平成3195日目

1997/10/07

この日のできごと(何の日)

【サッカー日本代表・加茂周前監督】帰国

サッカーのワールドカップ(W杯)フランス大会アジア最終予選での成績不振を理由に解任された加茂周・前日本代表監督(57)は7日朝、成田着の航空機でカザフスタンから帰国。終始無言で通し、任期途中での戦線離脱の悔しさをにじませた。

加茂氏はフランクフルト経由の航空機で午前7時半すぎに到着した。到着ゲートでは数台のテレビカメラが待ち受け、一瞬、少し驚いた表情を見せた。しかし、後は「通してほしい」と小声でつぶやく程度で、立ち止まることはなく、足早にロビーに急いだ。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【JR東日本】Jリーグから撤退も

サッカーJリーグのジーェフ市原を古河電工と共同運営するJR東日本の松田昌士社長は7日記者会見し、「Jリーグ首脳陣とJリーグの運営をめぐって意見が食い違っており、(将来的には)撤退することもあり得る」と述べた。9月に横浜フリューゲルスとヴェルディ川崎のオーナー会社トップらがJリーグからの撤退を示唆して騒動になったばかりで、足元からの批判にJリーグは抜本的な改革を迫られそうだ。

松田社長はJリーグの現状について「世界のトップ水準から30年ぐらい遅れている。強くすることを前提に仕組みを考えないと世界と肩を並べる土壌をつくれない」と発言。「Jリーグ首脳はチーム数を多くして金もうけばかりに熱心だが、チーム数を増やすと選手層が薄くなり、強い選手は育たない。せいぜい8チームぐらいがいいところで二部リーグ制もとんでもないこと」と現在の運営方針を強く批判した。

その上で「今すぐ撤退ということはないが、撤退も考えなければならないほど思想が食い違っている」と上層部へのいら立ちを見せた。《共同通信》

【JR東日本・松田昌士社長】北陸新幹線「金沢まで延伸すれば効果」

政府・与党の整備新幹線検討委員会は7日、国会内で第3回会合を開き、JR東日本、九州から意見聴取した。JR東日本の松田昌士社長は、新規着工区間である北陸新幹線長野−上越間について「現時点で収支改善効果は望めない」との認識を示し、金沢までのフル規格整備と併せて検討するよう要請した。

聴取したのは、8月末の前回検討委で「優先検討対象」に位置づけた長野−上越間、東北新幹線八戸−新青森間、九州新幹線鹿児島ルート船小屋−新八代間の3区間。検討委は今月中にも沿線自治体から意見を聴き、11月末をめどに3区間の着工優先順位を決める予定である。

松田社長は、長野−上越間のみをフル規格で整備した場合、北陸方面には上越で在来線との乗り換えが必要となるため、3月に開業したほくほく線(北越北線)に比べ、「時間短縮効果や利便性の向上は望めず、需要は極めて少ない」と語った。その上で、「金沢まで延伸すれば効果がある」と述べ、長野−金沢間のフル規格整備を検討するよう求めた。負担は受益範囲内の貸付料のみとし、並行在来線の経営を分離することもあらためて主張した。

このほか、松田社長は、東北新幹線八戸−新青森間のフル規格整備は「一定の収支改善効果が期待でき、営業主体としての責務を果たしたい」と語った。JR九州は、九州新幹線鹿児島ルート船小屋−新八代間のスーパー特急による整備に「輸送需要の増大などにより大きな収支改善効果がある」との見解を明らかにした。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】郵政3事業での応酬に沈黙

自民党内の反発で厳しい状況になっている行政改革会議の郵政3事業改革案をめぐって、7日午前の閣議後の懇談会で激しい議論の応酬があった。肝心の橋本龍太郎首相は内容については沈黙したままで、行革に関する閣僚懇談会をあらためて開催するよう指示しただけ。自民党だけでなく閣内の意思統一の難しさを見せつける一幕だった。

口火を切ったのは郵政民営化論者の小泉純一郎厚相で、「(自民)党では3事業国営形態維持の大合唱だが、橋本行革の原点は何だったのか。改革の意識が乏しいのではないか」と指摘。これに対し自見庄三郎郵政相は「中間報告は重いが、遂行には与党の理解が必要だ」と述べ、中間報告の修正もあり得るとの認識を表明した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・小里貞利総務庁長官は7日の衆院予算委員会で、行政改革会議の中間報告に「反論すると『族議員の横行』と批判されるが、行革会議の通りに答えを出すなら国会は要らなくなる」と自民党の深谷隆司氏から突っ込まれた。小里氏は「自由闊達な議論は歓迎する。耳をそばだて、きゅう覚鋭く世論をオープンに謙虚に聞いている」。とらえ所のない答弁で逃げ切りを図ったが、「かつてユニークな小里節を散々聞かされた者として大変懐かしい。ただ一つの欠点は(答弁が)長すぎることだ」と切り返され、場内も爆笑。

○・・・新進党の野田毅政審会長はこの日、国会内で記者会見し、野党3党の審議拒否戦術に対する自民党の批判に反論。「自民党は景気対策審議が大事だと言っているが、景気対策に役立つ法案は提出していない。補正予算も出ていない」。返す刀で、衆院予算委に出席した社民、共産両党を「自民党の露払い、刀持ちをして、A被告の証人喚問をつぶすことになる」と切って捨てた。しかし小沢一郎党首が宮城県知事選応援を優先、この日も国会を不在にしたことが話題になると「党を挙げての大事な戦いだから」「各党で取り組みが違う」と途端にしどろもどろ。《共同通信》



10月7日 その日のできごと(何の日)