した。62年には紫綬褒章を受章した。

テレビの「水戸黄門」では東野英治郎さんの後を受け58年から平成4年まで2代目黄門さまを務め283回に出演した。「水戸黄門」を降板した後も、NHK大河ドラマ「炎立つ」などですご味のある演技を見せた。今年に入り、ドラマ「黄落」(テレビ東京系で6月放送予定)を撮り終えたばかりだった。《共同通信》



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