平成3023日目
1997/04/18
この日のできごと(何の日)
【名護市・比嘉鉄也市長】海上ヘリポート事前調査を受け入れ
沖縄県の米軍普天間飛行場返還に伴う海上ヘリポート建設問題で、候補地キャンプ・シュワブ沖の地元、名護市の比嘉鉄也市長は18日午後、同市役所で記者会見し「この問題が解決しなければ行政は停滞する」などと述べ、政府による候補地の事前調査受け入れを正式に表明した。
橋本龍太郎首相の訪米を目前に、膠着状態に陥っていた同問題は一応の進展を見せた。しかし、建設反対派住民は反発を強めており、今後調査実施に向けて曲折が予想される。
会見した比嘉市長は「ヘリポート建設には原則反対だが、橋本首相も『地元の理解を得ないまま、(建設を)頭越しにすることはない』と発言している。地元住民、漁業関係者や県の意見、さらに議会各派の見解などを踏まえ、総合的に深く検討した結果、政府の調査要請を受け入れる決断をした」とのコメントを発表した。
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政府は、沖縄の米軍普天間飛行場返還に伴う海上へリポート建設問題で、名護市の比嘉鉄也市長が18日夜、事前調査受け入れを表明したことについて「非常にありがたい。今後も(計画の前進に向け)一歩ずつお願いし理解を賜っていく」(久間章生防衛庁長官)と歓迎している。 諸富増夫防衛施設庁長官は、市長の受け入れ表明を受けて「速やかに事前調査に入りたい」としており、直ちに具体的建設候補地の選定に向けた調査に着手する。《共同通信》
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【トヨタ・センチュリー】30年ぶりにフルモデルチェンジ
トヨタ自動車は企業の役員専用車などとして使われることの多い最高級セダン「センチュリー」を30年ぶりにフルモデルチェンジし、18日発売した。
国産量産車初のV型12気筒エンジンを搭載。6気筒ずつ電子制御装置などを独立させ、一方が故障しても6気筒で走行でき、運転席、助手席に加え後席にサイドエアバッグを搭載するなど最新設備を駆使し、性能、安全面を充実させた。《共同通信》
【紀宮清子内親王殿下】28歳に
天皇家の長女紀宮さまは18日、28歳の誕生日を迎えられた。宮内記者会の質問に文書で回答を寄せ、結婚について国民にメッセージを、との問いには「急ぐだけでなく大切に考えたい」などと答えた。
紀宮さまは「(結婚は)私にとってもこの先の長い将来にかかわる事柄ですので、事を急ぐだけでなく大切に考えたい」とした上で、結婚観について「当人同士の合意の下、周囲からも理解と祝福が得られることは男女双方が望むことでは」と記している。
ペルーの大使公邸人質事件には「一日も早い平和的な解決を祈る」とともに「生命の安全や危機管理対策があらためて問われた一年でした」と、振り返った。
紀宮さまは、千葉県我孫子市の山階鳥類研究所には研究助手として週2回出勤。皇居内でのカワセミの生態調査や趣味の日舞などにも励んでいる。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は18日、若者の敬語表現が乱れ、しかも多くの聞き手が間違った使い方に違和感を感じていないとする文化庁の調査結果について、記者団に感想を求められると「ここにはテレビの人はいないの。逆に聞きたいよ。テレビで話している言葉をチェックしているかい」と逆質問。テレビでの言葉の用法に責任があると言いたそうで「そればかりを求めるわけではないが、そういう質問をするなら、(テレビの表現を)チェックしないと」と駄目押しするなど、日ごろ首相の答弁を「棒読み」と批判するマスコミにしっぺ返し?
○・・・自民党の加藤紘一幹事長はこの日、同党推薦候補と新進党などの推薦候補が激突している秋田県知事選応援のため、秋田市内で街頭演説した。まずは「隣の山形県出身の政治家として秋田のことはいつも気にかかっている」と隣県のよしみを強調。さらに「知事選の結果は来年の参院選、将来の衆院選に必ず影響する」と必勝を訴える傍ら、「かつて自民党も間違いを犯した。そういう時、悪い自民党とは関係ないもんね、と言って出て行ったような人たちは政治家でない」と、「保保」路線に対抗する加藤氏としては新進党との対決ムードをあおるばかり。《共同通信》
【太陽党・羽田孜党首】保保に対抗
太陽党は18日午後、結党以来初の大会を都内のホテルで開き、二大政党制を想定した政界再編を目指すとの平成9年運動方針を採択した。
羽田孜党首はあいさつで、自民、新進両党にある「保保連合」の動きに触れ「政治は単なる数合わせや政権獲得、参加自体を目的としたものであってはならない」と指摘。「率直な意見を戦わせ、一つの方向を見いだす民主的勢力の結集こそが、使命だ」と述べた。結党以来掲げてきた「新進、民主、太陽3党の野党改革連合」の方針見直し、保保の動きに対抗する幅広い新た政治勢力結集の必要性を訴えたものだ。
羽田氏は「改革に向けて議論を戦わすことのできる仲間は与野党の別なく、どの政党にも存在する」と自民党の一部にも積極的に連携を働き掛ける考えを強調、「太陽党は政界再編の中核政党になる決意だ」と表明した。
運動方針では、政界再編の行き着く姿を「二大政党制ないし、これに近い政治構造」と想定。「単なる政党間の枠組みや距離の変更では新しい政治は実現できない」として、政権獲得のみを目指した数合わせの再編にはくみしないとの姿勢した。
また夏の都議選を含めた今後の選挙を「改革志向グループ結集の好機」ととらえ、「有権者が既得権擁護にノーを突きつけることが政治を変える原動力であることを訴える」としている。《共同通信》