平成2875日目

平成8年11月21日(木)

1996/11/21

【大蔵省】阪和銀行に業務停止命令

大蔵省は21日午前、経営が悪化し債務超過に陥っていた関西の第二地方銀行「阪和銀行」に対し、経営の継続は困難と判断、銀行法26条に基づき預金の引き出しを除く業務の停止を命令した。バブル期の過大な投資が裏目に出て不良債権が約1900億円にも膨らんだためで、預金は全額保護される。

経営責任を明確にするため、新居健頭取は同日付で辞任し、頭取代行に渡部善治専務が就任した。銀行に対する業務停止命令の発動は戦後初めてで、今後の破たん銀行処理の前例になりそうだ。

同日午前、緊急記者会見した三塚博蔵相は、阪和銀行の業務停止に当たり(1)1億円以上の大口債務を負った預金者の債務相当額の定期預金を除き、引き続き預金の払い戻しを認める(2)同行の取引先に影響が出ないよう政府系の中小企業金融機関に対し支援・協力を要請した–ことなどを明らかにした。《共同通信》



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【長野五輪】メダル公開

1998(平成10)年長野冬季五輪の金、銀、銅の各メダルが21日、公開された。冬季五輪の92年アルベールビルでは水晶ガラス、94年リレハンメルではジャンプ会場から切り出された岩石がメダルの素材の一部に使用されたが、今回のメダルには日本らしさ、長野らしさの表現として、県特産の木曽漆を施したのが特徴。また七宝焼で五輪エンブレムの赤、青、緑などをほぼ正確に再現した。メダルがカラフルなのは五輪史上初めて。メダルの大きさはいずれも直径8センチ、厚さ約0.9センチ。《共同通信》

【プロ野球ドラフト会議】

プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が21日、東京港区の新高輪プリンスホテルで開かれ、アトランタ五輪で銀メダルを獲得した日本代表チームから9人が指名されるなど72選手の交渉権が確定した。

五輪組は、ダイエーが井口資仁(青学大)松中信彦(新日鉄君津)の強打者コンビを、横浜が川村丈夫(日本石油)森中聖雄(東海大)の両投手をそれぞれ1、2位で指名。今村誠内野手(東洋大)は阪神の1位、谷佳知外野手(三菱自動車岡崎)はオリックス、小野仁投手(日本石油)は巨人の2位で、三澤興一投手(早大)は巨人の3位、大久保秀昭捕手(日本石油)は近鉄6位だった。《共同通信》

広島、黒田博樹投手を2位指名

阪神、浜中治外野手を3位指名

日本ハム、小笠原道大捕手を3位指名

【大相撲九州場所】12日目

大相撲九州場所12日目(21日・福岡国際センター)横綱曙と大関武蔵丸が相次いで敗れ、ともに2敗となった。曙は大関貴ノ浪の右からの首投げに屈し、武蔵丸は小城錦の左すくい投げに不覚を取った。貴ノ浪は勝ち越し。小城錦は3大関すべてを破る殊勲となった。

大関若乃花はうまい相撲で大翔鳳を退け、関脇魁皇は豪快な右上手投げで水戸泉に勝ち、それぞれ3敗を堅持。新入幕の栃東も勝って3敗をキープした。関脇同士の対戦は琴錦が貴闘力を突き出して勝ち越し。貴闘力は5勝7敗となった。この日の結果、幕内は10勝2敗で曙、武蔵丸のハワイ勢のトップは変わらず、1差で若乃花、魁皇、栃東が続く展開。十両は新十両の栃乃洋が11勝1敗で依然単独トップ。《共同通信》

【仏・シラク大統領】大相撲を観戦

訪日中のシラク仏大統領は21日、東京での公式日程を終えて福岡市に立ち寄り、開催中の大相撲九州場所を観戦。優勝候補の横綱、大関が相次いで敗れる波乱の土俵に興奮する観客と一緒になって、さかんに拍手を送った。

大統領は相撲好きで知られ、昨年10月の大相撲パリ公演の実現にも尽力。今回の相撲観戦も大統領の強い希望があったとされる。

会場の福岡国際センターに到着した大統領は、日本相撲協会の境川理事長に先導され、出迎えた横綱、大関と一人ずつ握手。観衆にも手を振ってこたえるなど終始、満足そうな笑顔。取組ごとに理事長に質問をぶつけ、身を乗り出して熱戦に見入った。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】「霞が関改革」決意を表明

自民党の行政改革推進本部(佐藤孝行本部長)は21日午前、党本部で橋本龍太郎首相(自民党総裁)が出席し、第2次橋本内閣発足後初の総会を開いた。首相は「簡素で効率的な政府を目指し、行政への信頼を取り戻さないといけない。その起爆剤として行政システムの変革が必要だ」と「霞が関改革」の決意を表明。今後1年以内に成案を得たいとの考えを重ねて示した。

