1996 平成8年1月6日(土)

平成2555日目

平成8年1月6日(土)

1996/01/06

【自民党・橋本龍太郎総裁】「普通の気持ち」

村山富市首相が辞意を表明して一夜明け、与党3党が「ポスト村山」に向け動き始めた6日午前、次期首相と目される自民党総裁の橋本龍太郎通産相は「別に私は普通の気持ち」と淡々。一方の村山首相は公邸にこもったが「たまっていたものが抜けたような明るさ」(秘書)でのんびり過ごした。

橋本氏は午前10時半すぎ、東京・六本木の自宅マンション前に姿を現した。自民党本部に向かうという橋本氏はトレンチコートに身を包み普段と変わらぬ、ポーカーフェースで詰め掛けた報道陣に応対。

「総理になる決意は強まったか」との質問に「休みの日なのに。こんな騒ぎになることの方が…」とはぐらかし「なにか(ニュースを)つくらないといけないのかな」と笑ってみせた。

与党3党の政権協議については「基本的に今までと変わることはないのでまとまらないとは思わない」と自信を示し、車に乗り込んだ。

一方の村山首相は首相公邸で午前7時、起床。テレビを見て過ごした後、大分県本部の久原和弘書記長や江藤隆美前総務庁長官の訪問を受けた。江藤氏は村山首相の表情について「さわやか、さわやか」と語った。

国会内では午前10時すぎから、与党3党が政策協議。自民党の山崎拓政調会長が「もめることはない。すんなりいくだろう」と楽観的だったのに対し新党さきがけの菅直人政調会長は「きょうから具体的な話だから」と言葉を濁した。

社会党は中央執行委員会のメンバーを1時間以内の場所に待機させた。しかし同党本部に姿を見せた職員はわずか数人。始まったばかりの委員長選挙も各候補任せ。時折かかってくる電話の応対をしていた山口修総務部長は「政策協議もうまくいくか先が読めないし、選挙態勢づくりを急がないとね」と話した。《共同通信》

与党3党、8日に首相候補決定

村山富市首相の退陣表明を受けて与党3党は6日午前、国会内で幹事長・書記長、政策担当者会談を開き、連立政権の枠組み維持に向けて、新たな3党合意について協臓した。その結果、①7日に政策合意をまとめる②6日夜の幹事長・書記長会談で連立政権維持の理由付けを内容とする政権合意文書作成する③8日午前の3党首会談で、統一首相指名候補を決める−で一致した。

会談では自民、さきがけ両党がたたき台となる独自案をそれぞれ提示。両党案とも昨年6月の3党合意を基本にしているが、日米安保条約の再評価や沖縄米軍基地問題のほか住専問題の取り扱いが焦点となる。

自民党の加勝紘一幹事長は橋本龍太郎総裁の後継首相指名の見通しに関連し「3党の大多数はまとまっていける」と自信を示した。

自民党が提示した26項目の同党案は、日米安保について明確な定機付けはせず、「堅持の必要性」を盛り込む程度にとどめており、社会党などに配慮した格好。宗教と政治のかかわり、財政再建や科学技術振興について新たに盛り込みたい考え。

沖縄米軍基地の整理、統合、縮小について社会党は「目に見える成果を求める」(佐藤観樹副委員長)との構えで、具体的な取り組みとこまで盛り込めるかが調整のかぎだ。さきがけは、住専の不良債権処理問題について預金保険機構を公社化して、金融機関に対する監督権限を付与するよう提案している。《共同通信》



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【新進党】「村山首相は責任放棄」

新進党は6日、小沢一郎党首、米沢隆幹事長らが協議した結果、臨時国会召集をめぐる8日の衆院議院運営委員会で「予算編成した首相が通常国会の審議前に辞めるのは前代未聞で、筋論としておかしい」と村山首相の責任放棄を追及する方針を決めた。来年度予算案と新政府との関係について政府与党側の見解を求めていくが、11日からの臨時国会召集には応じる構えだ。《共同通信》

【自民党・山崎拓政調会長】「今秋解散の可能性ある」

自民党の山崎拓政調会長は6日、福岡市内での後援会の新年会であいさつし、解散総選挙の時期について「これまでは6月と言ってきたが、(私は)昨日から若干修正して秋もあり得ると言っている」と述べ、村山富市首相の退陣により今秋解散の可能性もでてきた、との認識を示した。

