平成3036日目

1997/05/01

この日のできごと(何の日)

【横田めぐみさん】政府、北朝鮮が拉致と認識

政府は1日の参院決算委員会で、約20年前に新潟市で行方不明となり朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へ連れていかれた疑いが持たれている横田めぐみさん(当時13歳)事件について、北朝鮮による拉致事件と認識していることを初めて公式に明らかにした。池田外相、白川国家公安委員長、警察庁の伊達興治警備局長が答弁で確認したもの。

これまで北朝鮮に拉致された疑いのある日本人を「6件9人」としていた政府見解についても「7件10人」に修正した。一方、梶山官房長官は、北朝鮮への食糧援助に関し、拉致疑惑事件解明に関する北朝鮮の誠意ある対応につながるかどうかを見極めたうえで判断すべきだとの考えを示した。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【広島市まんが図書館】開館

漫画の単行本約2万8000冊と研究書を無料で貸し出す「広島市まんが図書館」が1日、同市南区にオープンした。同図書館によると、日本漫画の歴史を網羅し、本の貸し出しまでする公立の施設は全国で初めてだという。

鉄筋2階建て、延床面積約650平方メートル。書棚には戦前の日本漫画草創期の「冒険ダン吉」から最近の「スラムダンク」「セーラームーン」までずらり。「ガキデカ」など1970年前後の懐かしの名作は、子供を連れてきた大人も読みふけってしまいそうだ。《共同通信》

【メッツ・柏田貴史投手】中継ぎでメジャーデビュー

日本選手5人目の米大リーガーが誕生した。巨人から大リーグ、メッツに移籍した柏田貴史投手(25)が1日、ニューヨークのシェイ・スタジアムでのパドレス戦でデビュー、1回を三者凡退に抑える好スタートを切った。

初のマウンドは0−7と大差がついた八回だったが、まず投手のアシュビーを三振に仕留め、Q・ベラスを右飛、ゴメスを三ゴロに討ち取った。メッツは終盤に3点を返したが3−7で敗れた。《共同通信》

【パ・リーグ】ロッテ、5年ぶりの単独首位

日本ハム3−6ロッテ◇1日◇千葉

ロッテが5年ぶりで単独の首位に立った。二回に諸積の左中間三塁打で同点とすると、四回は安打の山下が2つの敵失でかえり、勝ち越し。七回には初芝の二塁打などで3点をくわえ駄目を押した。ロッテは日本ハムに開幕から4連勝。

ロッテ・近藤監督「うまくいく時はうまくいく。相手がエラーしてくれたり、ツキがある。こういうツキを大切にしないとな」

日本ハム・上田監督「草野球をしてしまった。(失策の出た)四回のようなプレーが出ると、なかなか乗れん」《読売新聞》

【青木盛久駐ペルー大使】公邸人質事件を橋本首相に報告

橋本首相は1日午後、首相官邸で、青木盛久駐ペルー大使から日本大使公邸占拠・人質事件の経緯について報告を受けた。首相は公邸内の生活ぶりを聞き、首相のペルー訪問の日程などについて協議したものとみられる。

会談の冒頭、首相が「お帰り」と述べると、青木大使は「ありがとうございます。申し訳ありませんでした」と答えた。

青木大使が車イスを使っていることから、首相が「電話でウソをついたな。車イスの話はしていなかった」と言うと、青木大使は「気が張っていたせいで、あのころまでは歩けた。フジモリ大統領に会った後、だんだん痛くなってきたのです」などと説明した。《読売新聞》

【青木盛久駐ペルー大使】会見

日本大使公邸人質事件の決着で帰国した青木盛久駐ペルー大使は1日午後、外務省で記者会見し、武装グループが全員死亡したことについて「一定の感慨はあるが、彼らが自分で選んだ道だ」とした上で、事件決着を「テロリスト全員が死亡したことは、今後、この種の事件を起こしにくくする大きな成果だ。人質生活も無駄ではなかったのではないか」と総括した。

自らの進退問題について「辞めるとか、辞めないとか自分の考えを言える資格があるのかどうか。上司の判断に従わないといけない」と強調。橋本龍太郎首相に「事件に巻き込まれたことへの私自身の責任について、政府の処分、処置を待ちたい」と伝えたことも明らかにした。

事件発生時の警備体制が手薄だったのでは、との指摘に対して「(武装グループは)先進国の特殊部隊並みの装備で入ってきた。けん銃一丁の警官が押し返すことができただろうか。むしろ撃ち合いで犠牲者が出た」と反論した。

外務省に設置された調査委員会での検証作業に関しては「私は事情聴取される立場だ。被告席の方で尋問を受けるだろう」と事件を未然に防げなかったことへの反省の念をにじませた。《共同通信》

【政府・行政改革会議】「中間整理」で提言

政府の行政改革会議(会長・橋本龍太郎首相)は1日午後、首相官邸で開いた会合で内閣の危機管理機能強化に向けた提言と中央省庁再編に関する意見を要約した「中間整理」をまとめた。

危機管理提言は危機発生時の首相権限の強化や、官房副長官に準ずるクラスの危機管理専門官の新設を柱としている。

危機管理についての首相権限では、想定される各種の危機に応じて、基本的な対処方針をあらかじめ閣議決定しておき、首相がこの方針に基づいて各省庁を直接指揮監督するよう要請。内閣法の改正は必要がないとの立場だ。《共同通信》

【英国総選挙】投票開始

英国総選挙(下院選、定数659)の投票が1日午前7時(日本時間同日午後3時)から、全国4万7000か所の投票所で始まった。同日付の主要紙に掲載された各種世論調査では、野党・労働党が与党・保守党を10〜22ポイントリードしており、労働党による18年ぶりの政権奪回が濃厚になっている。

快晴となった同日朝、トニー・ブレア労働党党首はシェリー夫人と3人の子供を連れ、イングランド北部トリニドン村で投票した。ブレア氏は余裕の表情で、記者団が首相就任への手ごたえについて質問すると、「国民にかかっている」と応じた。

保守党党首のメージャー首相はロンドン北部のハンチンドン市でノーマ夫人とともに投票。「十分自信がある。とても落ち着いた気分だ」と語った。同党は労働党のリードは6ポイントと独自にはじき出しており、形勢逆転に一縷の望みを抱いているようだ。《読売新聞》

【英国総選挙】労働党が政権奪回

1日投票が行われた英総選挙(下院選)は、即日開票され、トニー・ブレア党首(43)率いる労働党が、単独過半数を大きく超える400議席余を獲得して、18年ぶりに政権奪回を果たした。ブレア氏は、メージャー首相の記録(就任時47歳)を破り、今世紀最年少の英国宰相となる。英選挙史上まれに見る今回の大勝は、英国政治に地殻変動を引き起こすだけでなく、欧州統合にも一つの弾みを与えよう。《読売新聞》



5月1日 その日のできごと(何の日)