平成3142日目

平成9年8月15日(金)

1997/08/15

【橋本龍太郎首相】戦後52年「深い反省」

52回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の「全国戦没者追悼式」が東京千代田区の日本武道館で開かれた。橋本龍太郎首相は昨年に続いてアジアなどの戦争犠牲者に対し「深い反省とともに謹んで哀悼の意を表する」と述べた。首相が「反省」という表現で、日本の加害責任に触れるのは1994年当時の村山富市首相から続いており、式辞での「反省」が定着した。

昨年までは当時の土井たか子衆院議長が「アジアの人びととの和解」などと、政府より一歩踏み込んだ言葉で戦後補償問題への取り組みの重要性を訴えたが、衆参両院議長は追悼の辞で戦後補償へ言及しなかった。

一方、各地では市民団体が戦争をめぐる歴史認識や日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しなどをテーマに不戦、平和を訴えて集会を開いた。

午前11時50分に始まった式典には天皇、皇后両陛下をはじめ遺族代表ら約6340人、政府、国会関係者ら約600人の計約6940人が参列し、正午の時報を合図に1分間の黙とう。軍人軍属ら約230万人、海外で戦争に巻き込まれた邦人、国内で空襲や原爆などに遭った約80万人の計約310万人のめい福を祈り、不戦の誓いを新たにした。《共同通信》



【第79回全国高校野球選手権大会】第8日

第79回全国高校野球選手権大会第8日は15日、甲子園球場で2回戦4試合を行い、平安(京都)と春日部共栄(埼玉)は完封勝ちで3回戦に進んだ。平安は一回に拙守につけ込んで2安打で4点を先行し、注目のエース川口が2安打、1奪三振の力投。5−0で高知商(高知)に快勝した。春日部共栄は毎回の12安打しながら、犠飛などの2点だけだったが、長峰が函館大有斗(南北海道)を3安打無得点に抑えた。浜松工(静岡)は五回に4安打などで5点を挙げ逆転。反撃をしのぎ、11−5で報徳学園(兵庫)を下した。徳島商(徳島)は、7−3で佐賀商(佐賀)を破った。第9日の16日は、2回戦の残り3試合が行われる。《共同通信》

【サッカー・ラモス瑠偉選手】京都から川崎へ復帰

Jリーグ、京都パープルサンガのMFラモス瑠偉(40)が昨年途中まで所属したヴェルディ川崎への復帰が15日、発表された。

元日本代表のラモスは昨年5月初旬に、当時のレオン監督との確執などが原因で、川崎から京都へ移籍。しかし、今年の川崎は第1ステージから通算7連敗中で、第2ステージも第4節まで最下位を争う不振。チーム再建が急務のため、かつての主力選手ラモスの復帰を京都側に強く要望していた。《共同通信》

【Jリーグ第2ステージ】第5節第1日

Jリーグ第2ステージ第5節第1日(15日・西京極陸上競技場=1試合)京都サンガ−横浜マリノスの1試合が行われ、横浜Mが4−1で快勝した。1点を先行された横浜Mは、前半35分すぎからバルディビエソ、城が3連続ゴール。後半もサリナスのシュートで加点した。横浜Mは2連敗の後の3連勝、勝ち点9で3位に上がった。ラモスの川崎移籍が決まった京都は3連敗。武田が先制ゴールしたものの、あっさり逆転を許した。《共同通信》

【梶山静六官房長官】「官房長官やめたい」

梶山官房長官は15日午前、首相官邸で橋本首相と約30分間会談し、「個人としては官房長官を辞めたい」と述べ、9月の自民党総裁選後に行われる予定の内閣改造で、官房長官職を辞任したいとの意向を伝えた。首相に公式に辞意を示したのは初めて。

梶山氏は会談後、記者団に、辞意を伝えた理由について「(首相と)けんかしているのではない。平時に乱を起こすようなことはしない。他の人に利用されるようなことは(しない)」と述べ、内閣の政策などへの反発による辞意ではないことを強調した。

梶山氏によると、首相は「へえー、聞こえない」として、辞任は受け入れられないとの考えを示したという。《読売新聞》

【橋本内閣】小泉厚相らが靖国神社参拝

終戦記念日の15日午前、橋本内閣の小泉純一郎厚相、佐藤信二通産相、古賀運輸相、堀之内久男郵政相、岡野裕労相、稲垣実男北海道、沖縄開発庁長官、伊藤公介国土庁長官の7閣僚が靖国神社に参拝した。このほか、武藤嘉文総務庁長官も同日午後、参拝の予定。

松浦功法相、亀井静香建設相、白川勝彦自冶相、近岡理一郎科技庁長官の4閣僚は同日までに参拝を終了。橋本龍太郎首相、梶山静六官房長官、池田行彦外相、三塚博蔵相らはアジア諸国への影響などを考慮し、参拝を見送る考えを表明している。

小泉厚相は参拝後、記者団に「尊い犠牲によって平和が築かれたことを思い起こすことは大切だ」と強調。厚相と伊藤国土庁長官、堀之内郵政相は「国務大臣」「郵政大臣」などと記帳、公人の立場で参拝したことを示唆した。また岡野労相、稲垣北海道、沖縄開発庁長官は「私人」の立場とし、佐藤通産相、古賀運輸相はコメントを避けた。

小泉厚相と伊藤国土庁長官は玉串料を「供花料」として納めたことを明らかにしたが、稲垣長官は「払っていない」と述べた。参拝方式は、伊藤国土庁長官が神道方式ではないと明確にしたが、小泉厚相は「心を込めて」、岡野労相は「自然な形で」と述べるにとどまった。

自民、社民、さきがけ3党の連立内閣だった昨年は自民党の6閣僚が15日に参拝したほか、橋本首相と2閣僚が別の日に参拝した。《共同通信》

【米軍】日本国内の劣化ウラン弾を撤去

在日米大使館は15日午後、外務省に対し「沖縄県のみならず、在日米軍海兵隊が扱っている劣化ウラン弾については、日本国内すべての基地から撤去した」と通知した。これを受けて外務省は同日夜、沖縄県や岩国市など関係自治体に連絡した。米側は、撤去理由を「作戦上の理由」としており、具体的な移送先については明らかにしていない。

劣化ウラン弾は、海兵隊機によって1995(平成7)年12月から96年1月にかけて3回にわたり、沖縄県の米軍鳥島射爆撃場(無人島)に計1520発が撃ち込まれたことが、約1年後の今年2月に明らかになった。

その後、山口県の米軍岩国基地にも貯蔵されていることが判明。劣化ウランは放射性物質であるため、人体への影響が懸念される上、事故通報が遅れたことから、沖縄県民の反発を招き、関係自治体が鳥島周辺からの回収と在日米軍基地からの撤去を強く要請。政府としても劣化ウラン弾の保管について、周辺の環境に配慮して対応してほしいと米側に申し入れていた。

事件後、日米両政府は鳥島周辺の環境調査を実施。科学技術庁は6月、「周辺環境への影響は無視できる」との調査報告をまとめたが、周辺の離島自治体は住民の健康調査の実施などを求めている。《共同通信》



8月15日のできごと