平成3249日目

1997/11/30

【与党3党幹事長】「公的資金投入」で一致

「自民、社民、さきがけの三党の幹事長は30日のフジテレビの報道番組で、金融破たん処理に対する公的資金の投入をするべきだとの考えで一致した。自民党の加藤紘一幹事長は「三党で明言している。住宅金融専門会社(住専)の時のつらい思い出は忘れて公的資金投入はやる。預金者保護が目的で、金融機関を助けるのではない」と述べ、あらためて公的資金投入の意向を示した。

これに関連して社民党の伊藤茂幹事長は「どういう金を使うか。一般会計が一つの筋だ」と述べ、税金から投入するよう主張。さきがけの園田博之幹事長は「財政投融算と日銀特融でかなりのことができる」と述べ、与党間で公的資金の原資について違いをみせた。

加藤氏はこの後出演したテレビ朝日の番組で、金融機関が自己資本比率を高めるために発行する劣後債、優先株を、公的資金で購入するとの考えについて「党内で議論しており、七対三でやるべきだとの意見が多いが、もうちょっと時間をかけて説得しないと無理だ。国民が納得するかがポイントだ」と述べ、結論を得るまでになお時間がかかるとの見方を示した。《共同通信》



【東京国際女子マラソン】伊藤真貴子選手が初優勝

東京国際女子マラソンは30日、東京・国立競技場を発着点とするコースに外国招待9選手を含む247選手が参加して行われ、伊藤真貴子(第一生命)が2時間27分45秒で初優勝した。この大会での日本選手の優勝は3年連続5度目。伊藤のタイムは、この大会での日本選手の最高記録だった。

20度前後の高い気温の中のレース。伊藤は38キロ過ぎにスパートし、追いすがるジョイス・チェプチュンバ(ケニア)を振り切った。4月のロッテルダムで日本歴代2位の2時間26分3秒をマークして3位に入っている伊藤は、5度目のマラソンで初勝利。2位はチェプチュンバ。アトランタ五輪金メダルのファツマ・ロバ(エチオピア)は2時間30分39秒で4位に終わった。マラソン二度目の市橋有里(住友VISA)は6位だった。《共同通信》

【ゴルフ・福嶋晃子選手】今季6勝目

JLPGA明治乳業カップ最終日(30日・宮崎県青島GC=6437ヤード、パー72)前日首位の福島晃子が73で回り、通算5アンダーの283で大会初優勝した。9月の日本女子プロ選手権に続く国内二冠を達成した。今季6勝目。

二年連続賞金女王を決めている福島は、優勝賞金1080万円を加え、年間獲得賞金額が9959万4094円となり、女子の歴代最高を記録した。

福島はショットの不調に苦しみながらも要所で踏ん張り、2バーディー、3ボーギーにまとめた。2打差の2位は本山裕子。前日2位の塩谷育代は4位に終わった。《共同通信》

【フィギュア・NHK杯】本田武史選手は6位

フィギュアスケートのチャンピオンズシリーズ第6戦、NHK杯国際競技会最終日は30日、長野市ホワイトリングで男子シングルの自由を行い、イリヤ・クーリック(ロシア)が初優勝した。ショートプログラム(SP)で3位につけていた本田武史(宮城・東北高)は6位に終わった。

SP1位のクーリックは、最初のジャンプ以外はほぼ完ぺきな演技で自由でも1位だった。2位はスコット・デービス(米国)、3位は郭政新(中国)。岡崎真(福岡大)は9位、田村岳斗(宮城・東北高)は10位にとどまった。《共同通信》

【W杯・ジャンプ】原田雅彦選手、2位

ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプは30日、リレハンメル(ノルウェー)で個人第2戦(ラージヒル=K点120メートル)を行い、世界選手権ラージヒルを制した原田雅彦(雪印)が2回目に126メートルを飛び、243.8点で2位になった。優勝はヤニ・ソイニネン(フィンランド)で、122メートル、125.5メートルと2回ともK点を超えるジャンプで248.0点をマークし、W杯通算2勝目を挙げた。3位は29日の開幕戦で優勝し、2回目に最長不倒の129メートルを飛んだディーター・トーマ(ドイツ)だった。

1回目2位につけた船木和喜(デサント)は、237.0点で5位。第1戦で3位に入った葛西紀明(地崎工業)は7位、岡部孝信(雪印)は8位だった。《共同通信》

【土井隆雄宇宙飛行士】「天体写真期待して」

米スペースシャトル「コロンビア」で飛行中の日本人宇宙飛行士、土井隆雄さん(43)は米中部時間30日朝(日本時間同日夜)、地上に送ってきたビデオリポートで地球や天体の観測について報告。少年時代から天体観測が趣味の土井さんらしく「天体写真にも挑戦します。期待してください」と笑顔で呼び掛けた。

土井さんは、撮影に使うカメラや自分で撮ったビデオを見せながら「宇宙で真っ先に目にするのは地球。真っ暗な宇宙空間で青く輝いていて、何十億の人が住んでいるとは思えないほど静かです」と印象を語った。《共同通信》

【秋篠宮文仁親王殿下】32歳に

秋篠宮さまは30日、32歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、紀子さま(31)とともに東京・元赤坂の秋篠宮邸で記者会見し、この一年で印象に残ったこととしてペルーの日本大使公邸人質事件、インドネシアの森林火災などを挙げたほか「ロシアタンカーの重油流出で、回収作業に当たっていた方が亡くなられ、大変なことだった」と述べた。

また、両陛下の公務についての質問には「母(皇后さま)も7月に病気をして入院した。(両陛下は)還暦を超えているし、無理はよくない。宮内庁には旅行の日程を軽くするとか検討してもらいたいが、天皇でなければ成り立たない行事もある。少し時間をかけて考えていく必要がある」と答えた。

眞子さま(6つ)、佳子さま(2つ)の二人のお子さまについて、紀子さまは「絵をかいたり、絵本を一緒に見たり、工作をしたり。外では眞子は自転車に、佳子は三輪車に乗って元気に遊んでいます」と楽しそうに話された。

「お子さまはあと何人ぐらい」との質問に秋篠宮さまは、盛んに笑いながら「ここしばらく考えていなかったことについて聞かれたので・・・」。続いて紀子さまが「仕事を大切にし、家のことをしながら子供を育てるのは24時間でも足りない。ほかのお母さま方も感じていることだと思いますが、本当に一日が早く流れます」と、にこやかな表情で付け加えた。《共同通信》

【チェコ】内閣総辞職

チェコのクラウス首相は30日未明、プラハで記者会見し、自らが党首を務める最大与党、市民民主党(ODS)をめぐる不祥事の貴任をとり、内閣総辞職を表明した。同日中にハベル大統領に辞表を提出した。

ODSがスイスの銀行に秘密口座を開設し、国有企業を置収した外国企業から“寄付”を振り込ませていた疑惑が発覚。連立与党三党のうちODSを除く二党出身の閣僚8人がこれに反発し、首相の退任を求めて29日に辞任する事態に発展していた。

ハベル大統領は、事態打開のため与党三党の党首会談を30日に開くよう要請、新内閣人事を協議する見通しだ。大統領は、現連立与党の枠組みを維持すべきだとの立場を明らかにしいる。

ハベル大統領と組んで、共産体制崩壊後のチェコを率いてきたクラウス首相は、同国の欧州連合(EU)加盟交渉開始が決まる予定の12月のルクセンブルクでのEU首脳会議を目前に、在任約5年でその座を降りることになった。《共同通信》



11月30日のできごと