平成3082日目

1997/06/16

この日のできごと(何の日)

【橋本龍太郎首相】総裁選再選に意欲

自民党旧小渕派の小渕恵三会長は16日午後、首相官邸で橋本龍太郎首相(総裁)と会談し、9月の自民党総裁選で首相の再選を支持する考えを伝えた。首相は「激励を多とする。ありがとう」と述べ、再選を目指す意向を初めて示した。

小渕氏は介護保険法案など重要法案が秋の臨時国会へ継続審議となることが固まったことなどを踏まえ、「重要法案が残ったし、六大改革を成し遂げてもらわなければならない。引き続き大任を果たしてもらいたい」と述べた。

一方、首相と同じ旧小渕派の村岡兼造国対委員長を代表世話人に、中堅・若手議員からなる派閥横断的なグループ「みなづき会」が同日夜、27人が参加して結成された。事実上、橋本再選を目指す「支持母体」が発足した形となり、党内の橋本再選の流れはさらに強まった。

旧小渕派としては通常国会が閉幕する18日の総会で、再選支持を確認する方向。橋本・小渕会談では、総裁選のスケジュールや党役員人事、内閣改造の時期などは話し合わず、時期を見て再会談することを確認したという。

村岡氏は「みなづき会」の会合で、「首相を支持してくれる人が多くありがたい。(行財政改革など)六大改革は皆さんとやろう。改革はまだ三分、これから一、二年が大変だ」とあいさつ。各旧派閥から一人ずつ世話人を選び、会合を重ねていくことを確認した。

会合には旧三塚派から平沼赳夫衆院議運委員長、中村正三郎大蔵政務次官、旧小渕派から鈴木宗男副幹事長、藤井孝男経理局長、旧宮澤派から古賀誠運輸相、谷垣禎一総務局長、旧渡辺派から与謝野馨官房副長官、亀井善之政調会長代理、旧河本派から大島理森衆院議運委理事らが出席した。《共同通信》

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【ボクシング】日本初の双子王者ならず

ボクシング日本ライト級タイトルマッチ10回戦(16日・後楽園ホール)挑戦者で同級1位のカズ有沢(草加有沢)は、現在、日本ジュニアライト級王者の弟・コウジ有沢(草加有沢)とともに、双子の日本王者を狙ったが、王者のリック吉村(石川)に3回2分46秒KOで敗れ、史上初の快挙はならなかった。

カズのデビューからの連勝は「11」でストップ。吉村は10度目の防衛に成功した。《読売新聞》

【EU首脳会議】「安定協定」承認

欧州連合(EU)加盟15カ国の首脳会議が16日、アムステルダムで開幕し、単一通貨発足後の財政規律を定める「安定協定」を承認した。首脳会議では、雇用をめぐるフランスとドイツの対立を解決するため、雇用促進をうたった付帯決議も承認した。

これが安定協定による単一通貨の安定性確保に影を落とす可能性もあるが、通貨統合は99年発足に向け、また一つ大きな山を越した。《読売新聞》

【政界談話室】

○・・・16日の参院内閣委員会で、平成会の鈴木正孝氏が、「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)見直し中間報告の英語版には「日本語版の『日本周辺海域』に当たる言葉が出てこない」とかみついた。思わぬ追及に池田行彦外相は、日ごろの長々とした答弁もどこへやらで「当事者以外には誤解を招く恐れがあった」と平謝り。外務省事務方は「米側と認識の違いはない」と懸命に後方支援したが、そのかいもなく外相は「中間報告であり、さらに精査し、推敲して最終報告では適切なものに持っていきたい」とあっけなく白旗。

○・・・民主党の菅直人代表はこの日の党代議士会で「けさも北千住駅前で遊説を行った。駅にはたくさんの人が来るので、目に見える効果がある」と7月に迫った東京都議選への応援協力を要請。「今度の都議選は、わが党の将来を決める選挙だ。私も自分の選挙だと思って取り組んでいるので、皆さんも協力を」とハッパをかけた。ところが、鳩山由紀夫代表から「(選挙に強い)「菅さんの場合、自分の選挙と思ってやったら、何もしなくて当選しちゃうじゃない」と合いの手が入り、場内は爆笑、菅氏も苦笑。《共同通信》

【住井すゑさん】死去

差別を告発した大河小説「橋のない川」で知られる作家の住井すゑさんが16日午後10時10分、老衰のため茨城県牛久市の自宅で死去した。95歳だった。

1902年(明治35年)、奈良県生まれ。夫の故・犬田卯氏とともに農民文学運動に携わり、牛久に住んで文筆活動に専念。54年に「夜あけ朝あけ」で毎日出版文化賞を受賞した。《読売新聞》



6月16日 その日のできごと(何の日)