平成3203日目
1997/10/15
この日のできごと(何の日)
【秋の園遊会】
天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会が15日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。橋本龍太郎首相や薬物乱用防止の活動で国連から感謝状を受けた女優の西村知美さん(26)ら各界の功労者など約1800人が出席。晴れわたった秋空の下、両陛下は皇太子ご夫妻ら皇族方とともに会場を回り出席者と歓談された。
西村さんは両陛下の前では緊張気味だったが、秋篠宮妃紀子さまに手話で“これからも勉強していきます”と話すと紀子さまは“頑張って”と手話で答えられたという
世界陸上アテネ大会の女子マラソン優勝の鈴木博美さん(28)は、陛下から「マラソンの発祥の所を走られたわけでしょう」と声を掛けられ「すごく歴史のある所を走っていい思いができたので、それを励みに頑張りたいと思います」と日焼けした顔で答えた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【新進党・小沢一郎党首】倒閣姿勢を強調
新進党の小沢一郎党首は15日午後、国会内で記者会見し「橋本政権が本気で改革を実行するなら反対する理由はないと思っていたが、今の状況を見るとわれわれの主張とだいぶかけ離れている。公約を実行できないなら、政権を担っている資格はない」と述べ、倒閣姿勢を強調するとともに、自社さ派の自民党執行部を続投させた橋本龍太郎首相の下で自民党と連携する考えがないことを明確にした。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・新進党の小沢一郎党首は15日、4カ月ぶりに記者会見。初めは落ち着いた雰囲気で応答していたが、宮城県知事選に負けた場合の責任論を尋ねられ「そんなことを言う人は党内にいるとは思っていない。あなた方が勘違いしているのではないか」と木で鼻をくくった返事。さらに新進党の安保政策が、共闘している民主党よりも自民党に近いのではないかという指摘には顔色を変えて「全然近くない。自民党は安保論はやってない」。さらには「自民党の安保論を言ってみて」と得意の質問封じの逆質問など、記者団への「対決姿勢」は相変わらず。
○・・・社民党の志苫裕参院議員はこの日の参院予算委員会で「脳血管障害を患い、2年近い療養生活を余儀なくされた。今でもリハビリに励む身だ」といすに座ったままで質問。「リハビリは診療報酬で軽く扱われている。病院では『枯れ木に水をやってもダメだ』と言われた」と体験を基に小泉純一郎厚相に改善を求めた。厚相から具体的約束はなかったが「しゃべれない、歩けない、つかめないという後遺症が残っている。人間としての機能を失った肉体は残酷で悲惨だ」と、自らの苦しみを吐露しながらの質問で、低調と指摘される委員会審議にしばし緊張感が…。《共同通信》
【行政改革会議】沖縄問題に特命相
政府の行政改革会議(会長・橋本龍太郎首相)は15日夕の会合で、北海道、沖縄両開発庁が所管してきた行政の在り方を協議し、沖縄振興や米軍基地問題を担当する沖縄問題の特命相を置くことで合意した。首相が「沖縄は基地問題一つとっても、責任を持って対応しなければならない。特命担当相を置く価値がある」と述べた。沖縄対策の企画立案を担う行政組織は、新設の内閣府の内部部局とする方向となった。
だが北海道開発庁については、首相が「沖縄と北海道は同一に扱えない」と述べ、北海道については振興行政を専門的に担当する組織は設けないことを確認した。ただ、首相は「北方領土問題は別だ」とも指摘、現在の総務庁北方対策本部のような部局が必要との認識で一致した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】与党首脳が激励
15日の政府与党首脳会議で、最近、風邪気味ということもあって元気のない様子の橋本首相に激励の声が相次いだ。
自民党の村上参院幹事長が「首相は向こう意気が強いんだから、けんかを吹っ掛ける気迫で頑張ってほしい。そうすれば景気もよくなる」と切り出すと、社民党の伊藤幹事長は「ますます元気で指導力を発揮し、活躍してほしい」とエール。さきがけの園田幹事長も「与党3党に意見の食い違いもあるが、内閣のために議論していると思ってほしい」と、こもごもはっぱをかけた。
佐藤孝行・前総務庁長官の辞任以来、内閣支持率は低迷。景気の失速、行政改革会議の省庁再編への自民党議員の抵抗など、ここのところ首相には頭の痛くなることばかり。
この日ちょうど首相在任期間が644日となり、宮沢政権と肩を並べた首相。「39度も熱が出た時はさすがまいったが、だいぶよくなった。しっかり頑張ります」と決意を新たにしたが、最近では珍しい3党足並みをそろえての「激励」に、風邪も不景気も吹き飛ばせるかどうか……。《読売新聞》