平成4420日目

2001/02/13

【えひめ丸事故】原潜操舵に民間人関与

米原子力潜水艦「グリーンビル」と愛媛県・宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」の衝突事故で、客として同乗していた民間人が事故当時、潜水艦の操舵席の一つに座り、かじを握っていたことが分かった。米太平洋艦隊当局者が共同通信に明らかにした。

海軍当局者は、民間人の操舵と事故原因は無関係と指摘。だが危険を伴う最新鋭潜水艦の緊急浮上訓練で、民間人がかじを握っていた新事実の判明で、米軍の安全管理に対する姿勢に批判が強まるのは必至だ。

これに対し、同日ホノルルで記者会見したえひめ丸の乗組員らは「絶対に許せない」と憤りをあらわにした。

米運輸安全委員会当局者は、重要な調査対象として搭乗していた民間人を事情聴取する意向を示した。同委は、同日午前、真珠湾に係留中のグリーンビルの現場検証を開始した。

沿岸警備隊は行方不明の9人の捜索を続けたが手掛かりはつかめていない。《共同通信》




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【えひめ丸事故】森首相、初動批判に反発

首相官邸の危機管理センターが10日午前に、原潜と実習船衝突事故の事故概要を知ってから森喜朗首相に「行方不明者がいる」と明確に伝えるまで約2時間もかかり、午後0時20分まで遅れていたことが13日、政府関係者の話で分かった。

首相周辺は「事務方が行方不明者の情報確認に時間を費やし、報告が遅れた」と説明しているが、マスコミが「10人が行方不明」と報道してから1時間以上、首相が重要情報を知らされていないことは、情報収集の遅さとともに、官邸の危機管理、連絡体制の不備が問題になりそうだ。

福田康夫官房長官は同日午前の衆院予算委員会の集中審議で、10日午前10時45分ごろ地元群馬県への車中で秘書官から一報を受けたが「多少間違った内容のある情報だった」と述べた。一報では実習船が民間の水産会社の踏めだとされ「(乗組員が)次々に救助されているという状況だった」と答弁した。

政府関係者によると、危機管理センターは午前10時15分ごろ事故概要をつかみ、同50分に首相秘書官を通じ「第一、二報」を併せた情報として「宇和島水産の練習船と米原潜の衝突事故発生」と「25人救出」をゴルフ場にいた首相に報告した。

首相は人命救助に万全を尽くすよう指示した後もプレーを続行。首相周辺は「一報は人命救助が順調に進んでいるような内容だった」と指摘している。この後、午後0時20分になって同センターは初めて「9人が不明」との「第三報」を伝えたという。《共同通信》

13日午前の自民党役員連絡会で、原潜と実習船衝突事故をめぐる首相官邸の初動対応についての批判が相次いだ。

野中広務行革推進本部長は「(衆院で)予算委員会が行われている間はゴルフは慎むべきだ」と述べ、森喜朗首相が事故の一報を受けた後もゴルフを行っていたことを批判。ゴルフ場に首相の専用車が待機していなかったことについても首相官邸の危機管理が不十分との認識を示した。

亀井静香政調会長は外務省が米国務省と緊密に連絡を取るよう注文を付けた。

こうした指摘を受けた古賀誠幹事長は「予算委員会も行われており、極めて大事な国会運営の時期なので内閣も党も緊張感を持っていきたい」と述べた。

同日昼の参院自民党の執行部会でも「官邸と国民との間に感情のずれがある。官邸が緊張感を欠いていると言われても仕方がない」などと批判が相次いだ。《共同通信》

森喜朗首相は13日午後、実習船衝突事故発生をめぐる首相の初動対応への批判について官邸で記者団に「わたしが(官邸に)行かないことで何が遅れたのか。無理やりこじつけて私を批判しようとしている」と述べ、強く反発した。

首相がゴルフ場で同事故の一報を受けた後もプレーを続け、官邸入りが遅れたことは野党のみならず自民党内でも「緊張感を欠いている」と疑問視する声が上がっている。にもかかわらず、首相が対応に何ら問題はないとの見解を示したことで、今後の展開し次第では、与党内に首相交代論が浮上する可能性もある。《共同通信》

