平成3083日目

平成9年6月17日(火)

1997/06/17

【臓器移植法】成立

臓器提供の場合に限って脳死を「人の死」と定め、脳死の人からの臓器摘出と移植を可能にする移植法が、17日午後の衆院本会議で賛成323票、反対144票で可決、成立した。前回の移植法案の投票で棄権した橋本龍太郎首相も賛成した。

脳死移植を認めた脳死臨調答申から5年4カ月、最初の臓器移植法案(旧法案、昨年9月の衆院解散で廃案)の提出から3年2カ月で、脳死移植立法が初めて実現した。

脳死と臓器移植をめぐる議論は、臓器提供者(ドナー)を増やすためのドナーカードの普及や、臓器の公平、公正な配分に当たるネットワークの拡充、実施を阻む一因となってきた医療不信の解消など、条件整備に焦点が移る。

参院臓器移植特別委員会は16日、公布日までに1カ月置くとする付帯決議をしており、決議通りだと施行は10月16日になる。

移植法は、脳死を一律に人の死として4月24日に衆院通過した移植法案(中山太郎衆院議員=自民党=ら提出)を、関根則之参院議員(自民党)らが修正。12日午前の参院本会議は、賛成181票、反対62票で可決した。

本人が臓器提供の意思と脳死判定に従う意思を、事前に書面で示し、家族が拒まないか家族がいない時に限り、臓器提供のための脳死判定ができると定めた。この条件で脳死と判定されれば「脳死した者の身体」との表現で死とされ、臓器摘出できるとしている。

人の死を法律で定めるのは初めてだが、脳死を一律に人の死とする十分な社会的合意はないとの立場で、本人と家族に拒否権を与えたのが特徴。病態把握のための脳死判定には適用されない。《共同通信》



【総理と呼ばないで】フジ系連続ドラマ最終回

6月17日のできごと(何の日)【フジ系連続ドラマ・総理と呼ばないで】最終回

【東京モノレール】乗客数10億人突破


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都心と羽田空港を結ぶ東京モノレールの乗客数が17日午前、1964年の開業以来、10億人を突破した。

モノレールは東京オリンピックの開催に間に合うよう同年9月から港区の浜松町ー羽田空港間で営業を開始。それまで羽田空港の利用者は主にバスやタクシーを使っていたが、開業後は羽田への代表的な交通機関になった。一日あたりの乗客は開業当初、約1万4000人だったのが、現在は約17万7000人に上る。《共同通信》

【皇太子ご夫妻】御料牧場へ

皇太子ご夫妻は17日午前、静養などのため、栃木県高根沢町の御料牧場に向かわれた。今月20日まで滞在される。東宮御所の耐震工事のため、帰京後は同じ赤坂用地内にある赤坂東邸で生活される予定。引っ越し作業は、ご夫妻の同牧場滞在中に行われる。《読売新聞》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相(自民党総裁)夫人の久美子さんが17日、自民党役員夫人約30人と党本部で懇談し、党内付き合いが苦手の首相に変わり労をねぎらった。加藤紘一幹事長夫人らも勢ぞろいする中、終始笑顔の久美子さんは「気楽で有意義な会として今後共よろしくお願いします」と締めくくり、夫人たちの間では秋の総裁選を前に「現執行部体制維持」を確認した格好。久美子さんは15日の党女性局研修会でも首相の素顔をPRしたばかり。内助の功で総裁再選は確実?

○・・・自民党の加藤紘一幹事長はこの日の役員連絡会で、18日で閉幕する今国会を振り返り「長い国会だったが、これほど多くの重要法案が処理できたことは特筆に値する」「対外的にも国内の行政的にも一本一本が重い意味がある法案だった。皆さんに感謝します」と強調した。米軍用地特別措置法改正問題も切り抜け、住宅金融専門会社(住専)処理問題で揺れた昨年の国会と比べると大きな混乱もなかっただけに、この後の総務会でも「議員提案の法律で継続するものもあるが、極めて大きな成果を上げた」とひたすら自画自賛。《共同通信》

【オウム裁判】松本被告、証言を拒否

オウム真理教松本智津夫被告(42)=教祖名麻原彰晃=は17日、東京地裁で開かれた元幹部林郁夫被告(50)の公判に弁護側証人として出廷したが、小声で英語の独り言を繰り返すだけで証人の宣誓を拒否し、証言を一切拒んだ。このため、公判は約20分で閉廷した。三上英昭裁判長は「証言を拒む正当な理由がない」として、法廷で松本被告に過料10万円を命じた。

林被告は発言を求め「弟子は哀れと思って見ている」「情けない」と宣誓を拒む松本被告を厳しく批判。松本被告が「ふざけるな」などと声を荒らげて言い返すと、林被告は「そんな大声が出るんなら証言すればいい」と述べ、数分間言い争いが続いた。

松本被告が証人として、共犯とされる被告の公判に出廷するのは初めて。この日の公判で、松本被告は入廷と同時に英語の独り言を言い始め、三上裁判長が氏名、年齢などを確認しても返事をしなかった。《共同通信》



6月17日のできごと