平成3041日目

1997/05/06

この日のできごと(何の日)

【新進党・西村眞悟衆院議員】石垣市議らと魚釣島に上陸

日本と中国、台湾との間で領有権が問題になっている尖閣諸島に向け沖縄県石垣島から船で出発した新進党の西村眞悟衆院議員(大阪17区)と仲間均石垣市議ら4人が6日午前8時半、同諸島の魚釣島に上陸した。

西村議員らは同日午後、石垣島に帰港する予定。一行はカメラやビデオ、日の丸の旗を用意、日本漁船で石垣島を出発していた。5日夜にチャーターした英国船籍の船(約550トン)で出港した石原慎太郎元運輸相らは非常時の応援に当たっており、上陸の予定はないとしている。

西村議員の事務所は「上陸の目的は尖閣諸島の現状や領海の警備実態の視察で、日本国の領土を国会議員が視察することは当然のこと」とのコメントを発表した。《共同通信》

尖閣諸島魚釣島に上陸した新進党の西村眞悟衆院議員は6日夕、沖縄県石垣島に帰港後、石垣市内のホテルで記者会見し、政府が上陸を「遺憾」としていることについて「近隣諸国の感情を害するとして国家の主張を避けている。主権国家としての対応をしていない」と厳しく批判した。

政府の今後の中国、台湾など近隣諸国への外交姿勢については「実効支配を確立するため、尖閣諸島に上陸する外国人は密航者として、逮捕など実力行使をすべきだ」と主張した。

西村氏によると、一行4人は午前8時半、魚釣島に上陸。ビデオや写真で島を撮影するとともに、日の丸旗を立ててから2時間後に帰船した。同行した石原慎太郎元運輸相は、別の船上から一行の上陸を見守ったという。

会見で、西村氏は上陸の目的を「尖閣問題について国民に問題提起するため」と強調。「主張を明確にできる政府を持てる国づくりのためだ」と説明した。《共同通信》

政府は6日、新進党の西村眞悟衆院議員らの尖閣諸島魚釣島上陸について「国会議員の行動ということで重みが違う」(政府筋)と困惑、橋本龍太郎首相や梶山静六官房長官が不快感や遺憾の意をいち早く表明し、国交正常化25周年を迎え関係緊密化に向けた努力が続いている日中関係に影響しないよう事態の鎮静に努めている。

政府は尖閣諸島について、わが国固有の領土であり、領土問題は存在しないとの立場だが、中国なども領有権を主張しているため、日中の新漁業協定締結交渉では、領有権問題の棚上げにより早期締結を図ろうと模索している。このため首相は「土地の所有者の上陸拒否の意思を無死する権利があるのか」との論理で西村氏を批判した。《共同通信》

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【山陽新幹線】回送列車が居眠り運転で暴走

6日午前2時ごろ、岡山市北長瀬本町、JR山陽新幹線の岡山新幹線運転所構内で、入れ替え作業中の新幹線(12両編成)が時速約25キロで車止めを乗り越えて進み、構内を通る幅約5メートルの市道を横切り、本来の停止目標から約150メートル行き過ぎて止まった。

先頭車両の台車二軸が脱線。車両の先頭が金網などを突き破り電柱に衝突し破損したが、運転士(48)ら車内の2人にけがはなかった。市道に通行車両などはなかった。

岡山西署は業務上過失往来危険の疑いで運転士から事情聴取。運転士は居眠りしていたことを認めており、同署は居眠り運転が原因とみている。《共同通信》

【富山医薬大】尊厳死を容認

富山市の国立・富山医科薬科大の倫理委員会は6日、がん患者の終末期医療に限り患者の自己決定権を尊重し無理な延命治療をしない、という尊厳死を事実上容認する基本方針を正式決定した。

日本尊厳死協会によると、医療現場などで「終末期医療と死の在り方」が論議されているが、先端治療に重きが置かれてきた医学系大学が尊厳死を含む末期医療の方針を決めたのは初めて。

この決定は末期患者を抱える医療現場に影響を与えそうだ。《共同通信》

【東京株式市場】

6日の東京株式市場は、前日のニューヨーク市場が最高値を更新したのを好感して、ほぼ全面高の展開が続き、平均株価(225種)の終値は、先週末比666円17銭高の2万180円92銭と、終値では昨年12月18日以来、約4ヵ月半ぶりに2万円の大台を回復した。値上がり幅は今年2番目を記録した。《読売新聞》



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