森喜朗首相は13日夜、首相官邸で米国のブッシュ大統領と約10分間電話会談した。大統領はハワイ沖での米原潜と実習船の衝突事故について「悲劇的な事件に謝罪を申し上げたい」と述べ、初めて正式に謝罪した。

首相は「大変遺憾であり、日米友好関係にとって残念だ」と指摘し、「(行方不明者の)人命尊重を第一として、(船体)引き揚げにあらゆる手だてをつくしてほしい」と要請。大統領は引き続き捜索に全力を挙げる考えを表明した。《共同通信》

【えひめ丸事故】救助の生徒9人が帰国

無事帰国した息子の姿に涙ぐむ父母。家族の顔を見つけ思わずこぼれる笑顔−。ハワイ沖の米原潜と実習船衝突事故で救助された愛媛県立宇和島水産高校の生徒9人が13日夜、帰国。1月8日に実習に出発してから36日ぶりに、帰りを待ちわびた家族と再開した。

10日朝(日本時間)の事故から3日半が経過。同校は、14日から通常の授業を始めるが、9人の生徒については当面登校を控え、心身の状態を見守るため、自宅で待機することになるという。

生徒らは13日午後4時半すぎ、引率の教師らとともに日航機で関西空港に到着。外務省、文部科学省の幹部らの出迎えを受けた後、松山空港で家族らと対面した。《共同通信》

【御津町タクシー強盗殺人事件】17歳少年を逆送

兵庫県揖保郡御津町でタクシー運転手を殺害し売上金を奪ったとして逮捕された無職少年(17)と県立高校1年の女子生徒(16)=いずれも揖保郡内=に対する審判が13日午後、開かれた。

神戸家裁姫路支部(糟谷邦彦裁判官)は「酌量の余地はなく、極めて悪質」として、少年に検察官送致(逆送)を、女子生徒に「少年の言うままに凶悪な非行に至り、極めて身勝手な行動を取った」などとして、中等少年院送致とする保護処分の決定をそれぞれ言い渡した。少年は今後、神戸地検姫路支部から起訴され、成人と同様に刑事裁判を受ける見通し。《神戸新聞》

【エルサルバドル】M6.1の地震

中米エルサルバドルで13日午前8時20分(日本時間同日午後11時20分)ごろ、マグニチュード(M)6.1の強い地震が発生、政府の国家非常委員会は同日午後、173人が死亡、1500人以上が負傷したとする暫定集計を明らかにした。死者数はされに増える恐れもある。

在エルサルバドル日本大使館は同国の在留邦人177人全員の無事を確認した。

同国中・南部のサンビセンテ、ラパス、クスカトラン各県で被害がひどい。首都サンサルバドルの被害は小さかった。

同国からの報道によれば、アンヘル・キロス公共事業相は民放ラジオ局に「(首都東方約60キロのサンビセンテで)家屋200軒が倒壊し、住民が下敷きになった」と語った。

震源は同国南部太平洋岸付近。地震が頻発する太平洋のココスプレートか、その上の地殻で起きた「横ずれ型断層」による地震だった。《共同通信》

【この日の民主党】

ゴルフを続ける首相の心理はいかに!?」=生方幸男議員が衆院予算委で追及

衆議院予算委員会で13日、森首相が欠席するなか、集中質疑が行われた。民主党・無所属クラブからは一番バッターとして生方幸男議員が質問に立った。

生方議員は冒頭で、日本時間10日朝、ハワイ・オアフ島沖で起きた愛媛県立宇和島市立水産高校の実習船「えひめ丸」とアメリカ海軍の原子力潜水艦の衝突・沈没事故について、「ケガをされた方にお見舞い申し上げるとともに、行方不明となっておられる方が一刻も早く見つかることをお祈りする」と述べ、この事件に関する政府の危機管理能力について言及した。事件の情報を聞いても森総理が知人とのゴルフを続けた点について、「憤りを感じるとともに、失望した」と不快感を露にした。

