平成3196日目

平成9年10月8日(水)

1997/10/08

【北朝鮮・金正日氏】朝鮮労働党総書記に就任

平壌放送などは8日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮労働党中央委員会と党中央軍事委員会の特別報道として、両委員会が故金日成主席の息子の金正日書記(55)が党総書記に推挙されたことを伝え、金正日書記が党総書記に就任したことを明らかにした。平壌放送は、金正日氏の総書記就任をたたえる番組で「わが党の総書記である金正日同志」と伝え、総書記に正式に就任したことを確認した。

1994年7月の金日成主席の突然の死亡後、北朝鮮の最高ポストである党総書記は空席のままだったが、これで金主席の死去以来3年3カ月ぶりに公式に権力継承が実現した。

70年代初めから故金主席の後継者とされてきた金正日氏は91年12月に人民軍最高司令官に就任し軍のトップに立った。今回、党総書記に就任したことで、党、軍、政府の三大権力を実質的に支配する最高権力を確保し、金正日時代が名実ともに正式スタートした。《共同通信》



【社民党、さきがけ】「CO2削減」政府案の撤回を要求

社民党の土井たか子党首と新党さきがけの堂本暁子議員団座長は8日、首相官邸で橋本龍太郎首相と会談し、温暖化防止国際会議(京都会議)に向け政府がまとめた温室ガスの削減目標案について「事前に与党3党の合意を得ることがなく、内容も納得できない」として「削減率5%」の政府案の撤回、再検討を要求した。

首相は「(事前の)説明があったと思っていた。申し訳なかった」と陳謝。しかし撤回要求には「中身が十全だとは思っていない。いい案があれば生かさせてもらいたい」と述べるにとどまった。

社さ両党は佐藤孝行氏の総務庁長官入閣問題では与党離脱も視野に反発。今回も「両党の声を無視した第二の佐藤問題だ」との声が出ている。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は8日、風邪のため午前中を休養に充て、午後2時前にようやく官邸へ出勤。「ゆっくり休めたか」と記者団に聞かれても額に手を当て「フー」と深いため息をつき「熱が下がり切らないんだよ」。前夜は、体調不良にもかかわらず、在日米軍司令官らと会食したため周辺からは「飲み過ぎたんじゃないの」と意地悪な声も。証人喚問をめぐる与野党対立が続いているほか、行政改革会議の中間報告に対する自民党の反発や、社民、さきがけ両党が温室効果ガス削減の政府案撤回を要求するなど首相にとっては風邪だけでなく熱が出そうなことばかり。

○・・・自民党旧河本派はこの日の定例総会で「経済に精通していた河本敏夫元経企庁長官を頭としたグループの伝統を守れ」(谷川和穂代表世話人)とばかり、独自の景気対策案を近々まとめることを確認した。同派は先の内閣改造で、橋本首相が所属する最大派閥旧小渕派からの入閣者のあおりを受け閣僚ポストを失った。事務所のロッカーには幹部直筆の「下々の痛み分からぬ天下人弱きと知ればパッと切り捨て」のざれ歌が張られままになっているだけに、景気対策で「党内最少ながら政策本位の派閥の意地」をみせるのが狙い?《共同通信》

【JR東海】上場

JR東海株が8日、東京、大阪、名古屋、京都の4証券取引所に上場された。東証第一部の午前の取引では、初値が38万3000円となり、一般売り出し価格35万9000円を2万4000円上回った。一時38万9000円まで上がったが、38万円ちょうどで取引を終えた。出来高は4万6450株。

市場関係者は「予想通りのスタートでほっとした。売り物をこなして値を上げるか注目している」(大手証券)と話している。JR西日本以来、一年ぶりの政府放出株の上場で、JR株式の上場は東日本、西日本に次ぎ3社目。市場筋からは「JR東海の取引先や金融機関が持ち株を増やすことが予想されており、底堅い値動きをするのでは」(別の大手証券)との声が出ている。

一方、東海の上場が相場全体に与える影響は、景気の先行き不透明感に加え、JR東日本やNTT株の追加放出が控えているため、需給悪化による相場の下振れを懸念する声もある。

JR東海の発行済み株式は224万株。今回売却予定だった150万株のうち入札分70万株は全部売れたが、一般売り出し分80万株は18%が売れ残るなど個人投資家の人気はいまひとつだった。売却による収入約4800億円は国鉄清算事業団が抱える28兆1000億円(今年4月)の長期債務の返済に充てられる。

JR東海の平成9年3月期の経常利益は663億円。売上高の約8割を東海道新幹線の運輸収入が占めており、新幹線への依存度が極めて高い。長期債務約5兆1600億円(今年3月末)は上場されたJR三社の中で最も多い。《共同通信》

JR東海株が8日、東京、大阪、名古屋、京都の4証券取引所に上場され、東証では一般売り出し価格35万9000円を2万6000円上回る38万5000円で初日の取引を終えた。出来高は6万3907株。

JR株の上場は、東日本、西日本に次ぎ3社目。景況感悪化から軟調な地合いが続いているが、東海株は終日売り出し価格を上回る堅調な値動きを見せた。市場関係者の多くは「JR上場も3社目になると過熱感はなく、投資家も落ち着いている」と話していた。《共同通信》



10月8日のできごと