平成2786日目
1996/08/24
この日のできごと(何の日)
【自民党・加藤紘一幹事長】沖縄県・大田昌秀知事と会談
自民党の加藤紘一幹事長は24日午後、那覇市の沖縄県庁で大田昌秀知事と会談し、与党がまとめた沖縄の経済振興策実現と、基地縮小に政府と与党が一体で努力する方針を伝えた。
加藤氏は基地縮小について「政府の取り組みが十分でなかった」と陳謝するとともに、振興策は米軍用地強制使用の代理署名問題とは切り離して実現を図っていく考えを強調した。また会談後の記者会見で、振興策として本土と沖縄間の片道航空運賃を少なくとも3000円引き下げる意向を示した。
大田知事はこれに対し、「国際交流都市」を形成する県の構想実現のため、自由貿易地域(フリーゾーン)の関税率引き下げなどを実施し、沖縄を規制緩和のモデル地域とするよう要請した。
会談は約1時間半行われ、自民党から野中広務幹事長代理、県からは吉元政矩副知事らが同席。大田知事は普天間飛行場の移転問題など基地縮小について「引き続き特段の尽力を願いたい」と求めた。《共同通信》
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【Jリーグカップ】第15日
Jリーグカップ第15日(24日・万博記念競技場=1試合)第12日に台風のため中止となり、1試合だけ未消化だったA組の京都サンガ−柏レイソルの第2戦は0−0で引き分け。総得点で上回る柏が勝ち点を挙げてA組1位となり、A組2位が決まったベルマーレ平塚とともに準決勝進出を決めた。これでA、B組ともに2回戦総当たりの予選リーグを終了。9月4日の準決勝は柏−川崎(19時・国立)、清水−平塚(19時・日本平)の顔合わせと決まった。《共同通信》
【マラソン・有森裕子選手】現役続行を表明
アトランタ五輪女子マラソンで銅メダルを獲得した有森裕子(リクルート)が24日、札幌市内で今後の抱負を語り、「マラソン有森の引退という意識はない」と現役続行を表明した。ロードレースには9月に岩手県で出場するなど意欲的だが、マラソンに関しては「気持ちの勢いは違うが、何かチャンスがあれば走ってもいいかな」とトーンを下げる発言をした。
北海道マラソン(25日)の特別表彰で札幌入りしている有森は現在、100件以上の取材申し込みで超多忙という。10月中旬から準備をし、五輪の高地練習拠点となった米コロラド州ボールダーで英語学校に通い語学習得に専念したい考えも合わせて明らかにした。
「今後は生活のメーンを走ることだけにするのはやめようと決めた。ボールダーに住むとかはまだ考えてないが、ボールダーに居場所の一つをつくりたい」と話した。
当面は短期間で英語習得を目指し「(今後の生活設計について)具体的にはまだ決まっていないが、来年度からきちんとした形で動けるようにしたい」という。《共同通信》
【新党さきがけ・武村正義代表】新党リーダーは鳩山由紀夫氏で
新党さきがけの武村正義代表は24日午後、滋賀県近江八幡市で記者会見し「鳩山由紀夫代表幹事を新党の有力なリーダーとして押し上げていきたい。私は新党をつくる準備はするが、できた政党では後衛に回る」と述べ鳩山氏を前面に立てた新党を目指す考えを明らかにした。
鳩山氏が主張する個人結集方式による新党づくりについて「新党を結成する場合はそのぎりぎりの段階で、参加するしないは個人の自由意志だ。一人ひとりの判断で参加するという鳩山氏の考え方は正しい」と理解を示した。《共同通信》
【鳩山由紀夫氏】新党「あくまで個人参加」
新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事は24日、遊説先の徳島市内で新党問題について「個人参加の姿を最後まで原則とすることは、私の言ってきたことの正しさを証明するために必要だ」と記者団に述べ、あくまで個人参加原則を譲る考えがないことを強調した。
これは同日の「新党のリーダーは鳩山氏で」とした武村正義代表の発言を受けたもので、鳩山氏は27日にも行われる見通しの武村氏との会談について「接点があるかどうか(確かめ)、2人の間ではその場で結論を出さなくてはならない」と述べ、次回会談で最終判断を示す考えを明らかにした。《共同通信》
【池田行彦外相】シリア・アサド大統領と会談
シリアを訪問中の池田行彦外相は24日昼(日本時間同日夜)ダマスカス市内の大統領官邸でアサド大統領と約1時間20分会談した。
大統領は、イスラエルのネタニヤフ政権が「土地と平和の交換」など中東和平交渉の基本原則を認めない姿勢を維持していることについて「極めておかしい。シリアに(和平交渉の)ドアが開かれていると言えない」と述べ、厳しくイスラエルを非難。「日本にも一層、政治的役割を果たしてもらいたい」と述べ、日本の役割に期待を表明した。
これに対し池田外相は「従来の中東和平プロセスの着実な実施が重要」と日本の基本的立場を説明し、イスラエル側に強く働き掛けることを約束した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】ブラジル入り
中南米歴訪中の橋本龍太郎首相は24日夕、チャーター機で3番目の訪問国ブラジルの最大都市サンパウロに到着した。日本の首相の同国訪問は1982年の鈴木善幸首相以来14年ぶり。26日午前には首都ブラジリアでカルドゾ大統領と会談する。
首相はサンパウロ入りに先立ち同日昼前、チリからブラジルのフォスドイグアスに入り、世界三大瀑布として名高いイグアス滝を訪れた。
イグアス滝は最大落差約80メートルで、幅4キロにわたり300近い滝が集中している。この日は強い日差しで、滝つぼ付近には虹がかかり、首相は「とにかくすごい。南米大陸の良さ、潜在力を感じさせる」と盛んにカメラのシャッターを切っていた。《共同通信》