平成612日目

1990/09/11

この日のできごと(何の日)

【ナゴヤ球場】試合前に火災

11日午後5時56分ごろ、名古屋市中川区にあるナゴヤ球場のバックスクリーン横のライトスタンド下にあるごみ集積場から出火、炎が噴き上げ観客席に黒煙が立ち込めた。

球場職員らが消火栓からホースを引いて消火作業にあたり、同午後6時11分、鎮火した。同球場では午後6時20分から中日ー大洋戦が始まることになっており、当時、外野席には3-4000人がいた。

球場側がマイクで出火を知らせるとともにライト側フェンスを外し、外野席の約1000人がグラウンド内に避難する騒ぎにとなったが、けが人はなく、試合も23分遅れで始まった。

名古屋・中川署の調べによると、出火場所は、バックスクリーンすぐ西側(ライト側)で、照明塔下のごみ集積場(約9.5平方メートル)。中に置いてあった約50個の竹製の円筒型ごみ箱(直径約70センチ、高さ約80センチ)のうち約30個が燃え、ごみ集積場の扉、屋根などを全焼した。

消火作業に当たったガードマンらによると、出火したごみ集積場の屋根の上などには、ファンが捨てる食べ物の容器や紙くずなどのごみが積もっており、このごみに火がつき燃え上がったらしい。中川署は火事の原因は、ファンが、捨てたタバコなどが考えられるとして、現場検証し詳しく調べている。

出火当時、グラウンドでは中日がノック練習をしていたが、観客がグラウンドに避難したため中止しベンチに戻った。《共同通信》

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【中山太郎外相】金丸信元副総理と会談

中山外相は11日午後、24日から朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問する金丸元副総理を都内の事務所に訪ね、日本と北朝鮮の課題を中心に意見交換した。

この席で外相は「(日朝間には)いろいろな懸念があるが、外務省としてもできる限りお手伝いしたい」と述べ、第18富士山丸問題などの最終決着に向け、外務省も積極的に対応していく考えを伝えた。

これに対し金丸氏は「日朝関係は長い間閉ざされてきたが、私が訪問することで両国官の壁に風穴が開けられれば結構だと思う」と、訪朝に強い決意を表明した。外相は「両国の関係改善のため、考えを率直に話してきてほしい」と要請した。《共同通信》

【海部俊樹首相】アジア大会開会式に文相派遣

海部首相は11日、北京で22日に行われるアジア競技大会の開会式に保利文相を出席させる意向を固めた。首相は11日午後、記者団に対し「(アジア大会は)平和のためのものであるし、先進国首脳会議(サミット)参加国に了解を得る必要はない」と明確に述べ、日本独自の政治判断で文相派遣に踏み切る姿勢を示した。

昨年6月の天安門事件後のアルシュ・サミットで、日本など先進各国は中国の民主化を促す一環として、閣僚などハイレベルの政府関係者の交流を禁じており、ことしのヒューストン・サミットでも対中制裁を基本的に維持することを確認している。

政府は、アジア大会が中国政府の主催ではなく、国際機関であるアジア・オリンピック評議会の催しであることから、文相訪中は問題がないとの見解だ。

保利文相の派遣はアジア大会という舞台を利用して、第三次対中円借款の凍結解除に続いて日中間の人的交流の正常化への突破口を開く狙いがあると受け止められている。《共同通信》

【政界メモ】

◯…11日午前の閣議では、高齢者の男女比率がひとしきり話題に。津島厚相が15日の敬老の日に併せ、政府が記念品を贈る100歳の男性が412人、女性が1452人であることを報告したのがきっかけで、石川防衛庁長官が「なぜ男性は女性の3分の1なのか」と疑問を呈すると、橋本蔵相が「男は家庭で虐げられているからだろう」とまぜっ返した。

厚相は「男女の比率は世界でも同じだ。日本に特異な現象ではない。皆さんが胸に手を当てて考えれば分かるのでは」と説明したが、結局「男は酒を飲んで体を乱暴に扱うからじゃないかな」と“自戒”を込めた石川長官の発言で一同納得?