また、自民党首相の政権誕生が確実になったことについて「自民党は2年半の間、正面に出ない立場にいたが、われわれが再び日本の政治をリードする時が来た」と強調した。《共同通信》

【社会党委員長選】スタート

社会党委員長選は6日から本格的な選挙戦に突入、2人の候補者のうち、秋葉忠利衆院議員は地元広島市で第一声を上げ、活発に街頭演説をこなした。これに対し、村山富市委員長(首相)は政権引き継ぎの準備や、激励に訪れた来客の応対で首相公邸に引きこもり、「動」と「静」の対照的なスタートとなった。

秋葉氏は第一声で「今の社会党がつくろうとしている新党は、自民党のまねでしかない」と、新党さきがけなどとの新党結成を目指す首相の姿勢を批判。その後の記者会見でも、村山内閣が決定した自衛隊の国連平和維持活動(PKO)派遣や、長良川河口堰の運用開始に触れ「すべて官僚主導になったところに問題がある」とこきおろした。

組織的支援が望めない秋葉氏としては7日に岡山、8日沖縄、9日北海道と飛び回り、若さをアピールしながら「目に見えない」党員に対し、支持を求めていく作戦だ。

一方、村山委員長は公邸で五十嵐広三前官房長官、池端清一国土庁長官ら北海道選出議員と会い「北海道の議員は全員一致して委員長を推す」と激励された。これに対し、首相は新党問題について「さきがけとの連携には確信を持っている」と強調、あくまで新登結成を前面に掲げていく姿勢を示した。

再選は動かない情勢だけに首相は「(選挙)運動なんかはせず、フェアプレーで審判を待つ」との方針。選挙戦は盛り上がりに欠けている。《共同通信》

【英・ダイアナ妃】離婚の結論急がず

6日付の英大衆紙サンによると、別居中のダイアナ英皇太子妃はエリザベス女王に手紙を送り、チャールズ皇太子との離婚について早急に結論を出すことはないと伝えた。

ダイアナ妃は前日、弁護士のアントニー・ジュリアス氏と離婚問題で本格的な協議を開始した。同紙によると、ダイアナ妃は友人に「衝動的に結論を出すことはありません」と語ったという。

皇太子夫妻がともに不倫をテレビで告白するという事態に、女王は早急な離婚を勧告する手紙を出しており、バッキンガム宮殿スポークスマンは5日、皇太子が女王の勧告に同意し、その旨をダイアナ妃に伝えたことを明らかにしている。《共同通信》

【米政府】台湾副総統に通過ビザ

米国政府は6日、中米グアテマラを訪問する台湾の李元簇・副総統に対する米国への通過ビザ発給を許可、米国の民間代表部である米在台協会代表が銭復外交部長(外相)を訪れ、台湾側にビザ発給を伝えた。

昨年6月の李登輝総統が母校コーネル大学を訪問した際の滞在ビザとは異なり、直行便がないため航空機乗り換えだけが目的のビザだが、中国は既に反対を表明しており、反発を強めるのは必至。中台、米中関係の悪化が予想される。

李総統の訪米以来、中国は台湾の外交活動に強い国際的圧力をかけているが、台湾は3日には西アフリカのセネガルと国交を回復、外交関係を持つ国を31に増やしており、副総統の米国立ち寄り実現を弾みに外交活動をさらに強化する構えだ。

李元簇副総統は、14日のグアテマラの新大統領就任式典に出席するため、11日に台北を出発、12日と帰路の16日にロサンゼルスに1泊ずつし、18日に台北に戻る予定。

クリントン米政権は94年9月に打ち出した新台湾政策で、台湾の最高指導者らが第三国を訪問する場合の米国通過を認めるとしており、今回のビザ発給はこれに沿ったもの。従来も中南米訪問の際に李元簇副総統は米国に一時滞在しており、台湾が米側の同意を楽観視していた。

米国の許可に対して、台湾の冷若水・外交部スポークスマンは感謝を表明すると同時に「乗り換えに必要な技術的な問題であり、何の活動をする計画もない。中共(中国)は猛烈に反対しているが、実情を理解する前にみだりに批判すべきでない」と中国を批判した。《共同通信》



1月6日のできごと