平成3234日目
1997/11/15
この日のできごと(何の日)
【村岡兼造官房長官】沖縄県・大田昌秀知事と会談
沖縄問題担当の村岡兼造官房長官は15日、就任後初めて沖縄県を訪れ県庁で大田昌秀知事と会談し、米軍普天間飛行場返還に伴う海上ヘリポートの名護市沖合への建設に協力を要請した。
村岡長官は「知事の難しい立場は承知しているが、極めて難しい事業を成し遂げるために協力をお願いしたい」と訴えたが、知事は直接は答えず、政府と県の立場はすれ違いのまま終わった。
また行政改革での沖縄開発庁の扱いで「沖縄担当大臣を置き、予算の一括計上維持の方向で全力を挙げたい」と伝えた。沖縄担当の特命相と、予算一括計上のための部局を設置し、同庁の機能を存続させる方針を示したもの。
大田知事は、沖縄振興に真剣に取り組むとの橋本龍太郎首相の発言や国会決議を挙げ、「これらは政府の県民への約束と理解している。抜本的な経済振興策を講じなければ県民は納得できず、今後厳しい状況が予想される」と、強い口調で全県自由貿易地域構想など経済振興策の実現を訴えた。
村岡長官は「すべてを実現するのは困難だが、前向きの方向を打ち出したい」と強調した。《共同通信》
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【大相撲九州場所】7日目
大相撲九州場所7日目(15日・福岡国際センター)全勝で首位を並走する大関武蔵丸と貴ノ浪は、万全の相撲で7連勝とした。武蔵丸は新小結栃乃洋を押し出しで圧倒し、貴ノ浪は旭豊を落ち着いて寄り切った。1敗で追う横綱貴乃花は、琴錦を突き落として完勝。大関若乃花は小城錦を立ち合いの変化で下し、連敗をストップした。新関脇の出島は、玉春日の突き落としに敗れ2敗目、この相撲で左足首を負傷し、8日目の出場が微妙になった。1敗は貴乃花と平幕の琴竜。十両は新十両の若の里が1敗を喫したが、依然単独首位。《共同通信》
【米・フォーリー駐日大使】来日
米国の新しい駐日大使のトーマス・フォーリー大使(68)が15日午後、ノースウエスト機で成田空港に到着した。米国駐日大使は昨年12月にモンデール前大使が退任して以来、空席のままとなっていた。
フォーリー大使は成田空港で声明を読み上げ「貿易や安全保障、経済などいかなる分野でも日米という協力的な二国間関係ほど重要なものはない。両国が積極的に協力し合うようにするのが私の大使としての責任」などと、着任の抱負を語った。《共同通信》
【民主党・菅直人代表】諫早干拓をあらためて批判
民主党の菅直人代表は15日、「民主党長崎」結成大会のため訪れた長崎市で記者会見し、諫早干拓事業について「農水省が全国的に農地を宅地にしようとしているのに、農地造成を大義名分にして進めるのは矛盾がある」と語り、あらためて事業の在り方を批判した。
同代表がこれまで主張してきた排水門の開放については、地元組織に事業推進論があるとして触れず「地元組織もできたので、きちんとした形で相談し調査、検討もできるのではないか」と述べるにとどまった。《共同通信》
【中国・李鵬首相】関西訪問
日本を公式訪問中の中国の李鵬首相は15日、大阪府門真市の松下電器産業本社を訪問した後、大阪市内のホテルで開かれた歓迎夕食会に出席した。
午前11時、松下本社に到着した同首相は日中両国の国旗を持った約200人の役員、社員に迎えられた。歓迎行事で同首相は「これからの中国と松下の協力関係はハイテク分野であるべきだ。中日両国の経済、技術力がますます発展することを祈っている」とあいさつ。この後、講堂に設けられたマルチメディア関連の技術展示を見学した。
午後7時からは大阪府、大阪市、関西経済連合会、大阪商工会議所の四者主催の歓迎夕食会に出席。夕食会で、主催者を代表して横山ノック大阪府知事が「大阪は国交正常化以前から経済、文化面などで、日中の架け橋だった。今後も両国の結節点として友好交流に貢献できるよう努力したい」と歓迎した。
李鵬首相は16日、中国一の高僧鑑真が創建した奈良市の唐招提寺などを訪れた後、同日夕の中国国際航空特別機で関西空港から帰国する予定。《共同通信》