平成3035日目

平成9年4月30日(水)

1997/04/30

【動燃・再処理工場爆発事故】修正報告書を提出

再処理工場爆発事故後の対応の問題点を調べていた動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の特別調査班(班長・植松邦彦副理事長)は、30日、3月11日の火災発生直後に撮影した現場写真とネガを東海事業所環境施設部の主査が独断で破棄していたなど、新事実を盛り込んだ修正報告書を科学技術庁と茨城県に提出した。

主査は写真破棄の理由について「今さらこの写真を出すと隠していたと思われるととっさに思い、なかったことにしようと思った」と話しているという。

さらに火災翌日の12日未明、作業員が飛散物を回収し、その後、現場保存を重視して慌てて元に戻す作業をしていたことも判明。動燃は「虚偽報告と言わざるを得ない」と認めた。また爆発時に監視カメラがとらえた現場のビデオを公開した。

科技庁原子力安全局は「事故原因究明の観点からはいずれも考えられないこと。法律に照らし問題点を検討する」と述べ「事実隠し」が多発する動燃に対し今後、厳しい姿勢で臨むことを明らかにした。動燃は近く、写真破棄問題で関係者を処分する。

報告書によると、写真は火災から約3時間後の3月11日午後1時半すぎに消防署員と施設に入った下請け作業員が撮影。現像、引き伸ばしされた後、担当の処理一課内で少なくとも6人の職員らが目にしていた。しかし、3月15日か16日に、主査が写真とネガをシュレッダーで処分した。

処理一課の当時の担当役(管理職)は「写真が机の上か引き出しにあり、中は見ず、主査に渡したように思うが、記憶が定かではない」と主張。この事実は4月14日に同調査班が把握したが、当時の課長も調査班の調べで明らかになるまでで知らなかったと説明している。3人はいずれも消火再確認の虚偽報告の関係者だった。

一方、飛散物の回収は現場周辺にロープを張って立ち入り制限するとの指示があいまいだったため、現場職員は飛散物の回収を指示されたと受け取り、回収、清掃作業を行った。

事故当日の汚染施設周辺に近づいた職員や作業員らで被ばくの検査を受けていない者が9人いたことも新たに判明した。9人はその後の調査で被ばくは確認されなかった。



【北海道警】80歳女性殴り10万円強奪、女子高生2人逮捕

北海道警小樽署は30日までに、通行中の高齢者を殴って現金入りバッグを奪ったとして、強盗傷害の疑いで小樽市内の高校3年の女子生徒2人を逮捕した。2人はいずれも17歳。

調べによると、両容疑者は29日午後7時50分ごろ、同市花園町の路上を歩いていた同市の無職A子さん(83)の頭を手提げバッグで殴りつけて転倒させるなどして、現金10万7000円が入ったセカンドバッグを奪った疑い。A子さんは足の骨を折る重傷。

2人は別々の高校に通う遊び仲間。逮捕時は現金を持っておらず、遊ぶ金ほしさから犯行を思いつき、通り掛かったA子さんの後をつけて殴りつけたという。《共同通信》

【携帯電話】料金200億円未納

急速に普及する携帯電話の使用料の未収金が、業界全体で200億円を超えていることが、読売新聞社の調べで30日、明らかになった。その多くは、使用料未払いでも、すぐには回線が切られないのを悪用して、通話を続ける不正使用が占めているとみられる。

こうした仕組みに目を付け、他人名義の携帯電話を「使い捨て電話」として横流しする、暴力団員らの”転売ビジネス”の実態も判明した。携帯電話会社はブラックリストを作成するなどして、申込者のチェックに乗り出しているが、多重債務者や実態のない会社を契約名義人に仕立てるなど、加入手口は巧妙化しており、対策が追いつかないのが現状だ。《読売新聞》

【福井県】重油流出事故対策本部を解散

福井県は30日、重油災害対策本部の本部会議を開き、栗田知事が油回収などの応急活動の終息を宣言、ロシア船籍タンカー「ナホトカ」の船首部分が三国町に座礁した1月7日の設置から113日ぶりに同本部を解散した。

解散と同時に被害回復推進会議を設置。漁場、環境回復や補償問題などの対策にあたる。また、沿岸12市町村の中で残っていた三国町などの5町村も災害対策本部を解散。事故対策は新たな段階に入った。《福井新聞》

【プロ野球・広島】41歳・大野投手、3安打完封

広島6−0中日◇30日◇ナゴヤドーム

広島はロペスが三回に先制適時打を放ち、六回にも2ラン。その後もスクイズなどで着実に加点して快勝。六回までノーヒットノーランの大野は3安打に抑え、3勝目を今季初完封で飾った。中日の連勝は3で止まり、5割復帰に失敗。

