平成2985日目

平成9年3月11日(火)

1997/03/11

【動燃再処理工場爆発事故】

茨城県東海村の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の再処理工場内のアスファルト固化施設で11日午後8時すぎ、大きな爆発音が聞こえ、施設のドアやシャッター、建物の窓ガラスなどが破損した。

午後11時現在、けが人などは確認されていないが、動燃は爆発音とともにあらためて出荷した可能性があるとみて、作業員に被害がなかったかどうか確認を急いでいる。また敷地境界に設置したモニタリングポストの値も一時異常を示した。同日午後9時には正常に戻ったという。

同施設では同日午前10時ごろ、低レベル放射線廃液と高温のアスファルトを混合してドラム缶に詰めるターンテーブルでぼやが起きていたが、14分後に鎮火したとみられていた。《共同通信》



【ロッテ・伊良部秀輝投手】パドレス入りを拒否

難航する米大リーグへの移籍問題でロッテの伊良部秀輝投手(27)の代理人の団野村氏は11日、伊良部はヤンキース以外と契約するつもりはなく、18日までに同球団との契約が成立しない場合には日本に帰国するとの内容のファクスを、大リーグの各球団に送ったことを明らかにした。

野村氏は、送付した文書について「伊良部がこれまで言ってきたことを書き留めただけ。パドレスがほかの球団に何を話しているか分からないが、パドレスには繰り返し言ってきたことだ」と同日、ロサンゼルスの事務所で話し、一週間以内に解決しない場合は日本に戻り、伊良部は今季はプレーしないことも付け加えた。

これに対して、パドレスのルキーノ球団社長は「ルールに沿っている限り(伊良部が)何を書いても自由だが、その文書に惑わされることはない」と話した。しかし伊良部がパドレスでプレーしないだろうということは認め「伊良部と契約することを優先するが、ほかの道も探っている」と他球団への移籍を進めていることも明らかにした。パドレスはメッツ、マリナーズ、ヤンキースを含む複数の球団とトレード交渉をしているとみられている。

複数の野球関係の法律家はパドレスがヤンキースとの条件を引き上げるために、問題を混乱させているとみている。

伊良部秀輝投手 よそからいろいろ誘ってくれたみたいなので、気持ちはありがたいと思った。しかし、ヤンキース希望なので(文書は)感謝はしますが、手を引いてほしいという内容です。一年間、浪人してもいいと思っているし、独立リーグに行くことも考えている。《共同通信》

【大相撲春場所】3日目

大相撲春場所3日目(11日・大阪府立体育会館)先場所に続いて、横綱、大関陣が3日目まで安泰。横綱貴乃花は初挑戦の栃東を右四つで寄り倒した。曙は琴錦に食い下がられたが、力強く突き落とした。3大関は、横綱昇進を狙う若乃花が新小結旭鷲山を激しい相撲の末、すくい投げで下した。武蔵丸は寺尾を押し出し、かど番の貴ノ浪は小結土佐ノ海を寄り倒した。この日から出場した元大関の小錦は、北勝鬨の引き落としに敗れた。関脇貴闘力、新入幕の出島らに土がつき、3連勝は横綱、大関陣と平幕の魁皇の6人となった。十両は千代大海がただ一人3戦全勝。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・梶山静六官房長官は11日の参院予算委員会で、補助金を受けている公益法人からの政治献金をめぐり、横尾和伸氏(平成会)が主要閣僚一人ひとりにただそうと、まず梶山氏を指名したところ「私を選んで質問した趣旨は何ですか」と気色ばんだ。平成会からの「閣僚は質問に答えればいいんだ」とのヤジにもひるまず、「質問の趣旨を聞いてるんだ」とヤジの方向をにらみつけ、質疑が約5分間中断する騒ぎに。横尾氏に特段の意図はなかったようだが、最初に指名された梶山氏は勘繰られたようで面白くなかった?

○・・・新進党の佐藤敬夫秋田県連会長はこの日の代議士会で、公費不正支出問題の責任を取って辞任する佐々木喜久治知事の後任を選ぶ知事選の候補が決まったことを報告。「自民党はよりによって現知事の側近で、食糧費担当の県庁総務部次長を出してきた」と紹介し、「社民党が怒って一緒にやろうと言ってきた。情報公開がターゲットだ」と、中央では実現しない新進・社民共闘の「必勝戦略」を披露。すかさず愛野興一郎代議士会長が-「新進党は不景気な話題ばかりだったからな「あ」とぼやくと、出席者は大笑い。オレンジ共済問題などで揺れる新進党だが、北の国からようやく春の兆しか。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】米軍用地特措法改正「必要」

橋本龍太郎
https://www.kantei.go.jp/

橋本龍太郎首相は11日午後の参院予算委員会で、5月14日に期限切れを迎える沖縄の米軍用地強制使用問題について「使用権原が切れた状態が継続するような事態は、日米安保条約の一方の当事者として義務を果たしていかなければならない日本の立場に大きな傷をつける。政府として(条約の)内容を担保していく責任がある」と述べ、不法占拠状態を回避するためには米軍用地特別措置法改正が必要との考えを重ねて強調した。

首相は「米国からすると日本が安全を条約の相当多くの部分にゆだねながら義務を果たせないことを、どういう思いを持って受け止めるだろうか」と指摘。ただ「大変厳しい状況を認めるが、県収用委員会が一日も早く国の使用権原を認めるよう期待している」と12日の第2回公開審理をなお見守る考えも示した。《共同通信》

【社民党・土井たか子党首】中国・江沢民国家主席と会談

中国を訪問中の社民党の土井たか子党首は11日午後、北京の中南海で江沢民国家主席と約一時間会談した。江主席は黄長燁書記の亡命申請問題などで緊張している朝鮮半島情勢について「安定を心から期待している。南北朝鮮の安定と平和のためならば中国は何でもする」と述べ、中国が朝鮮半島の安定に大きな役割を果たす決意を示すとともに黄書紀問題の早急な解決に努力する考えを示唆した。

土井氏が国交正常化25周年を迎える日中関係について「日中友好はアジア太平洋地域の平和に大切だ」と述べたのに対し、江主席が「去年は困ったことがあったが、(昨年12月の)マニラでの橋本龍太郎首相とは良い会談だった」と述べ、尖閣諸島の領有権などで緊張したことにはこだわらず両国の友好を促進する考えを示した。

江主席は歴史認識に絡んで「日米中など重要な国の指導者は歴史を正しく振り返り、過去を見つめて長期的な視野で先を見なくてはいけない」と述べ、日本の一部政治家の発言にくぎを刺した。

また土井氏が「中国の特徴ある社会主義とは」と尋ねたのに対し、江主席は鄧小平氏死去後の国内体制に触れ「大切なのは思想解放と集団指導だ。毛沢東主席や鄧小平氏のような人物はもう出ない」と述べ、集団指導体制を堅持していく考えを示した。

江主席は米国などから非難されている人権問題については「民主とか人権とか相対的なもので絶対的なものではない。中国のやり方を押しつけるつもりはない」と述べた。

香港返還問題について江主席は「一国二制度を生かしていきたい。返還で百年来の屈辱を晴らすことができる」と述べた。《共同通信》



3月11日のできごと