平成3115日目

平成9年7月19日(土)

1997/07/19

【Jリーグ】鹿島、第1ステージ制覇

Jリーグ第17節(19日・長居陸上競技場ほか=8試合)鹿島アントラーズは前半14分、マジーニョが先制。後半、セレッソ大阪に攻めまくられたが、その1点を守って優勝を決めた。

鹿島は第9節から5連勝するなど安定した戦い方で第1ステージをリードした。終盤に横浜フリューゲルスに一度は首位を奪われたが、第15節にすぐ逆転し、そのまま逃げ切った。《共同通信》

選手たちに手招きされたジョアン・カルロス監督が、照れ臭そうにイレブンの輪にゆっくりと歩み寄った。敵地でC大阪のサポーターからも拍手を浴びる中、小さな体は五度、夜空に向かって舞った。地味でもの静かなインテリ監督は「選手たちが勝つんだという気持ちを前面に出してやってくれた。非常にうれしいよ」。そのはにかんだ小さなほほ笑みにステージ優勝の感激をにじませた。

チームのまとめ役となったのが、もらった優勝カップを頭上で高々と掲げた本田主将だった。ポルトガル語で「自動車のハンドル」を意味する「ボランチ」のポジション。リーグ記録を更新中の通算172試合出場をマークしている166センチの小兵は、ハンドルをうまく操りながら、常にチームをひとつにする気配りを怠らなかった。

「ステージは試合数も少ないし、連敗しないのが優勝の条件だと思っていた。みんな負けても、うまく気持ちを切り替えてくれた。今、ものすごく感動しています」。28歳のキャプテンはにらむような目つきで胸の中を表現した。

昨年のリーグ優勝に続く、ステージ優勝。二年目のホープ柳沢は「本当にうれしい。やっぱり優勝は何度味わってもいいもんですね」と興奮は収まらなかった。《共同通信》



【大相撲名古屋場所】14日目

大相撲名古屋場所(19日・愛知県体育館)横綱貴乃花が大関武蔵丸に押し倒しで敗れ、横綱曙は大関貴ノ浪を押し出しで下した。この結果、12勝2敗で両横綱が並び、千秋楽結びの一番で優勝をかけ対決する。平幕の貴闘力は4敗目を喫し脱落した。武蔵丸は10勝目、大関若乃花は関脇玉春日に突き出され、貴ノ浪とともに8勝6敗。関脇土佐ノ海は琴の若にはたき込まれて7勝7敗。新小結の栃東が旭豊を押し出し、8勝目を挙げ勝ち越しを決めた。《共同通信》

【酒鬼薔薇聖斗事件】通り魔は「聖なる実験」

神戸の連続児童殺傷事件で、兵庫県警須磨署捜査本部が殺人容疑などで逮捕した中学3年の少年(15)の自宅から押収した「犯行ノート」の全容が19日、分かった。自分で考えた「神」にあてた手紙の形をとり、連続通り魔事件を「聖なる実験」とし、不登校を「聖なる儀式」の「第一段階」としてJ君殺害を示唆している。

捜査本部は、動機解明の重要な手掛かりとみているが、意味不明の部分もあり、詳しい分析を進めている。

ノートはB5判4ページ。連続通り魔事件当日の3月16日、翌17日、通り魔事件の被害者の女児が死亡し、同23日、A君殺害事件前の5月8日の日付なっている。

各日付の記述は、いずれも「愛する『バモイドオキ神』様へ」で書き出されている。調べに対し少年は、この神の名前について「自分で考えた」と供述している。

連続通り魔事件を「人間の壊れやすさを確かめるための『聖なる実験』をしました」と告白。公園で一人で遊んでいた市立竜が台小4年、Bちゃん=当時(10)=に「手を洗う場所はありませんか」と話し掛け、同小付近まで案内させ「お礼を言いたいのでこっちを向いてください」と言い、振り向いた瞬間に金づちで「2、3回殴った」としている。