首相は「党が一体となって、抵抗をはねのけながら行政改革を実現できるように協力いただきたい」と、自民党のバックアップを要請した。

今後の党行革推進本部の取り組みについては「党独自に進めている規制緩和や地方分権に関する機関委任事務の洗い直しを、(政府の)行革会議とどこまで整合性を持ったものにするかを検討してほしい」と指示し、中央省庁再編の在り方、官邸の機能強化についても協議するよう求めた。武藤嘉文総務庁長官は「行政改革に政治生命をかけて取り組みたい」と述べた。

党行革推進本部は、総選挙後に組織を一部再編し①規制緩和②地方分権・地方行革③財政改革④公共料金等検討⑤行政組織・公務員制度―の5委員会を設置。最高顧問に中曽根康弘、竹下登、宮沢喜一の3元首相を据える重厚な布陣を敷いた。

これによって省庁統廃合や規制緩和などの行革に抵抗する各省庁や省益を代弁する「族議員」の活動を封じ込めるとともに、党独自の行革ビジョンを提言しながら、政府の「行政改革会議」が取りまとめる行革案を全面支援する方針。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は21日朝、シラク・フランス大統領との連夜の夕食会に「シラクばてだよ」といささかグロッギー気味。そのためか、午前中のハードスケジュールをこなして食堂へ向かう際には、はしと茶わんを持つしぐさで「これから人生最大の幸せ」。しかし、すぐさま前言をひるがえし「いや(昼食は)最大の幸せではないな。最大の幸せは(首相)番記者がいなくなることだ」と憎まれ口。厚生省前事務次官らの不祥事で連日記者団の質問を浴びているだけに、疲れのたまった本当の原因はやはり厚生省問題のよう。

○・・・中曽根康弘元首相はこの日、自民党行政改革推進本部の総会に最高顧問として出席し「第二臨調(第二次臨時行政調査会)で国鉄解体や増税なき財政再建をやった。非常に難しかったが、みんな悲壮な気持ちだった」と露骨に実績をアピール。「省庁再編は国鉄を10つぶすエネルギーがないとできない。党が団結し火の玉になってやらないと日本は滅びる」と訴えた。橋本行革体制の要職に自派の武藤嘉文総務庁長官らを送り込み、発言力拡大を狙うだけに「行革内閣、行革自民党だ。行革一本にすべての努力を」とボルテージは上がる一方。《共同通信》

【オウム真理教・松本智津夫被告】第16回公判

オウム真理教松本智津夫被告(41)=教祖名麻原彰晃=の第16回公判が21日、東京地裁で開かれ、地下鉄サリン事件の検察側証人の元幹部豊田亨被告(28)を証人尋問したが、松本被告は「体調が悪い」と繰り返し退席を求めた。阿部文洋裁判長は「我慢しなさい」と認めず、公判を続行した。

豊田被告は「地下鉄日比谷線でサリンを散布する実行行為をしています」と述べ、村井秀夫元幹部=死亡当時(36)=からの犯行の指示を「松本被告の指示と思った」と証言。松本被告の最近の言動に「失望、落胆した」とし「松本被告は以前『宗教の指導者は責任が重い』と話していた。本当のことを話してほしい」と批判した。

公判は午前10時を数分遅れて開廷。松本被告の公判に証人として出廷した元幹部は豊田被告で5人目。午前の法廷で豊田被告の検察側主尋問が終了し、午後は11月7日の公判に続き、元幹部広瀬健一被告(32)に弁護側が反対尋問する。

豊田被告は村井元幹部からの犯行指示について、事件2日前の昨年3月28日に「地下鉄にサリンをまく」と言われたとし、当時強制捜査に備えて自動小銃の部品を隠す作業をしていたため、ほかの実行グループとは別に単独で指示を受けたと述べた。

松本被告が退席を求め始めたのは証言が始まって約30分後。最初は弁護人に話し掛け、弁護人が「被告は熱があって体調が悪いので、退席させてほしい」と求めた。《共同通信》

【米・クリントン大統領】ノーマン選手とゴルフ

ゴルフ界のスーパースターが米大統領に厳しいレッスン−。ゴルフ好きで知られるクリントン大統領はオーストラリア訪問の主要日程を終えた21日、シドニーで同国が誇るプロゴルフ界の第一人者、グレグ・ノーマン選手と一緒にコースを回り、“夢の対決”を楽しんだ。

ノーマン選手とのラウンドは「今回の訪問の最大の目的」(米紙記者)との陰口がたたかれるほど、大統領は楽しみにしていた。しかし、やはりノーマン選手を前にしては、大統領といえども一人のアマチュア。早速、腰の使い方などを直され、終わってみれば「18ホールのレッスン」(米政府当局者)というありさまで、実力の違いを思い知らされた。大統領は打ち損ねるたびに打ち直しを許されたため、スコアの記録なしという公式発表だった。

ノーマン選手の方は、21日からシドニーで始まった全豪オープンに出場中。初日首位と好スタートを切った後、大統領のお相手を勤めた。このため地元では「いくら大統領が相手とは言え、ノーマンがかわいそう」との声も出ている。《共同通信》



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