平成3212日目

平成9年10月24日(金)

1997/10/24

【小里貞利総務庁長官、小泉純一郎厚相】郵政の独立法人化で一致

小里貞利総務庁長官は24日夜、小泉純一郎厚相と都内で会談し、省庁再編で最大焦点の郵政3事業について①3事業の独立行政法人化②郵便事業への民間参入③3事業の職員身分は国家公務員−との方針で大筋合意した。小里長官はこの方針を自民党行政改革推進本部に伝え、早急に党内調整に入るよう要請する。

政府内で「郵政3事業の国営維持反対」の急先ぽうだった小泉氏が独立行政法人化などで譲歩したことで、郵政3事業の扱いをめぐる政府と与党との調整が大きく進展する可能性も出てきた。今後は、3事業一体で国営維持を求めている自民党や郵政省との調整が焦点となる。

会談で、小泉氏は行革を進めるためには郵政事業の改革が不可欠との考えを重ねて強調。小里氏に対し行政改革会議として方針をただした。

小里氏は「簡素、効率的で国民本位の改革が必要だ。にゆだねられるものは民にゆだねるべきだ」と強調。郵政事業を将来的に民営化する方針を示した上で、独立行政法人への移行を提案した結果、小泉氏もおおむね了承した。

小泉氏は、政府が郵政3事業の民営化方針を打ち出さなければ閣僚辞任もあり得る、との強い構えを示していた。《共同通信》



【プロ野球・横浜】新監督に権藤博氏

プロ野球横浜の新監督に現バッテリーチーフコーチの権藤博氏(58)の就任が24日、決まった。25日に来季のコーチングスタッフとともに正式に発表される。

同氏は大矢前監督の退団決定後の16日に正式に監督就任の要請を受けたが、24日、受諾の意思を球団に伝えた。同球団の野口取締役編成・育成担当は「契約書にサインというわけではないが、正式にきょう(24日)受諾してもらいました。条件面でも合意に達しています」と話した。

権藤氏はこの日、陣頭指揮を任せられている秋季練習には参加せず、中部オーナーを訪問。「今もチームは伸びています。もう一つ上のランクを目指して、今までなかったものを味付けしていきたい」と就任のあいさつを行った。《共同通信》

【村田英雄さん】「不徳の致すところ」

「不徳の致すところです。おかげさまで元気になりました」―。ワインを飲み過ぎ低血糖のため東京都内の病院に緊急入院、大阪市内の病院に転院し治療を受けている歌手村田英雄さん(68)が24日午後、同市内のホテルで記者会見し、病状の回復をアピールした。村田さんは12日夜、都内のホテルで倒れ、一時は、意識障害のため重症とされた。持病の糖尿病に加え、肺炎を併発していたことも判明したが既に治ったという。

禁酒中にもかかわらずワインを飲んだことについては「ワインは酒でなくジュースだと思っていた。つい。一本空けてしまった」と丸刈り頭に手をやりながら、冗談交じりに笑顔で釈明。医師からは「すべて終わってしまうところだった」ときつく注意を受けたという。村田さんは、治療のため、再び病院に戻った。《共同通信》

【民主党・菅直人代表】社、さと選挙協力も

民主党の菅直人代表は24日、富山市内で記者会見し、来年夏に予定されている参院選に関連して「新進、太陽両党とは選挙協力について協議していくことにしているが、社民、さきがけや(新進党を離脱した)細川元首相らとも話し合い、自民党と対抗するために幅広く協力していきたい」と話し、社さ両党にも選挙協力を呼び掛ける考えを示した。

また菅代表は会見後の講演で「社さが12月の予算編成時に政権にいると、通常国会での予算成立まで与党として責任を持つ必要があるので、理論的には12月までに社さが政権から離脱する可能性はある」として、現政権の枠組みが変わる可能性に言及した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】サウジ投資促進へ調整を指示

橋本龍太郎首相は24日までに、来月7日からのサウジアラビア訪問の際、同国への民間投資促進のため投資保護協定の締結を提案する方向で、関係各省に調整を指示した。

同国では若年層の失業問題が深刻で、日本からの新規投資を増加させたいとの強い要望にこたえるためだ。中長期的には需給ひっ迫が予想される石油の安定供給確保の狙いもある。

また首相は、ファハド国王との首脳会談で、教育、環境など経済分野以外での関係拡大を図る「21世紀に向けた包括的パートナーシップ」の構築を表明する方針だ。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】独外相と会談

橋本龍太郎首相は24日午後、首相官邸でドイツのキンケル外相と会談し、12月に開催される温暖化防止国際会議(京都会議)の成功に向け協力を求めた。キンケル外相は、米国が温室効果ガスの削減率「ゼ口」を提案したことについて「欧州では極めて否定的だ。会議成功のため、日本は議長国としてさらなる調整努力をしてほしい」と要請した。

これに対し首相は「欧州連合(EU)内には、ドイツを含めて大きな削減目標を掲げる国があるが、逆に増加を認められる国もある。増やすことを許される国があるという提案を納得するのは難しい」とEU案を批判した。さらに「日本も国民のライフスタイルを変えたり、技術革新を図って努力するが、不可能な目標を掲げることはできない」として、EU側の歩み寄りを求めた。

【政界談話室】

○・・・新党さきがけの武村正義元代表は24日、「十何年ぶりで来ました」と母校の東大赤門前で遊説。さきがけと、同党を離党した菅直人代表らが結成した民主党を家に例え「母屋は隠居か山小屋のように小さくなったが、新家は大きくなった。余程しっかりしてくれよと先日、菅さんに言いました」と親心を示してみせた。民主党結成の際、「排除の論理」で参加を拒否された経緯がある武村氏。さきがけの生き残りをかけ民主党とも来年夏の参院選での選挙協力を模索しているだけに、この際「ひさしを貸して母屋を取られた」などと恨み節は言ってられない?

○・・・新進党の中野寛成国対委員長はこの日の会見で、今国会の対立法案である財政構造改革法案の衆院通過が来月に持ち越す見通しとなったことについて「一歩前進だ。審議が遅々として進ず、自民党には『野党が国会全体で牛歩戦術をとっている』といら立ちが募っている」と述べ、してやったりの表情。ただ法案成立阻止の戦術を聞かれると「大変困難。この悪法にわれわれがどこまで抵抗できるかだ」と急にトーンダウン。民主、太陽両党と組む野党共闘のスクラムも数に勝る与党の前では結局、力不足ということか。《共同通信》

【米・クリントン大統領】対中国政策で演説

クリントン米大統領は24日、江沢民・中国国家主席の訪米を前に包括的な対中政策についてワシントン市内で演説、「中国が今後歩む道は、世界全体に数十年にわたって影響を与える」と述べ、米国が今後も中国への「実践的な関与」を通じて、21世紀に向けた協力関係を目指すと明言した。中国の人権政策は「基本的に誤っている」と述べ、29日に行われる米中首脳会談でも主要議題として取り上げる方針を確認した。

対中関係に絞った大統領の演説は、1993年1月に就任して以来初めて。米国の対中長期戦略を示すと同時に、人権などの対立点も含めた中国への関与政策継続が、米国の利益につながることを米国民に訴える狙いがある。

大統領は江主席との会談について「協調促進を目的とした将来の『戦略的関係』について話し合う」と語り、両国の関係強化実現に強い意欲を見せた。《共同通信》



10月24日のできごと