別の女児をナイフで刺す前に別の男児付け狙ったことや、金づちとナイフのどちらで襲うか悩んだことも打ち明けている。

翌17日には被害者が死亡していなかったことについて「(人間は)意外とがんじょうだということを知りました」。23日には、Bちゃんの死亡を母親から知らされ「捕まる気配はありません」と「神」に感謝している。

A君殺害の約2週間前の5月8日には「聖なる儀式『アングリ』を行う決意をしなければなりません」と記述。「第一段階として学校を休む」との「筋書き」を書いたところでノートは終わっている。《共同通信》

【民主党・鳩山由紀夫代表】「党首交代なら新進とも連携」

民主党の鳩山由紀夫代表は19日、函館市内のホテルで開かれた同党のパーティーと労組幹部との懇談会で、野党勢力の再編について「新進党の党首選で小沢一郎氏が再選されるか、されないかによって、同党を軸とした野党の(再編の)流れが基本的に変わっていく。同氏が再選されなければ新進、民主両党が協力関係を結びやすい」と述べ、12月に新進党の党首交代があれば野党各党の連携が一気に進むとの見通しを示した。《共同通信》

【与党】「邦人救出策」本格検討で合意

自民、社民、さきがけ3党の幹事長、政調・政審会長は19日午後、都内のホテルで会談し、政府がカンボジアからの邦人救出に備え自衛隊輸送機をタイに派遣した問題について協議した。

社民党の伊藤茂幹事長は派遣の判断基準が不明確だとして政府の対応を批判、法的根拠の明確化など在外邦人救出の対応策を与党3党のガイドライン協議会で本格的に検討することで合意した。

また今回の自衛隊機派遣が橋本龍太郎首相の強い意向によって行われたことから、29日の政府与党首脳会議で、首相に直接説明を求めることにした。

【自民党総裁選】9月8日告示内定

橋本首相の自民党総裁の任期が9月末で切れることに伴う同党総裁選の告示が9月8日になることが19日、内定した。加藤幹事長が首相と電話で協議して合意。そのあと、加藤氏が電話で党役員から了承を取り付けた。総裁選管理委員会は来月、告示日を含む一連の総裁選日程を正式に決定し、公表する。

加藤氏は首相との協議で「首相の中国訪問の日程などを総合的に勘案すると、9月8日告示という線がスムーズであり常識的だと思う」と指摘。首相は「執行部が決めた通りに同意する」と答えた。《読売新聞》

【カンボジア】フン・セン第二首相、干渉を拒否

武力行使で全権を掌握したカンボジアのフン・セン第二首相は19日、プノンペンで東南アジア諸国連合(ASEAN)3カ国外相と会談した。インドネシアのアラタス外相は会談後の記者会見で、フン・セン氏が内政不干渉を強く訴えたと指摘。これ以上の説得工作が不可能な状況を示唆し、「今回の努力は終わった」と述べてASEAN調停が事実上、不調に終わったことを明らかにした。

ASEANは今月10日の緊急外相会議でカンボジアの加盟延期を決定。当事者と話し合って、武力による政変で危機に陥ったパリ和平協定(1991年)の枠組み維持の道を探るため、3外相が17日に北京でシアヌーク国王、18日にバンコクでラナリット第一首相と会談、カンボジア情勢安定化への努力を続けていた。

カンボジア政府スポークスマンによると、第二首相は会談で、ASEANがカンボジアの加盟延期を再考し、今月中の加盟を実現するよう要請した。今後、米政府がカンボジア担当特使に任命したソラーズ元下院議員が関係国を歴訪し、米国が独目の調停の道を探る。

記者会見でアラタス外相は「フン・セン氏は、ASEANが内政干渉すべきでないと言った。われわれも干渉するつもりはない」と指摘。国王と両首相の見解を、23日にクアラルンプールに集まるASEAN各国の外相に伝える、と述べた。

フン・セン第二首相との会談にはアラタス外相とタイのプラチュアップ、フィリピンのシアゾン各外相が、出席。アラタス外相によると、第二首相は会談で、カンボジアの問題は憲法に従い、自らが解決すると繰り返した。《共同通信》



7月19日のできごと