平成2779日目

平成8年8月17日(土)

1996/08/17

【H2ロケット4号機】打ち上げ成功

国際協力で地球規模の環境変化を監視する地球観測プラットホーム技術衛星(ADEOS)と、アマチュア無線衛星3号を載せたH2ロケット4号機は17日午前10時53分、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられた。打ち上げ後、ADEOSは「みどり」と命名された。

「みどり」は日本、米国、フランス3カ国から計8種類のセンサーを載せている。これほど多彩な観測装置を持つ地球観測衛星は世界初で、海外からの期待も大きい。平成6年2月に初めて打ち上げられた純国産H2ロケットの成功は連続4回目。

二段式のロケットは順調に飛行して、約15分後に高度約800キロの地点で「みどり」を、約37分後に高度825キロでアマ無線衛星をそれぞれ分離した。

「みどり」は宇宙空間で長さ24メートル、幅3メートルの太陽電池パネルを展開、南北両極上空を通る一周約100分間のほぼ予定通りの極軌道に投入された。

「みどり」は重さ3.56トン。オゾン層破壊や地球温暖化、熱帯林の破壊など、危機に直面する地球環境の変動を、宇宙からさまざまな方法で観測する。《共同通信》



【第78回全国高校野球選手権大会】第10日

第78回全国高校野球選手権大会第10日は17日、甲子園球場で3回戦4試合を行い、金沢(石川)は前橋工(群馬)に3−4で惜敗し、初の8強入りを果たせなかった。前橋工のほか、福井商(福井)熊本工(熊本)波佐見(長崎)が準々決勝に進んだ。

福井商は2点を追う九回、無死一、二塁から清水の投前バントが悪送球を誘って1点差。さらに一死後、浅野、塚田の連続長短打などで一気に8−4とし、横浜(神奈川)に逆転勝ちした。福井商は夏の甲子園では初のベスト8。福井県勢は春、夏通算50勝目。熊本工は一回に失策絡みで2点を先行。七回には野田、坂田の連続適時打で高松商(香川)を突き放し、5−1で快勝した。熊本工は14年ぶりの八強。初出場の波佐見は、野中の中越え2点本塁打など5長短打で宇都宮南(栃木)を8−5で下した。《北國新聞》

【Jリーグカップ】第13日

Jリーグカップ第13日(17日・三ツ沢球技場ほか=8試合)各組2チームで争う準決勝進出を目指した争いは激しく、A組はベルマーレ平塚がトップの柏レイソルに3−1、サンフレッチェ広島も2位の横浜マリノスを5−3で破った。B組もジェフ市原が首位の清水エスパルスを3−1で下し、2位のヴェルディ川崎は5−2でアビスパ福岡に大勝、上位2チームをめぐる争いは混とんとしてきた。《共同通信》

【プロ野球・阪神】1イニング4三振、プロタイ記録

17日の中日19回戦(ナゴヤ)の四回に記録。マース、高波、山田(暴投で振り逃げ)がいずれも野口に、和田が遠藤に三振を喫した。過去にセ・リーグで1度、パ・リーグで2度記録されている。《共同通信》

阪神5−4中日◇17日◇ナゴヤ

阪神は本塁打攻勢で連敗を3で止めた。一回一死三塁から平塚の内野ゴロで先制後、桧山に2点本塁打が出て3点を先行。3−2の四回は桧山、平尾の連続本塁打で再びリードを広げた。古溝は5回を2失点で乗り切り、先発では3年ぶりの勝ち星。七回途中から救援の郭李はフォークを武器に追撃をしのぎ10セーブ目を挙げた。

中日は野口が3回2/3で5失点の誤算。連勝は5で止まり3位に転落した。《共同通信》

【JR西日本】不正乗車で24人処分

JR西日本大阪支社の大阪車掌区所属の車掌が、車内で同僚に割引特急券を不正に発行してもらい、通勤に繰り返し利用していたことが分かり、同社は17日までに不正使用していた11人を出勤停止処分に、発行していた13人を減給処分にした。

不正乗車は確認できただけで16件に上るが、割引特急券の車内発行の記録は今年3月以前は残っておらず、いつから不正が行われていたのかは不明。

同社によると、今年4月から6月にかけて計16回、車掌13人がJR福知山線の特急北近畿などの車内で、同僚の車掌11人に対し、新幹線と在来線特急を同じ日に乗り継いだ場合に在来線特急券が半額になる割引特急券を発行。11人は新幹線を利用していないのに、半額料金だけを支払って帰宅の足に特急を利用していた。

6月19日、JR福知山線市島駅の臨時改札員が、車内で発行された割引乗車券とJR社員用定期券を見せた車掌を不審に思い、事情を聴いた結果、不正が発覚した。

同社は不正使用の11人に、キセルなどの不正乗車同様、通常の3倍の料金計4万710円を支払わせた上、7日間の出勤停止処分に、発行した13人を減給0.5日に、大阪車掌区長も戒告処分にした。《共同通信》

【チェチェン紛争】停戦で合意

ロシア南部チェチェン共和国に展開する駐留ロシア軍のプリコフスキー司令官と、チェチェン独立派のマスハドフ参謀長は17日、チェチェン南部の村で会談し、共和国での戦闘停止で最終的に合意した。

武装勢力側がインタファクス通信に語ったところでは、マスハドフ参謀長は共和国の首都グロズヌイでの戦闘停止命令に同日までに署名、プリコフスキー司令官も18日に署名することで合意したという。

ロシアのレベジ安全保障会議書記が12日に独立派と原則的に停戦合意したことを受け、チェチェンでは14日から戦闘は収まっているが、双方の司令官が最終的に合意したことで、本格的な停戦が発効する見込みとなった。今後は停戦の継続と和平交渉の再開に焦点が移るが、停戦合意はこれまでに何度も破られており、チェチェン紛争が解決に向かうかどうかは予断を許さない状況。

インタファクス通信によると、プリコフスキー司令官とマスハドフ参謀長は、既に設置で合意している停戦監視委員会に関して意見交換し、グロズヌイ市内に双方の責任で停戦を監視する地域を設けることなどを話し合った。《共同通信》

【韓国】学生運動、冬の季節へ

韓国学生運動の中心的存在である韓国大学総学生会連合(韓総連)はソウルの延世大学で「祖国統一汎民族青年学生連合統一大祝典」を開き、17日まで警察当局と激しい衝突を繰り返した。

しかし、一般市民をはじめ、野党やマスコミも韓総連を厳しく批判しており、韓国の反政府運動をリードしてきた学生運動は、過激化を強める一方で世論からは孤立する「冬の季節」を迎えることになりそうだ。

12日からの連日の衝突では、延べ1500人以上の学生が連行され、学生・警察双方の負傷者は1000人を超えた。

検察当局は17日、韓総連が代表2人を朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へ派遣したり、在韓米軍の撤退や米朝平和協定の締結を主張するなど、北朝鮮の路線に追随しているとし、韓総連指導部全員を逮捕する方針である、と発表した。

韓国の学生運動は1960年の「4.19学生革命」や87年の「6月闘争」などをリード、韓国の民主化に寄与してきたが、今回の過激な行動に対しては、一般市民の反応も「暴力行為が統一運動か」「あまりにも過激だ」という批判が支配的で、学生に同調する雰囲気はない。《共同通信》



8月17日のできごと