平成3007日目

平成9年4月2日(水)

1997/04/02

【橋本龍太郎首相】新進党・小沢一郎党首と会談

橋本龍太郎首相は2日夜、首相官邸で新進党の小沢一郎党首と約3時間半にわたって会談し、政府の米軍用地特別措置法(特措法)改正案に対し協力を要請した。

小沢氏は「現状では賛成し難い」と述べ、抜本改正の必要性を主張、合意には至らなかった。近く再会談する。ただ米軍基地の強制使用で国が責任をもたない今の仕組みでは不十分とする認識で歩み寄りがみられ、再会談で小沢氏が賛成を表明する可能性が出てきた。

改正案には社民党が反対する方向となっているが、政府、自民党は新党さきがけ、太陽党や無所属議員などに働き掛け、新進党の賛成も得て首相が訪米する24日までの成立を目指す。首相は太陽党の羽田孜党首らとも順次会談して協力を求めていく方針だ。《共同通信》



【第69回選抜高校野球大会】第7日

第69回選抜高校野球大会第7日は2日、甲子園球場で2回戦3試合を行い、中京大中京(愛知)が15年ぶりのベスト8入りを果たした。地元の育英(兵庫)は5年ぶりの8強入り。中京大中京は、準々決勝で春日部共栄(埼玉)と対戦する。

中京大中京は岡山南(岡山)の投手陣を攻略し、大会通算33度目の先発全員安打となる15安打を放って得点を重ね、10−2で大勝した。2けた得点は今大会初めて。育英は国学院栃木(栃木)に9−5で勝った。同点の三回、守備の乱れを突いて1点を勝ち越し、その後も上田が3点本塁打を放つなど効率のいい攻めで加点した。報徳学園とともに、兵庫県勢2校のベスト8進出は3年ぶり。春日部共栄は、函館大有斗(北海道)に8−1で快勝し、初の準々決勝進出。《共同通信》

【愛媛玉ぐし料訴訟】最高裁、前知事に賠償命令

靖国神社への玉ぐし料への公費支出が政教分離原則を定めた憲法に反するかどうか初めて上告審で争われた愛媛玉ぐし料訴訟の判決で、最高裁大法廷(裁判長・三好達長官)は2日、公費支出について「支出によってもたらされる県と靖国神社とのかかわりは相当とされる限度を超える」などとして違憲判断を示した。その上で、二審の合憲判決を破棄、被告の白石春樹前愛媛県知事(3月30日死去)に16万6000円の賠償を命じた一審判決を支持した。15人の裁判官中13人が違憲とし、三好裁判長ら2人は合憲とする反対意見を述べた。

政教分離をめぐる訴訟で最高裁の違憲判決は初めて。第二次大戦をめぐる日本とアジア諸国の歴史認識のギャップが外交問題に発展する中で、判決は閣僚の靖国神社公式参拝など政教分離の在り方に影響を与えそうだ。《共同通信》

【故・屋良朝苗氏】沖縄県民葬

沖縄の本土復帰前の行政主席で、昭和47年の復帰後は初代県知事として指導的役割を果たし、今年2月に94歳で死去した屋良朝苗氏の県民葬(実行委員長・大田昌秀県知事)が2日午後、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで行われた。

橋本龍太郎首相はじめ、社民党の土井たか子党首、新進党の小沢一郎党首、民主党の菅直人代表、共産党の不破哲三委員長ら主要政党幹部も参列。一般県民などを合わせ約3500人が、戦後の沖縄をけん引した故人を悼んだ。

県民葬は午後2時に始まり、参列者全員が1分間の黙とう。続いて大田知事が「屋良先生が終生願ってやまなかった『基地のない平和で活力に満ちた沖縄』を実現し、21世紀に向け若者たちが夢と希望のける沖縄をつくるため、全力を尽くすことを誓います」と式辞を述べた。

橋本首相は「沖縄の諸問題に内閣を挙げて取り組んでいる時に、先生を失う悲しみはあまりにも大きい。先生の目指された沖縄の実現に向けて、政府としても全力を尽くす」と追悼の言葉を述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は2日、沖縄返還当時に琉球政府主席と県知事を務めた故屋良朝苗氏の県民葬に出席、追悼の辞を述べた。屋良氏の遺影に「先生」と呼び掛けた首相は「先生と佐藤栄作首相(当時)が万感の思いで沖縄の祖国復帰を迎えられた日のことがよみがえってくる」と、政治の師を引き合いに、沖縄問題への強い意欲を表明。米軍用地特別措置法改正を宣言した首相の来沖に、会場周辺は一部労働組合が「米軍基地反対」の垂れ幕を掲げたほかは、いたって平穏。基地問題で橋本政権批判を強める沖縄も「沖縄の良心」といわれた故人の遺徳をしのんで、この日は一時休戦ムード。

○・・・新進党の中野寛成国対委員長はこの日の記者会見で、米軍用地特別措置法改正について「2年前に2、3カ月かけて議論し、政府が手を打つべきだった」と持論を展開し「村山、橋本政権が引き起こした混乱だ。内閣総辞職に値する」とぶち上げた。新進党の対応についても「自民党以上に安全保障を考える政党だ。泥縄式の政府のやり方に強く抗議する」とまくし立てた。しかし、この後の党内会合でベテラン議員から「執行部は何を考えているのか」「自民党の国会運営に強く抗議すべきだ」と突き上げられ、しどろもどろ。記者会見での強気ぶりはどこへやら。《共同通信》

【ドジャース・野茂英雄投手】今季初勝利

トルネードは健在−。米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手は開幕2戦目となった2日(日本時間3日)のドジャースタジアムでのフィリーズ戦に今季初先発。過去2年のスタートは白星と無縁だったが、大リーグ3年目は幸先良く勝利で飾った。

野茂は速球に加え、決め球のフォークボールがさえ、7回を投げて、8三振を奪い、本塁打による1失点の好投だった。ドジャースは1日の開幕戦で零敗を喫しており、ドジャースタジアムを訪れた約3万7000人の地元ファンに初勝利をプレゼントした。

前オリックスの長谷川滋利投手がエンゼルス入りするなど多くの日本人選手が海を渡って本場の野球に挑戦した。そんな中、独特のトルネード投法で一昨年の新人王に次いで、昨年はノーヒットノーランを達成し、大リーグの歴史にその名を記した右腕は、3シーズン目を迎えた今季も健在を示す初登板だった。《共同通信》



4月2日のできごと