平成3003日目

平成9年3月29日(土)

1997/03/29

【日中外相会談】年内に首脳相互訪問

池田行彦外相は29日午後(日本時間同)訪中し、北京市内の釣魚台迎賓館で銭其琛外相と会談、日中関係の一層の緊密化を図るため国交正常化25周年を迎える今年中に両国首脳の相互訪問実現を図ることで一致した。

中国中央テレビによると、池田外相は橋本龍太郎首相の年内訪中の希望を伝えるとともに、李鵬首相の訪日をあらためて招請、銭外相は歓迎すると述べた。これにより橋本首相は中国共産党大会前の9月初旬に訪中する方向となった。

尖閣諸島の領有権問題について銭外相は「なかなか解決が難しい。今後に先送りすることが現実的で実行可能なことだ」と領土問題の棚上げを提案した。これに対し池田外相は「中国の立場を認めるわけにはいかない」と拒否、平行線のまま終わった。ただ両外相は「日中関係の発展を阻害してはならない」との認識では一致した。

銭外相は今年7月1日の香港返還式典に池田外相の出席を要請。池田外相は前向きに検討する考えを示した。中国密航者問題については日中両政府が協力し、取り締まりを強化する方針で一致。国連海洋法条約批准を受けた新たな漁業定締結問題では交渉を加速させることを確認。調整が難航している排他的経済水域画定問題などを継続協議にした上で今年夏までに「暫定的措置」を目指す方向で基本的に合意した。《共同通信》



【自民党・加藤紘一幹事長】3党体制は維持

自民党の加藤紘一幹事長は29日午後、盛岡市のホテルで記者会見し、沖縄の米軍用地特別措置法改正問題で「仮に社民党が反対してもそれで直ちに与党3党の枠組みが崩れるものではないと思う」と述べ、社民党の対応に理解を示した。

これは、反対しても与党を離脱しないとの社民党の姿勢を容認し、当面は橋本内閣を支える自社さ体制を継続する意向を示したものだ。法改正の見通しについて加藤氏は「各党が客観的に判断すれば、法改正はやむを得ない選択肢として成立する」と述べた。《共同通信》

【自民党・旧竹下派】金丸氏一周忌に勢揃い

昨年3月に亡くなった故金丸信元自民党副総裁の一周忌法要と「しのぶ会」が29日午後、甲府市内のホテルで開かれた。竹下登、中曽根康弘両元首相や、橋本龍太郎首相、梶山静六官房長官、小沢一郎新進党党首、羽田孜太陽党党首の「七奉行」ら与野党に別れた旧竹下派(経世会)幹部が勢ぞろいした。

竹下、小沢両氏は28日夜から同市内の同じホテルに宿泊。しのぶ会に先立って29日午前には山梨県白根町の金丸氏の自宅で顔を合わせた後、そろって墓参した。沖縄の米軍基地問題の自民、社民、さきがけ3党交渉が難航し、3党の与党体制が揺らぐ中、分裂抗争劇を演じた旧竹下派幹部が親密ぶりをアピール。「保・保連合」と絡んで波紋を広げそうだ。《共同通信》

【新進党・小沢一郎党首】野党連合を否定

新進党は29日午後、初の全国代表者会議を都内で開き、政権戦略や政策、党運営をめぐって意見交換した。小沢一郎党首は政権戦略について「自民、社民、さきがけ(連立)のような政策、理念のない野合でいいのか。野党だからと言って、政策、理念が明確でない政党と一緒になって政権を目指すことはない」と述べ、民主、太陽両党との野党連合による政権獲得に否定的な考えを示した。「非自民、非共産の野党勢力を結集すべきだ」との意見に対して答えた。

米軍用地特別措置法改正問題では沖縄県連が「県民の反発が予想される」と指摘したのに対し、小沢氏は「国益との調整という問題がある」と述べるにとどめた。また小沢氏は、昨年の総選挙敗北や離党者の続出について「非力、不徳をおわびしたい」と陳謝した。しかし同時に「党首公開選挙で国民の推挙の下、党首に選任された」とも述べ、党内でくすぶり続けている党」首交代論をけん制した。

オレンジ共済組合事件に絡む参院比例代表名簿の順位決定疑惑に関連し、西岡武夫幹事長は「公認決定過程で金銭の授受はなかったと自信をもって報告できる」と説明したが、「執行部の若返りを考えてはどうか」(山形県連)と執行部交代論も出た。このほか北海道、大阪などから各都道府県連組織の整備や政党助成金支給を求める声が相次いだ。

会議には前・元国会議員、地方議員ら約130人が参加。小沢氏は甲府市での故金丸信民の一周忌法要出席のため途中から参加した。《共同通信》

【仏・ストラスブール】極右反対デモ

フランス東部のストラスブールで29日、ルペン党首が率いる極右政党、国民戦線(FN)の党大会開催に対抗し、左派勢力の政治家、市民ら約5万人(警察発表は3万4000人)がデモ行進し、移民排斥などのFNの主張に抗議した。

同市で行われたデモとしては、第二次世界大戦後にナチス・ドイツから解放された時以来の規模。最近の極右の台頭にフランス国民が危機感を深めていることが浮き彫りになった。同日夜には、警官隊と衝突した若者が車に放火したり、商店の窓ガラスを割るなど、し、約30人が逮捕された。

デモには社会党のジョスパン第一書記、共産党のユー全国書記、緑の党のボワイネ代表も参加。「自由」「平等」「博愛」などと書いた横断幕を掲げ、約8キロにわたって市内を練り歩いた。《共同通信》



3月29日のできごと