平成3156日目

1997/08/29

この日のできごと(何の日)

【カンボジア・シアヌーク国王】帰国

カンボジアのシアヌーク国王が29日、病気療養中の北京から特別機でシエムレアプ入りし、今年2月下旬以来約半年ぶりに帰国した。国王の帰国は7月上旬のラナリット前第一首相、フン・セン第二首相両派の交戦後初めて。11月末までの滞在中、新体制の明確な認知を求めるフン・セン第二首相側と、これを回避してきた国王との間でさまざまな駆け引きが展開されそうだ。

国王は記者団に対し、カンボジア国民へのメッセージとして「国民和解と平和だ」と語る一方、新体制の認知については「私はカンボジア全国民の父であり、だれとも一緒にやっていかなければならない」と述べるにとどまった。

シエムレアプ空港にはイン・フォット新第一首相、フン・セン第二首相らカンボジア政府首脳が出迎えた。国王はシエムレアプで、平和祈願式典に数回にわたって出席。国王が今月25日に発表した声明による)と、式典は仏教の聖日に宗教行事として私的に催される。最初の式典は9月1日、国王公邸前で行われる予定。

シアヌーク国王は8月12日、北京でフン・セン第二首相らと会談。新体制を認知したと伝えられたが、同日、子息のラナリット氏への私信でこれを否定するなどあいまいな姿勢を取り続けてきた。今回のシエムレアプ滞在中、第二首相らとの会談も行われるとみられる。

会談では新体制の認知問題とともに、来年5月の総選挙を控え、選挙違反事案を審理する憲法評議会メンバーの任命や、事実上国外追放されたラナリット氏の処遇なども焦点となりそうだ。《共同通信》

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【家永教科書訴訟】終結

高校用日本史教科書の執筆者家永三郎・東京教育大名誉教授(83)が「違憲、違法な検定で精神的苦痛を受けた」として国に200万円の損害賠償を求めた第三次教科書訴訟の上告審で、最高裁第三小法廷(大野正男裁判長)は29日、新たに「731部隊」の記述に対する検定意見にも裁量権の逸脱があったと認定。3カ所の違法で30万円の賠償を命じた東京高裁判決を変更、10万円を上乗せした総額40万円の支払いを国に命じる判決を言い渡した。

最高裁が個別の検定意見に違法性を認定したのは初めて。731部隊への検定を違法としたのは5人の裁判官中、大野裁判長ら3人という小差だった。検定制度自体については、平成5年3月の一次訴訟上告審で示された「合憲」の判断を維持した。昭和40年の一次訴訟提訴以来、32年余りにわたり教科書検定制度を監視する役割を担ってきた家永教科書訴訟は、これで終結した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】シンガポール首相と会談

橋本龍太郎首相は29日、首相官邸でシンガポールのゴー・チョクトン首相と会談し、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の見直しや、カンボジア問題などを中心に意見交換した。

ゴー首相はガイドライン見直しについて「日米安保体制の透明性、安定性確保のため有益」と評価しながらも「見直しの結果、あらゆるあいまいさ、誤解が解消されることを期待している」と述べ、中国など周辺諸国に対する配慮を求めた。

橋本首相は「ガイドラインの考え方は(9月4日からの)中国訪問の際に十分説明したい」と答えた。カンボジア問題に関しては、来年に予定されているカンボジア総選挙が自由かつ公正に行われることが重要との認識で一致した。二国間関係では、情報通信分野などでの両国共同の研究・開発を促進する方針を確認した。《共同通信》

【藤田敏八さん】死去

「八月の濡れた砂」「赤ちょうちん」などで知られる映画監督で、俳優としても活躍した藤田敏八氏が29日午後2時13分、肝不全のため東京都新宿区の国立国際医療研究センターで死去した。65歳。平壌生まれ。

東大文学部卒。在学中から演劇活動に熱中し、俳優座養成所を経て1955(昭和30)年、日活に助監督として入社した。学園紛争後のしらけた70年台の雰囲気を巧みに映像化した「八月の濡れた砂」や、秋吉久美子主演の「赤ちょうちん」「妹」「バージン・ブルース」などの青春映画で若い世代の支持を得た。

80代には「スローなブギにしてくれ」「海燕ジョーの奇跡」などを発表した。また、俳優としても、55年に鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」で原田芳雄らと共演したのをはじめ、映画やテレビで個性的な演技を見せた。《共同通信》



8月29日 その日のできごと(何の日)