広島・三村監督「大野はまだまだやれる。ローテの柱です。安心して見てられたので、攻撃に専念できた」

中日・星野監督「(大野の安打が先制点にからみ)ピッチャーに何度も打たれてる。食うか、食われるかの世界なのに甘すぎる」《読売新聞》

【ドジャース・野茂英雄投手】今季3勝目

米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手は30日、フィラデルフィアでのフィリーズ戦に先発、1点リードした七回途中で降板したが、救援投手の踏ん張りと打線の援護で逃げ切り、今季3勝目をあげた。試合は7−5でドジャースが勝った。

ドジャースは二回表、3点先取して野茂を援護。しかし野茂は制球に苦しみ、二回裏に中越え本塁打と適時打で1点差に詰め寄られると、四回には同点本塁打を浴びた。それでも六回に再び味方の援護で勝ち越し、七回一死一塁で降板。この日の野茂は107球を投げ、被安打6、8奪三振、4四死球、3失点だった。《読売新聞》

【米・クリントン大統領】中国外相と会談

クリントン米大統領は30日、訪米中の銭其琛中国外相とホワイトハウスで会談した。焦点となった香港返還問題で、銭外相は、香港の現状維持などをうたった1984年の中英国共同宣言を順守し、国防、外交を除く自治権や言論の自由を尊重していくことを確約した。これに対し、クリントン大統領は公約が守られることを注視していく立場を伝えた。《読売新聞》

【橋本龍太郎首相】NZ・ボルジャー首相と会談

橋本龍太郎首相は30日午前(日本時間同日早朝)、ウェリントンのニュージーランド議会内でボルジャー首相と約2時間、会談した。橋本首相はニュージーランドのアジア欧州会議(ASEM)への参加について「アジア側の代表として加盟してほしい」と支持を表明した。

両首脳はアジア太平洋地域の安定のためには「米国のプレゼンス(存在)が重要」との認識で一致。ボルジャー首相は「米国のプレゼンスは非常に大きい」と述べ、米国との安保関係改善を進める考えを示した。中国についても「建設的パートナーとして国際社会に参加することが大事だ」として、中国の世界貿易機関(WTO)への加盟を促すことを確認した。

また橋本首相は会談後の共同記者会見で、ニュージーランドからの農産物輸入自由化について「ウルグアイ・ラウンド合意を着実に実施する」と、合意の枠内で自由化を進める考えを強調した。

会談で日本の核燃料廃棄物の輸送船の海上ルートに関連し、ボルジャー首相は「関心の高い問題」と指摘、ニュージーランドの経済専管水域の航行に難色を示した。橋本首相は原子力発電に頼らざるを得ない日本のエネルギー事情を説明、理解を求めた。

両首脳は南太平洋島しょ国支援で協力強化を確認。南太平洋11カ国でつくる通信制の南太平洋大学(USP、本部フィジー)のデジタル回線整備などで協力する。橋本首相は来年前半に公賓として来日するようボルジャー首相を招請した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】通常国会後の内閣改造を否定

橋本龍太郎首相は30日夕、滞在先のウェリントン市内のホテルで同行記者団と懇談し、内閣改造について「国会終了後という発想はない」として、通常国会直後の可能性を否定した。

米軍用地特別措置法改正できしみが生じた政権の枠組みについては「当然(自民、社民、さきがけの)与党3党がベースだ。首相指名で投票していただいたのは重い。私から結束を解くつもりはない」と強調。その上で「各党には協力していだだけるテーマで協力してもらう」とも述べ、3党の枠組み維持を基調としながら、政権課題ごとに新進党や民主党などとの連携を模索する考えを示した。《共同通信》

ニュージーランドを訪問中の橋本首相は30日午後(日本時間同)、ウェリントン市内のホテルで同行記者団と懇談し、駐留軍用地特別措置法改正での新進党などとの協力に関連して、今後も、行政改革など個別政策で新進党を含む野党との「政策連合(部分連合)」を積極的に進める考えを明らかにした。

秋の日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しや、行政改革を念頭に置いたもので、新進党も含めた幅広い政党との連携を図ることを首相が公式に表明したのは初めて。

ただ、自民、新進両党による「保・保連合」については否定的な見解を示し、自民、社民、新党さきがけによる現在の政権の枠組みについては当面、維持していく意向を示した。《読売新聞》



4月30日のできごと