平成1243日目

平成4年6月3日(水)

1992/06/03

【宮沢喜一首相】南ア・デクラーク大統領と会談

南アフリカ共和国のデクラーク大統領が3日、初来日し、同日夕、首相官邸で宮沢首相と約1時間10分、会談した。

会談で宮沢首相は、デクラーク大統領がアパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃へ向けて実施してきた一連の改革を高く評価するとともに、日本政府として南アの今後の新憲法制定、民主化移行プロセスを支持していく考えを表明した。

これに対し、大統領は「南部アフリカの発展のためには、南アフリカ共和国の経済的成長が必要だ」と述べ、日本からの投資拡大を要請した。また、大統領は今後の政策運営について「南アは多様な文化を持つ人々の集まりであり、肌の色で区別しない。少数者の権利を守っていくことが必要だ」と強調、新憲法には①連邦制国家②三権分立③基本的人権④私有財産制など経済の基本的枠組み―を盛り一込む方針を明らかにした。《読売新聞》



【宮沢喜一首相】軍扇談義にピリピリ

3日昼、首相官邸で、福島県の国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」のPRに上京した門馬直孝・原町市長らの表敬訪問を受けた宮沢首相。「ミスはらまち」らに囲まれ、金地に日の丸の軍扇のプレゼントに上機嫌だったが、市長の「この軍扇で世界を治めて下さい」のひと言に、一瞬、表情がこわばった。

自衛隊の海外派遣の是非を問う国連平和維持活動(PKO)協力法案審議が大詰めを迎えている微妙な時期だけに、不用意な発言をしてはと、最後まで答えずじまい。記者団から「権力をむやみに使わないことを旨とする首相には似合わないのでは」と水を向けられると、「あれは(単なる)お祭りの飾りです!」とピリピリ。《読売新聞》

【地球サミット】開幕

世界の首脳が集まって深刻化する地球環境問題の打開策を見いだそうという「環境と開発に関する国連会議」(地球サミット)は、3日午前10時すぎ(日本時間=同日午後10時すぎ)、ブラジル・リオデジャネイロ市郊外の国際会議場リオセントロに世界から178の国・機関が参加して開幕した。12日間の会期の終盤は首脳が参加する国だけでも96を数える最大規模の国際会議になる。

経済優先から環境優先へ、われわれは行動様式を変えることができるのか、また傷ついた地球にどういう処方せんを書くのか―。地球サミットでは、環境を軸にした新たな国際関係の時代を開くための討議が交わされる。《読売新聞》

【サッカー・読売クラブ】ラモス瑠偉選手と年俸1億円で契約

サッカーのプロリーグ(Jリーグ)に参加する読売日本サッカークラブは3日、ブラジル出身で、日本に帰化した主将のラモス瑠偉(35)とJリーグのスタートする1993年の2月から94年1月まで1年間、日本人サッカー選手として初めて1億円を超す年俸で契約したと発表した。

ラモスは今年7月から来年1月までは6000万円で契約しており、両方を合わせると19ヶ月間で1億6000万円となる。《共同通信》

【中国・天安門】TBSカメラマン、警官の暴行受け負傷

天安門事件三周年を目前に控えた3日、北京・天安門広場で撮影中のTBS北京支局のカメラマンが、広場内で警戒中の中国の私服警官に殴るけるの暴行を受け、顔などにけがを負う事件があった。また、これとは別に同広場で取材中の共同通信北京支局の記者、カメラマン計2人のほか、欧米の北京特派員数人も公安当局に一時、身柄を拘束されるトラブルがあった。

TBS北京支局によると、暴行を受け、けがをしたのは同支局のAカメラマン(30)。3日午後2時半(日本時間同3時半)ごろ、そばにいた私服警官にレンズを向けたところ、いきなり殴られて転倒、直後に駆けつけた十数人の私服警官にも殴るけるの暴行を受けた。同カメラマンは血まみれになった服を着たまま広場近くの公安の詰め所に連行されたが、約2時間放置され、取り調べの後、午後6時ごろ、ようやく釈放された。この際、撮影したVTRを当局に没収された。

同カメラマンは市内の協和病院で治療を受けたが、口の中を6針縫う全治二週間のけが。左胸にも痛みがあったが、レントゲン検査の結果、骨に異常はなかったという。

当局側は同カメラマンに対し、「天安門広場の取材は規則により事前町が必要」と拘束の理由を説明したものの、暴行については「けがを負わせたことはいき過ぎだった」と釈明したという。

中国当局は天安門事件の犠牲者への追悼行動が反政府運動につながることを極度に警戒しており、事件の舞台となった天安門広場や民主化運動の拠点・北京大学などに厳戒態勢を敷いている。《読売新聞》



6月3日のできごと