平成2965日目

平成9年2月19日(水)

1997/02/19

【鄧小平氏】死去

中国の改革・解放路線の「総設計師」として近代化を協力に推進してきた鄧小平・前中央軍事委員会主席が19日午後9時8分、パーキンソン病の進行と肺の感染症に伴う呼吸循環機能の不全のため北京で死亡した。92歳だった。中国共産党などが20日午前2時44分、国営新華社通信を通じて発表した。

Embed from Getty Images

中国政治の主導権は1994年秋以来、名実ともに後継者の江沢民国家主席(党総書記、中央軍事委主席兼任)を中核とする「第三世代」指導部に移っているが、改革・開放路線で内外に大きな影響を与えたカリスマ指導者を失ったことは、江沢民集団指導体制の最大の試練となろう。

党、政府などは連名で「深い悲しみをもって鄧小平同志の死去を告げる」などとする訃告を発表、中国革命と経済発展に一生をささげた鄧氏の功績を最大限にたたえた。

江主席を委員長とする葬儀委員会が結成され、追悼大会(葬儀)が開催されるまで在外公館、天安門などに半旗を掲げるよう葬儀委名で指示が出された。追悼大会の期日は発表されていない。

死去を機とした弔問外交が展開されるのかどうかが注目されたが、訃告は「中国の慣例に従って(外国からの)弔問は遠慮する」との方針を明らかにした。

訃告は、改革・開放路線と同時に、共産党の指導など4つの基本原則を堅持し、江総書記を中核とする党中央の周りに団結するよう求めた。

94年2月の春節(旧正月)でのテレビ放映が、国民の前に姿を見せた最後の場となり、その後、健康悪化説が度々流れていた。《共同通信》



【ラグビー日本代表・平尾誠二新監督】「注目されるラグビー目指す」

ラグビーの日本代表新監督就任が決まった神戸製鋼の平尾誠二ゼネラルマネジャーは19日、東京都内のホテルで記者会見し、「日本代表が、ファンや他の選手から注目されるようなラグビーを目指したい」と抱負を語った。日本協会の白井善三郎専務理事は「彼の情熱が続く限り、監督をやってほしい」と語り、特に任期は定められていない。期待を担う平尾新監督は「自分の最大の能力を出して、ぶつかっていきたいと思う」とコメントした。

また現役引退については、「日本代表(でのプレー)はないが、神戸製鋼の選手としてやれる可能性だけは残そうと思い選手登録はする」と話し、選手生活へのこだわりを見せた。

コーチには今季までサントリーヘッドコーチを務めた土田雅人氏、アシスタントコーチには日本代表フッカーの薫田真広(東芝府中)の就任がそれぞれ決まった。《共同通信》

【JR】値上げ申請

西日本などJR旅客6社は19日、4月からの消費税率引き上げに伴う運賃・料金値上げを運輸省に申請した。改定率は1.94%で、東日本は山手線と東京近郊路線(電車特定区間)の初乗り運賃を15年ぶりに10円値上げし、130円とする。認可されれば、4月1日の販売分から実施する。

改定は本州3社が平成元年の消費税導入時、北海道、四国、九州の3社が昨年1月以来。JR貨物も同日、運賃の総額に5%の消費税を上乗せする申請を出した。

運輸業界の消費税転嫁に際しては、運輸省が103分の105(1.94%のアップ)以内に抑えるよう通達を出していた。現行の各運賃・料金にいったん103分の105を掛け、四捨五入により10円単位で端数処理。次に過不足分を調整して決めた。

東日本の場合、一次処理後の不足部分の多くを初乗り運賃の値上げで補った。「(初乗り区間は)山手線の収入の相当部分を占め、すっきり転嫁できるため」という。他社は「値上げの印象が強くなる」(西日本)ことなどから初乗り以外の区間運賃を調整した。

JR各社は転嫁に伴い自動券売機の変更などでそれぞれ1億−33億円の費用を見込んでいる。《共同通信》

【ナホトカ号重油流出事故】自民党、対策小委を設置

自民党の日本海重油流出事故緊急対策本部は19日、党本部で会合を開き、関係府県の被害対策を調整するため、対策推進小委員会を設置した。委員長には綿貫民輔代議士が就き、来週にも初会合を開く。運輸省運輸政策局を補償問題を含む事故対策の一元的な窓口とすることも改めて確認した。

石川県関係では、森喜朗総務会長と瓦力、坂本三十次両代議士、沓掛哲男、石川弘両参院議員が出席した。会合では、本部長の加藤紘一幹事長が「補償交渉や被害対策などで不公平が生じないように、ルールづくりが必要であり、急ぎ検討しなければならない」と述一「べ、対策推進小委の設置に理解を求め、了承された。

対策推進小委は今後、被害府県の意向を受け、補償交渉の調整などに取り組む方針である。同委設置に向けては、13日に瓦代議士らが世話人会を開き、準備を進めていた。《北國新聞》

【東京地裁】友部達夫議員を詐欺罪で起訴

オレンジ共済組合事件で東京地検特捜部は19日、共済組合幹部らと共謀し顧客9人から約1億8900万円をだまし取ったとして、詐欺罪で参院議員友部達夫容疑者(68)=新進党離党=を起訴した。現職国会議員の起訴は旧二信用組合の乱脈融資事件の山口敏夫前衆院議員以来になった。《共同通信》

【小泉純一郎厚相】「公益法人の補助金半減」

小泉純一郎厚相は19日午後の衆院予算委員会で、公益法人への補助金について「半額に減らすよう検討を指示している」と述べ、10年度予算で厚生省所管の公益法人への補助金を半減させる方針を明らかにした。

民主党の細川律夫氏が同省所管の公益法人「シルバーサービス振興会」への補助金について「交付目的に問題がある」とただしたのに答えた。行財政改革で、補助金の在り方が焦点になっている中、厚相発言は同省にとどまらず他省庁も含めた補助金論議に影響を与えそうだ。

厚生省所管の公益法人573団体中、補助金、委託金交付対象は78団体で、総額は9年度予算案で約450億円となっている。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の加藤紘一幹事長は19日の記者会見で、与党責任者会議で歳出削減をめぐって公共事業擁護の自民党と、削減促進のさきがけが対立した様子を淡々と紹介。この後、加藤氏自身の考えを聞かれると「公共事業だけをターゲットに削減するのは反対だが、公共事業も聖域ではなく、コスト削減の対象にすべきだとの一点ではつながっている」と答えをはぐらかす苦しい弁明。社民、さきがけ両党が予算執行段階での歳出削減を要求、政府、自民党は難色という構図だけに、加藤氏はこのはざまで与党3党の連携に気を使うことしきり。

○・・・民主党の赤松広隆国対委員長はこの日、請願受け付けに向かった衆院の議員面会所で新進党の中野寛成国対委員長と立ち話。中野氏が「新進党国会議員団」と白抜きした青いたすきをかけているのを見て「うちは鳩山由紀夫代表がたすきは無粋だからやめてくれと言ってる」と、同党のマーク入りのワッペンを披露。だが「たすきじゃないとどこにいるのか分からないと言われる。でも代表が絶対嫌だと言ってるしなあ」とぼそぼそ。よく見えるようにとワッペンの角度を変えるなど国会対策同様、精いっぱい存在感を示そうと腐心の様子。《共同通信》



2月19日のできごと