平成3155日目

平成9年8月28日(木)

1997/08/28

【自民党総裁選】橋本首相、出馬を表明

橋本龍太郎首相(自民党総裁)は28日、党本部で開いた臨時役員会で、9月8日告示の総裁選に関し「許されるならばもう1期、これまで進めてきた一連の改革に取り組んでいく機会を与えて頂いたらと思っている」と述べ、再選を目指し出馬することを表明した。対抗馬の動きがないことから、告示日に無投票再選が決まるのは確実。9月11日の両院議員総会で正式決定する。

再選が確定的になっているのを受け、首相は「再選直後」にも、党役員人事と内閣改造に着手する方向で検討に入った。首相は立候補の記者会見で、現在の自社さ3党体制を基本とする考えを示し、3党体制のかなめである加藤紘一幹事長再任の意向を示唆した。

首相はこの後記者会見し、総裁2期目に向けて①自社さ3党の枠組みが厳然として存在しているのは事実で、われわれから壊すつもりはない②政策で協力してもらえるならばどこの党とも協力すると強調、3与党体制を基本に、政策ごとに野党にも協力を求める部分連合の考えを示した。党役員人事や内閣改造に関しては「再選しないうちに考えるゆとりはない」と明言を避けた。

次期執行部人事をめぐって、加藤紘一幹事長、山崎拓政調会長の続投を掲げる自社さ3党体制重視派に対し、新進党との連携を視野に執行部一新を求める保保連合派が対抗しているが、首相は「自社さ体制が基本」との考えから加藤幹事長続投の可能性をにじませた。また「党内に激しい対立があるとは考えていない」として、再選直後を念頭に人事の時期を探る意向を示した。

首相は、当面の政策課題として、行財政改革や日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しなどを挙げ、「着実に前進させるために党の結束と協力が必要だ」と訴えた。

役員会では、加藤幹事長が「党内には再選を待望する声が澎湃として沸き上がっており、対抗して出馬する動きも見当たらない。再び総裁としてわれわれを指揮してほしい」と、首相に立候補を要請した。《共同通信》



【橋本龍太郎首相】日中共同声明を維持

橋本龍太郎首相は28日午後、都内のホテルで講演し、来月4日からの中国訪問前に今後の対中国政策での基本方針を明らかにした。

首相は、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しで焦点になっている台湾問題に関連し「日中共同声明の立場は一貫したものであり、将来も維持する」と明言。「台湾をめぐる問題の平和的解決」への期待も表明し、ガイドラインの「見直しを透明性を持って進める」と強調した。

首相としては「台湾が中国の一部であるとする中国政府の立場を十分理解し、尊重する」とした1972年の日中共同声明の再確認などにより、ガイドライン見直し問題で「台湾は中国の内政問題」と反発する中国側の理解を得ようとしたものだ。

首相は「日中間で、現在最も必要とされているのは安全保障分野の対話」とも指摘。植民地支配と侵略へ」の反省を表明した昨年夏の村山富市前首相の談話を継承すると強調。外務、防衛両省庁の局長級で行われている安保対話や防衛関係者の交流を活発化させることとで、日米安保体制への中国側の懸念解消を目指す考えを示した。中国に対しても軍備の透明性を高める努力を要請した。《共同通信》

【中国・李鵬首相】防衛指針で警告

中国の李鵬首相は28日、橋本龍太郎首相の9月4日からの訪中を前に、北京の中南海で在京報道機関論説責任者と会見、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)に関して「中国の内政である台湾問題を日米の防衛範囲に入れるなら、中日関係の基礎を根本的に動揺させることにる」と警告した。このため日中国交正常化25周年を記念しての橋本首相訪中が、和やかな雰囲気で進むかどうか懸念される状況になった。

李鵬首相は、梶山静六官房長官が日米防衛協力の周辺有事の範囲に台湾海峡が、含まれると発言したことについて「日本政府は橋本首相訪中に良好な雰囲気をつくり出すべきで、賢明でない発言だ」と批判した。

首相は同時に「中国の基本的な立場は既に私や外務省スポークスマンが表明しており、ここで繰り返す必要はない」と自制的に応じた。首相は記者団から「ガイドライン見直しなどを、どうみているか」と尋ねられ「質問されたので答える」として厳しい見解を示した。

訪中時に橋本首相に中国側が自らガイドライン問題を提起する可能性は小さい「とみられるものの、李鵬首相は「小異ではなく大異となる」として、中国がこの問題を重視していることを示した。日中関係について李鵬首相は「近く橋本首相が訪中、私も11月に訪日する。総じていえば良好で、絶えず前進している。最も重要な隣国の一つであり、関係を発展させていきたい」と述べた。《共同通信》

【北海道島牧村】巨大岩盤が崩落

28日午後1時半ごろ、北海道島牧村の国道229号第2白糸トンネル岩盤崩落事故現場のがけに残っていた不安定な巨大岩盤が亀裂に沿って大崩落を起こした。作業は中断しており、けが人や作業機械の被害はなかった。災害対策現地合同本部は、地上と上空から調査を実施、作業方針の再検討を進めた。

この岩盤は高さ約80メートル、幅約15メートル、厚さ約3メートルで、重さは推定約7600トン。縦方向にできた亀裂が徐々に拡大、約80メートルに達した。小崩落を繰り返して作業が中断され、大崩落前にも危険に備えて作業が中止されていた。《共同通信》

【神戸市中央区】暴力団抗争の流れ弾で歯科医重体

28日午後3時20分ごろ、神戸市中央区のティーラウンジに4人組の男が乱入。うち2人が店内にいた指定暴力団山口組ナンバー2で若頭のA組長(61)らに、短銃約10発を発射した。

A組長が頭と首に数発の弾を受け、約1時間後に死亡。A組長の隣のテーブルにいた芦屋市の歯科医Bさん(69)が後頭部を撃たれ意識不明の重体。Bさんは巻き添えで流れ弾にあたったとみられる。《共同通信》

【ドジャース・野茂英雄投手】3年連続200奪三振

米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手は28日、ロサンゼルスのドジャースタジアムでア・リーグとの交流試合、アスレチック戦に先発。八回途中まで投げて13勝目を挙げるとともに、七回にメインからこの日8個目の三振を奪い、3年連続200奪三振を記録した。

野茂は三回無死三塁のピンチをしのぐなど七回までは3安打無失点と久々の好投。八回に2四球で招いた一死一、二塁でマクドナルドに適時打され降板した。

ドジャースは一回に3点を先制するなど野茂を援護、7−1で快勝した。《共同通信》



8月28日のできごと