◯…自民党の小沢幹事長はこの日、党主催の日ソ青年交流計画で来日したソ連側メンバーの代表9人の表敬訪問を受けた。小沢氏は冒頭、隣席の鹿野道彦副幹事長を指さし「今回来ていただくきっかけになったのは、こっちの親分(安倍元幹事長)が党代表として(訪ソしゴルバチョフ大統領と)話し合った結果だ。これを機会に友好親善をますます深めるよう期待します」とあいさつ。

すぐに傍らの通訳に向かって“こっちの親分”と正確に訳さなきゃ駄目だよ」と指示。20日からの訪ソを控えながら、健康不安説がある安倍氏に気配りを見せていた。《共同通信》

【米・ベーカー国務長官】ソ連・シェワルナゼ外相と会談

訪ソ中のベーカー米国務長官とシェワルナゼ・ソ連外相は11日午前、ソ連外務省迎賓館で約2時間にわたり会談し、ドイツ統一問題、ペルシャ湾岸危機、米ソ経済協力について協議した。

協議終了後、オブホフ・ソ連外務次官は記者団に対し、両国外相が同日夜の夕食会のほか、13日にも一対一の会談が予定されていることを指摘し、カンボジア和平問題、日本を含めたアジア太平洋情勢についても協議することになろう、と述べた。

ベーカー長官はこのほか、13日午前にゴルバチョフ・ン連大統領と会談の予定。オブホフ次官は、次の米ソ首脳会談を「12月にモスクワ」で行う案も浮上していると述べ、ゴルバチョフ・ベーカー会談で、米ソ首脳会談の日程が話し合われる可能性が高いとみられている。

アジア・太平洋情勢について、オブホフ次官は「米ソ外相会談で必ず討議される議題だ」と強調し、シェワルナゼ外相が先の訪日結果についてベーカー長官に説明したことを明らかにした。さらに同次官は、カンボジア問題では、米政府がヘン・サムリン政権と直接対話する

方針を決めたことや当事者四派がジャカルタ協議で最高民族評議会(SNC)への参加を決めたことをソ連が評価している、と述べ、13日夕までの米ソ外相会談で話し合われる地域問題の焦点になるとの見方を示した。《共同通信》

【大相撲秋場所】3日目

大相撲秋場所3日目(11日・両国国技館)大関北天佑が新小結琴錦に敗れたが、他の大関、横綱は順当勝ちした。北天佑は琴錦のもろ差しからの速攻相撲に寄り倒されて初黒星。琴錦は初日の横綱北勝海戦に続く殊勲星で北天佑戦2連勝。新横綱旭富士は豪快な左すくい投げで豊ノ海を転がして快調に3連勝。北勝海も春日富士を右四つから無難に寄り切って1敗を守った。

大関小錦は陣岳を簡単に寄り切り、万全の取り口で隆三杉を退けた霧島とともに土つかず。関脇寺尾は3連勝、安芸ノ島は元気なく3連敗。新入幕の曙と貴闘力は3戦全勝。若花田は水戸泉を倒し幕内初白星、十両の貴花田も3連敗を免れた。《共同通信》

【ネルソン・マンデラ氏】南ア政府を非難

南アフリカの黒人組織、アフリカ民族会議(ANC)のネルソン・マンデラ副議長は11日、デクラーク大統領との会談後記者会見し、東部ナタール州やヨハネスブルク近郊の黒人居住区の暴力がこれ以上続けば、交渉による平和的解決の道は暗礁に乗り上げることになると警告した。

マンデラ副議長は、政府は暴力を鎮圧するために何ら有効な方策を打ち出さず、ANCに対して敵対的な行為をとっていると非難、事態が収拾しない場合は、武力闘争停止宣言を見直さざるを得ないと述べた。2時間半に及ぶ会談にはANC側から20人が出席、デクラーク大統領は事態を重視していると答えたという。

マンデラ副議長は、政府はANC側が提出した暴力鎮静化のための勧告を実施してないと述べた上で、政府が強力で、効果的な軍を使用すれば、事態は一挙に解決されるだろうと強調した。《共同通信》



9月11日 その日のできごと(何の日)