平成613日目

平成2年9月12日(水)

1990/09/12

【6カ国外相会議】ドイツ統一を国際承認

東西両ドイツと第二次大戦の戦勝4大国(米国、ソ連、英国、フランス)の6カ国外相は12日、モスクワで東西ドイツ統一とドイツの完全主権回復などを盛り込んだ「ドイツに関する最終規定条約」に調印した。

全文10条の条約は①東西ドイツの統一と国境線の現状維持②東ドイツ駐留ソ連軍の1994年末までの完全撤退③統一ドイツの北大西洋条約機構(NATO)帰属、など統一ドイツ国家の対外的地位と軍事同盟関係を規定している。

条約内容は10月1日からニューヨークで開かれる全欧安保協力会議(CSCE)外相会議で米国とカナダを含む全欧州35カ国に報告される。東西ドイツ両政府は既に、11月3日に完全統一を実現するための統一条約を締結している。

この日の6カ国条約締結により内外の前提条件は整ったことになり、欧州は本格的に冷戦終結後の秩序再編に動き出す。《共同通信》




【海部内閣】2閣僚が病気理由に辞任

長谷川法相と砂田北海道、沖縄開発庁長官の2閣僚は12日夕、病気治療を理由に海部首相に辞表を提出、受理された。首相はこれを受けて後任人事に着手に法相に長田裕二元科学技術庁長官(党参院議員会長)、北海道、沖縄開発庁長官に木部佳昭元建設相をそれぞれ充てる意向を固めた。長田氏は現在、訪欧中のため帰国を待って13日中にも木部氏とともに皇居での認証式をする予定だ。

海部内閣では政権発足直後の昨年8月、山下官房長官(当時)が女性問題で辞任して以来だが、一度に2閣僚が辞任したのは異例。しかし、長谷川、砂田両氏とも山下氏のような不祥事ではなく病気が理由であることに加え、後任人事も順調に固まったことから、今後の首相の政局運営に大きな影響はないとみられる。《共同通信》

【政界メモ】石原放言をチクリ

◯…海部首相は12日、官邸で最終会合が開かれた首相の私的諮問機関「21世紀へ向けて目指すべき社会を考える懇談会」について「当初の期待通りいろいろな議論が出ました」と懇談会の成果を記者団に強調した。

首相自ら「日本は豊かになったといわれるが、物の豊かさだけを考えればいいのか」と問題提起して発足した手作りの懇談会。併せて海部内閣をアピールしようという狙いもあっただけにいとおしさもひとしおのようで「女性も多いし、皆さん昭和生まれ(の女性)’ですからね」。記者団に「総理も昭和生まれ」と水を向けられると「そうですよ。僕もいろいろ言いました」と若さと清新さをきかんにPR。

◯…自民党の安倍元幹事長がこの日、都内のホテルで開かれた石原慎太郎元運輸相主催のシンポジウムに講師として登壇。「石原さんと不仲だと言われるが、仲良くやっていこうと思っている。同じシンタロウですから」と会場を笑わせた。

司会者の「海部政権で大丈夫か」と。の質問に「多少心配しているところはあるが、難局を乗り切ってほしい。決して意地悪じいさんではない」と本音は出さずじまいだったが、最後に「問題を起こす時は石原さんが起こしてくれると思う」と指摘。「南京大虐殺は中国人のでっち上げ」という石原元運輸相の米雑誌での発言を指したとも受け取れる“石原放言”をチクリ。《共同通信》

【大相撲秋場所4日目】北天佑が連敗

大相撲秋場所4日目(12日・両国国技館)大関北天佑が連敗したが、他の横綱、大関陣は順当に白星を重ねた。新横綱旭富士は押しの琴ケ梅を右四つに組み止めて危なげなく寄り切り土つかず。北勝海も初顔合わせの豊ノ海を簡単に押し出して1敗を保った。

大関小錦は元気な新小結琴錦の突き、押しにひるまず引き落とした。霧島は起利錦の突進を封じて快勝、ともに初日から4連勝。だが北天佑は関脇安芸ノ島の左上手投げにねじ伏せられた。勝ちっぱなしは1横綱、2大関と平幕栃乃和歌、新入幕貴闘力の5人に減った。新入幕曙は初黒星、若花田と貴花田兄弟は仲良く2連敗のあと2連勝。十両の全勝は旭里1人となった。《共同通信》




9月12日のできごと