事故の第一報が入った経緯と各大臣への連絡について伊吹危機管理担当大臣が説明。また「森首相にも10時50分ごろ知らされたと思う」と福田官房長官が答弁した。

これを受けて生方議員が「森総理はあくまでもプライベートで知人とゴルフをしていたとのこと。10時50分に情報を耳にした段階で、事の重大さを判断できたはず」とし、その場で中止して戻るのが当然の対応ではないかと迫った。また、首相が記者に対し「安倍晋三官房副長官によろしくと頼んだので、自分が帰って、バタバタ慌てても仕方ないのでゴルフを続けた」としている点も、結局、前日に当番であった安倍副長官に声をかけたにすぎないことが露見した。

そもそも危機管理への対応としては、伊吹大臣・福田官房長官・安倍副長官の三人があたっており、3人のうち1人が在京することが決まり。この日の担当は安倍副長官大臣だった。その点について生方議員が「もちろん、官邸にいたのでしょうね」と質したのに対し、「30分以内に官邸に入れる場所なので、自宅にいた」と安倍副長官。「では、10時50分に情報を聞いたのだから、11時20分には官邸へ入ったわけか」と生方議員がたたみかけると、「1時10分ごろ到着した」とした。正確には安倍副長官が到着したのが13時12分、河野外相は同14分、福田長官が39分。森首相に至っては14時15分だった。この現実を前に生方議員は「これで危機管理ができるのか!」と悲鳴ともいえる声をあげた。

●自宅でもゴルフ場でも十分対応できる!?

官邸への入りが遅れた理由として、安倍副長官は「危機対策本部を立ち上げるかどうか検討していた。自宅には防災無線も備えていたし、十分に情報は入っていたので、対応もできた」とした。さらに福田官房長官も「緊急時には指揮をしやすい場でやるもの。自宅で初動捜査を始めてしまい、情報も入ってきていたとすると、そこで処理するのも適切」と同調する意見を繰り返した。

生方議員は「一本の電話でどれだけの情報が集められるというのか」と批判。さまざまな情報を総合的に判断することが求められ、そのために危機管理センターが設置されるのであるから、まったく矛盾する行動だと指摘した。

首相経験者として問われた宮澤財務相も「オーディオビジュアルの時代、総理にそこにいてほしかったという感情もわかるが…」とし、危機管理能力に欠けるところはなかったと森首相擁護の立場をとった。

生方議員は「ゴルフ場からの指示では、アメリカ側からも日本の首相はその程度の認識なのかと思われてしまう。そしてその後の処理にも重大な影響を及ぼしかねない」と分析。森首相がとった行動は国民感情としてどうしても許せないとし、「こういう方には日本をまかせられないという思いをあらたにした」と首相としての資質に疑問をなげかけた。

実習船衝突沈没事故でアメリカ大使館に申し入れ

民主党の「宇和島水産高校実習船衝突沈没事故対策本部」の伊藤英成本部長(ネクスト外交安保大臣)と五島正規事務総長が13日、アメリカ大使館を訪ね、フォーリー駐日大使にあてた申し入れ書を手渡した。

申し入れの内容は、(1)9名の行方不明者を一刻も早く救出するようあらゆる措置を講じること(2)沈没した「えひめ丸」の引揚についてあらゆる手段を講じること(3)日本政府との連携を密にして、事故処理に関する情報の提供について万全を期す(4)徹底的な事故原因、責任の所在の解明と、結果の公表(5)生徒達はじめ関係者の心のケアも含む被害者対策(6)潜水艦の訓練のあり方などについての再検証–の7項目。

大使館側はラフルアー公使、クルーズ駐在武官(海軍大佐)らが応対した。

伊藤、五島両議員が「今後の対応次第では日米関係に影響する。何よりも発見されていない9名について全力で取り組んでほしい」「深海での作業で、技術的な問題もあろうが、関係者の目に見えるようにしてほしい。情報も徹底的に公開してほしい」などと要望した。これに対し、ラフルアー公使は「アメリカ政府はどのくらい事態が深刻か、またこの事件が悲惨で悲劇的であるかも理解している。現時点ではできる限りのことをしている。行方不明者の捜索、家族への支援もできる限りやりたい。調査結果もその都度公表していきたい」などと述べた。

伊藤、五島両議員は、このあと、国会内で福田官房長官と会い、同様の申し入れを行った。政府の危機管理の甘さを指摘するとともに、情報の速やかな提供や心のケアを含めた被害者対策など今後の十分な対応について、強く要請した。《民主党ニュース》



2月13日 その日のできごと(何の日)