平成1240日目

1992/05/31

この日のできごと(何の日)

【競馬・第59回日本ダービー】

競馬・日本ダービー(31日・東京競馬場)―フルゲートの18頭(関西馬11頭)がサラブレッド最高の名誉を生涯一度のチャンスに賭けて力走したが、一周スタンド前から敢然とハナに立った一番人気の無敗のさつき馬ミホノブルボンがそのまま後続馬を寄せ付けず、2400メートル、2分27秒8のタイムで逃げ切った。壮絶な2着争いはゴール前でしぶとく差し返した16番人気の伏兵ライスシャワーが鼻だけマヤノペトリュースをしのぎ、関西馬の上位独占をはばんだ。

なお、4番人気のゴールデンゼウスはレース中、左第三手根骨を骨折し、競走能力喪失の見込み。

ミホノブルボンは北海道門別町・原口圭二氏の生産馬、父マグニテユード、母カツミエコーの血統で6戦全勝、ダービーのほかにさつき賞、朝日杯三歳Sを加えてG1に3勝。無敗の二冠馬は昨年のトウカイテイオーに続き史上5頭目。収得総賞金は4億1419万5800円だが、ダービーレースで得た1億7031万3000円は史上最高額。戸山為夫調教師は昭和43年のタニノハローモアに続く二度目の優勝、小島貞博騎手は初優勝。

この日の東京競馬場は16万2647人の人波に埋まり、ダービ一レースの売り上げ472億6134万8300円はレース・レコード。馬番連勝は2万9580円の大穴、G1レースは三週連続の万馬券に沸いた。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【大乃国親方】引退相撲

大相撲の元横綱、大乃国(29)=放駒部屋、北海道出身=の引退披露相撲が31日、東京・両国国技館で行われた。元横綱が現役名の年寄名のまま引退相撲をするのは一代年寄をのぞけば、昭和58年5月の二代目若乃花(現間垣親方)以来8年ぶり。

満員の館内で大乃国親方は、一門の露払い隆三杉、太刀持ち三杉里を従え、まだ重量感のある体で、華麗な雲龍型の土俵入りを披露し、観客席から「大乃国」の掛け声が飛んだ。

続いて行われた断髪式では、過去最多の453人がはさみを入れた。最後に師匠の放駒親方(元大関魁傑)が大銀杏を切り落とすと、大乃国親方は目もとを赤くした。《共同通信》

【ゴルフ・青木功選手】今季初勝利

ゴルフ・三菱ギャラン最終日(31日・岩手南部富士CC=パー72)二日目から首位に立った青木功が3バーディー、1ダブルボギーの71で回り、通算11アンダー、277で今季初勝利、賞金1800万円を獲得した。ツアー50勝目で海外などを含めて通算59勝。

11番まですべてパープレーだった青木は12番(パー3)でダブルボギーをたたき、一時は8アンダーで陳志忠に並ばれたが、終盤に3つのバーディーを決めて、突き放した。4打差の2位に陳と藤木三郎が入り、68をマークした尾崎将司が前日の19位から6位に食い込んだ。中島常幸は1アンダーで12位。7位に入った高橋勝成が生涯獲得賞金で3億円を突破、10年間のシード権を得た。《読売新聞》

【F1・モナコGP】決勝

自動車レースのF1シリーズ第六戦、モナコグランプリは31日、モンテカルロ市街特設コースで決勝が行われ、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナ(ブラジル)が1時間50分59秒372で今季初勝利を飾った。開幕6連勝をねらったウィリアムズ・ルノーのナイジェル・マンセル(英)は2位。マンセルの同僚、リカルド・パトレーゼ(イタリア)が3位に入った。

レースは前半、ポールポジションからスタートしたマンセルが大きくリードしたが、残り7周となった71周目にマンセルはタイヤ交換。この機をついてトップに出たセナが、ラスト5周で激しくマンセルと競り合いながらも、0.215秒差で逃げ切った。《読売新聞》

【渡辺美智雄外相】急性腹症で緊急入院

渡辺副総理・外相(68)は31日午後、東京・小金井市の小金井カントリー倶楽部で激しい腹痛を訴え、新宿区の東京女子医大病院に緊急入院した。外務省報道課の発表によると「急性腹症」と診断され、加療したが絶対安静の状態。意識ははっきりしており、生命に別状はないが、1日からの国会出席は困難としている。

渡辺外相の入院を受け、宮澤首相は同日夜、加藤官房長官らと電話で対応を協議した。入院が長期化すれば今後の外交日程だけでなく、「ポスト宮澤」の有力候補であることから、政局にも影響を及ぼすことになろう。《共同通信》

【インドネシア】野党集会に300万人

6月9日投票のインドネシア総選挙の選挙戦最後のヤマ場となった31日、スハルト政権内の腐敗を強く批判する野党第二党、「民主党(PDI)」がジャカルタで行ったキャンペーンに約300万人(主催者発表)の市民らが集まり、かつてない大規模な選挙動員となった。総選挙は、実質的にスハルト大統領の信任投票の性格を持っているが、これだけの大動員が実現したことは、経済発展の陰に隠された社会的不満の強さを示したといえる。

この動員は、前日の与党「ゴルカル(職能グループ)」の動員数をもはるかに上回り、今回の選挙で大躍進するのは確実と見られている。

同市南のスナヤン競技場駐車場で開かれた選挙集会だけでも約50万人から100万人(主催者発表)の支持者が集まり、同党のスルヤディ総裁は、「現体制内部には汚職、腐敗がはびこっている」と、スハルト現政権を厳しく糾弾するとともに、独占企業の廃止と経済の民主化を訴えた。《読売新聞》



5月31日 その日のできごと(何の日)