平成3048日目

平成9年5月13日(火)

1997/05/13

【青木盛久駐ペルー大使】辞意表明

参院外務委員会は13日午前、リマの日本大使公邸人質事件に関し、青木盛久駐ペルー大使を参考人として招致、大使公邸の警備体制や責任問題などについてただした。

委員会冒頭、青木大使は自らの進退問題について「責任を痛感している。調査委員会の結論を待たずに職を辞したい」と述べ、外務省の調査委員会が事件の調査、検証結果を取りまとめる予定の6月中旬を前に、駐ペルー大使を辞する意向を表明。池田行彦外相に対し、今月9日に辞職を申し出たことも明らかにした。《共同通信》

午前10時前、救出の際にろっ骨を折った青木大使は松葉づえをついて委員会室に。紺色の背広に胸に緑色のリボン。険しい表情を崩さず、参考人席に着いた。委員や池田行彦外相が握手したりねぎらいの言葉をかけた時だけ、笑みを見せた。

委員会の冒頭、意見聴取された青木大使は「昨年12月17日夕刻、私の公邸で主催した天皇誕生日のレセプションの最中、トゥパク・アマル革命運動(MRTA)を名乗るテロリストに私の公邸を占拠され、多くの方が人質にとられた。長時間筆舌に尽くしがたい苦痛に満ちた人質生活を強いる結果となり、大変申し訳ない」と用意した紙を読み上げた。

事件解決直後、たばこを吸いながら会見に臨み、「不遜な態度だ」と批判する声が上がったこともあってか、表情は厳しく、淡々とした抑揚のない声。「責任を痛感している。外務省の調査委員会の結果を待たず、職を辞すことを外務大臣に申し出た」と述べた際には、声を落とし、無念そうな表情を見せた。《日経新聞》



【大相撲夏場所】3日目

大相撲夏場所3日目(13日・両国国技館)大関武蔵丸が、新関脇土佐ノ海の出し投げに続く寄りに敗れ、早くも2敗目を喫した。大関初挑戦の出島は貴ノ浪に敗れて2敗、新入幕の栃乃洋も巨漢大和に屈し初黒星を喫した。

武蔵丸以外の横綱、大関は白星。横綱貴乃花は琴錦を左上手投げで下し、連敗を免れた。曙も右すくい投げで朝乃若をねじ伏せて黒星スタートの後、2連勝。関脇魁皇はくせ者旭鷲山を力強く寄り切り、小結以上でただ一人全勝をキープした。平幕の3連勝は、小城錦、栃東、旭豊の三人。体重差176キロの小錦−舞の海は、舞の海が送り出しで勝った。十両の智乃花がこの日から休場。連続記録の途切れた満員御礼の垂れ幕は、二日続けて下がらなかった。《共同通信》

【河野兵市さん】帰国

日本人として初めて北極点への単独歩行を果たした愛媛県瀬戸町の冒険家・河野兵市さん(39)は13日午後帰国し、成田空港で妻(39)と長男(4つ)から花束を受け取り、3か月ぶりの再開を喜んだ。

河野さんは、今年3月4日(日本時間5日)にカナダ・ワードハント島から約780キロ離れた北極点を目指して単独歩行に挑戦し、今月3日午前6時40分(日本時間)、踏破に成功した。世界でも3人目の快挙だった。《読売新聞》

黒く雪焼けした河野さんは、白のポロシャツとブレザー姿で到着ロビーに元気な姿を見せ、「日本は暑いですね」。その後、空港内で記者会見し「ブリザードで涙が出て見えづらくなる雪目になり、極点についても涙で周りがよく見えなかった」と60日間の冒険を振り返った。また「自分1人では三日であきらめていたでしょう。到達できたのは支援者のおかげです」と喜びを語った。《読売新聞》

【パリ日本文化会館】落成式

パリ日本文化会館の落成式が13日、紀宮さま、シラク仏大統領らのテープカットを手始めに行われた。

紀宮さまは「この会館がフランスと日本、ひいては欧州とアジアとの幅広い交流と想像の場として育っていきますよう願ってやみません」とお言葉を述べられた。このあとシラク大統領が、今後の日仏発展を願うとあいさつした後、会館の今後の事業の中心的施設となる多目的ホールで開かれた能「翁」の演技を日仏両国の関係者数百人が鑑賞した。《読売新聞》

【鹿児島県川内市】深度6弱

13日午後2時38分ごろ、九州南部を中心に強い地震があり、鹿児島県内では川内市で震度6弱、宮之城町で震度5強、阿久根市で震度5弱を観測、九州、中国、四国の広い範囲で揺れを感じた。

震度6以上の地震は一昨年の阪神大震災以来。また昨年10月に気象庁が震度表示を細分化してから初めて震度6弱を記録した。

同庁の観測によると、震源地は同県薩摩地方で震源の深さは約8キロ、地震の規模は、マグニチュード(M)6.2と推定される。この地震の余震と見られる震度2〜1の地震も頻発し、14日午前0時現在、地震回数は60回(うち有感地震33回)を記録した。《読売新聞》

【橋本龍太郎首相】国連・アナン事務総長と会談

橋本首相は13日夜、来日中のアナン国連事務総長と迎賓館で夕食を取りながら会談した。

首相は国連改革の方向について「財政改革や安全保障理事会の改革などがバランスよく進展することが大切だ」などと強調した。これは、財政改革によって日本の分担金負担率だけが上がり、安保理常任理事国入りの方は難しくなるような事態を避けるべきだと暗に注意を促したものだ。

アナン事務総長は「日本にとって満足のいく形で改革がなされることを期待する」と述べた。《読売新聞》



5月13日のできごと