平成3047日目

1997/05/12

この日のできごと(何の日)

【ロシア、チェチェン】和平協定に署名

エリツィン・ロシア大統領とマスハドフ・チェチェン共和国大統領は12日、クレムリンで会談した後、「平和と相互関係の原則に関する協定」に署名した。両大統領の会談は初めてで、エリツィン大統領は「400年に及ぶ紛争に終止符を打つ歴史的意義を持つもの」と評価した。ただ協定は、独立を目指すチェチェンの法的地位には触れておらず、独立強行派による反発も予想される。

協定の内容についてタス通信は(1)双方は武力による問題解決を放棄する(2)国際法の原則にのっとって関係促進を目指す(3)平和協定は将来の包括的な協定・合意の基礎とするーーなどとしている。

焦点のチェチェン独立問題について特に言及せず、2001年まで先送りする従来の合意を確認するにとどめた。クリン在チェチェン・ロシア政府代表は「チェチェンがロシアの一部であることに変わりはない」と強調した。

マスハドフ大統領は同日、チェルノムイルジン・ロシア首相とも会談し、経済に関する合意文書に署名した。双方とも和平進展には疲弊したチェチェン経済の立て直しが不可欠と見ており、ロシアがこれを支援する。《日経新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【大相撲夏場所】2日目

大相撲夏場所2日目(12日・両国国技館)横綱貴乃花に土がつき、2日目で横綱、大関陣に全勝がなくなった。これは昭和61年春場所(1横綱、5大関)以来。貴乃花は玉春日の一気の押しに完敗した。玉春日は初金星獲得。大関貴ノ浪も朝乃若に押し倒され、2連敗となった。

横綱曙は、苦手の小結貴闘力を突き出し、大関武蔵丸は朝乃翔を押し出し、ともに初日を出した。関脇魁皇は勝って2連勝、土佐ノ海は敗れて1勝1敗。

また、平成元年九州場所11日目から続いていた本場所での満員御礼の連続記録が666日でストップした。《共同通信》

【東京弁護士会】サッカーくじ「反対」

東京弁護士会(堀野紀会長)は12日、共産党を除く超党派の議員でつくるスポーツ議員連盟が国会に提出した「スポーツ振興投票法案(サッカーくじ法案)成立に反対する声明を発表した。

(1)青少年の日常生活や行動意識に与える影響が甚大(2)19歳未満に「サッカーくじ」を販売しないとする既定との関係で、青少年の生活行動に対する警察の関与が増えるーなどを理由に挙げている。《読売新聞》

【小泉純一郎厚相】郵政民営化「どの政党案でも賛成」

小泉厚相は12日、都内で開かれた内外情勢委員会の講演で、郵政3事業民営化について「新進党から『民営化法案を出せば賛成するといったが本当か』と聞かれたので『本当だ』と答えた。民主党の鳩山代表にも、法案を出せば賛成すると言っている。その政党であれ、賛成する」と述べた。

一方、自民党の山崎政調会長は同日、都内で開かれた全通のパーティーで、「郵政3事業は国民全体に支持されることにより、その存続が全うされる。国民投票にかければ、必ず民営化を阻止する路線は支持される。(民営化を求める)小泉厚相と盟友関係にある私を呼んでいただき、責任の重さを感じる」と述べ、民営化反対を強調した。《読売新聞》

【池田行彦外相】国連・アナン事務総長と会談

池田行彦外相は12日夜、都内の外務省飯倉公館でアナン国連事務総長と会談し、常任理事国枠拡大を含む安保理改革を中心とした国連改革について「そろそろ結論を出すべきだ」と、早期取りまとめを要請した。

これに対してアナン事務総長は「国連改革は重要な段階にきている」と指摘、安保理拡大については途上国の代表制が最大の懸案になるとの見通しを示した。

事務総長は外相との会談に先立ち斎藤十朗参院議長に(1)安保理改革は今年が議論の集約の時で、先進2カ国、途上国3カ国が新たに入ることになろう(2)日本は政治的、経済的重要性から常任理事国入りは重要ーとの考えを表明した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・ペルー訪問を終えて12日に帰国した橋本龍太郎首相は、往復40時間の長旅がこたえたのか「疲労は?」と尋ねた記者団に「取れるわけないだろう」とぐったりした表情。しかし首相はすぐに厳しい顔つきで「けさ新聞を見てびっくりしたよ。海外での邦人保護や情報収集と国内でのテロ対策の対応は全く別で、皆さんごちゃごちゃになっている」とテロ対策に関する報道にクレーム。ペルー事件を教訓に早急な確立が求められている危機管理対策は指導力が問われるだけに首相もピリピリ。

○・・・自民党の村上正邦参院幹事長はこの日、国会内で健保法改正案などの参院審議をめぐってもめた小泉純一郎厚相と“手打ち式”。ところが村上氏はその冒頭で、青木盛久駐ペルー大使の責任問題発言に「逃げも隠れもしないというのは、どういう言い草だ」とかみついた。仲介役で同席した加藤紘一幹事長は「あの人は外交官一家で外国で育っているので日本人離れしたものを言う人だ」と取りなしたが、村上氏はなおも収まらない様子。厚相と和解したと思ったら今度は青木大使をやり玉に挙げる村上氏の「参院の独自性発揮」に執行部もたじたじ。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】SAT強化はテロ対策

橋本首相は12日、訓練のための特殊急襲部隊(SAT)の海外派遣に関連して、首相官邸で記者団に「基本的には国内だ。海外での事件とか邦人保護というのは、むしろ情報の世界だ」と述べ、国内のテロ対策強化を目指したものであるとの認識を明らかにした。

さらに訓練の必要性については、「武者修行というと古いが、これまでも上官のレベルでは現地の訓練を視察している。今回のような事件が起きた場合、向こうの特殊部隊と実際に訓練したほうがいいのではないか」と説明した。《読売新聞》



5月12日 その日のできごと(何の日)