平成2884日目

平成8年11月30日(土)

1996/11/30

【秋田新幹線こまち】奥羽線、田沢湖線での試運転開始

来年3月末に開業予定の秋田新幹線「こまち」の試運転が30日、JR奥羽線、田沢湖線の秋田ー大釜間で始まった。新幹線用に軌道の拡幅工事をした在来線の区間を使っての初の試運転。

秋田県内は前日から大雪に見まわれ、時折激しくふぶく荒天。5両編成の「こまち」は全面改築中のJR秋田駅を予定通り午前8時に発車。駅員らに見守られ、「ファン」という汽笛と共にゆっくりと一面の銀世界に滑り出した。

試運転は来年の開業直前まで続けられ、線路のチェックや信号、沿線の遮断機など電気設備の点検と確認、乗員の訓練などが行われる。《共同通信》



【秋篠宮さま】31歳に

秋篠宮さまは30日、31歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、紀子さまとともに東京・元赤坂の赤坂東邸で記者会見。今年を振り返り、豊浜トンネル崩落事故や薬害エイズ事件、病原性大腸菌O-157の集団食中毒に触れ「日々暮らしていく中で、不安になるような出来事が印象に残っています」と述べた。

一部週刊誌が「親しい女性がいる」などとする記事を掲載したことについて「火のないところに煙が立った。想像力の豊かな人がそういう記事を書いたんだと思う。完全に事実と異なる報道には不満を持っています」とユーモア交えながら批判された。

4月にクリントン米大統領歓迎晩さん会を欠席しタイを訪問したことについては「公務と私用が重なってしまった場合、公務を優先させるべきだ」とした上で、「タイ政府をはじめ、多くの方が半年以上前から準備してくれていたという経緯があり、父(天皇陛下)や宮内庁にも相談し、行くことにしました」と説明した。《共同通信》

【ASEAN】来年にも10カ国体制

ジャカルタで開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)非公式首脳会議は30日、焦点となっていたミャンマーのASEAN加盟時期の問題について「カンボジア、ラオス、ミャンマーの同時加盟で合意した」との声明を発表し、会議を終えた。同会議には加盟7カ国に加え、午後からミ・ャンマーなど未加盟3カ国首脳も参加した。

具体的な加盟時期について声明は「適当な時に発表する」としているが、アジニット・シンASEAN事務局長は同日、3カ国加盟の最終決定は来年7月の定期外相会議の前にも、との見通しを示しており、来年中にASEAN悲願の東南アジア10カ国から成る「ASEAN-10」体制が実現する可能性が高まってきた。

声明は、ASEAN創設30年を迎える来年、第2回非公式首脳会議をマレーシアで開くとしており、その場に3国首脳も正式なメンバーとして顔をろえる方向に進みそうだ。

ミャンマーはことし7月に議長国ゲストからオブザーバー国に格上げとなり、8月に加盟を申請した。しかし、ミャンマー軍事政権による民主化運動弾圧が強まる中、ASEANへの国際社会からの反発を懸念したタイやフィリピンから、ミャンマーの来年加盟は時期尚早との声が出ていた。《共同通信》

【チェルノブイリ原発】1号機稼働を停止

10年前に史上最悪の放射能漏れ事故を起こしたウクライナのチェルノブイリ原発で稼働中の2機の原子炉のうち、1号機が30日午後10時(日本時間1日午前5時)、稼働を停止した。

先進7カ国(G7)は1986年に爆発事故を起こした1号機と同型の原子炉の稼働継続を懸念し、昨年、ウクライナとの間で2000年までに同原発を完全閉鎖することで覚書を交わした。1号機の稼働停止は、この覚書に沿ったもので、事故後10年を経て閉鎖への第一歩を踏み出したことになる。

同原発にあった4つの原子炉のうち、4号機はコンクリートの「石棺」で覆われ、2号機も91年の運転室の火災で運転を停止した。1号機はソ連時代の77年に稼働を始めた同原発で最も古い原子炉。1号機の稼働停止で稼働中は3号機だけになった。

タス通信によると、1号機の稼働停止の公式理由は「修理」とされ、再稼働の命令があるまで停止するとしている。しかし、ウクライナのクチマ大統領は31日、再稼働させることはないと言明した。同原発当局者が共同通信に語ったところによると、1号機の核燃料の除去は1年後に始めるという。

G7は、原発の完全閉鎖に伴う雇用補償や、代替原発建設の費用として、31億ドル(約3500億円)の融資・供与などを約束し、閉鎖に難色を示してきたウクライナと覚書を結んだ。しかし、ウクライナ側によると、一部しか支払われていないという。

一方、ウクライナの国家原子力委員会は28日、2号機を来年10月以降に再稼働させる命令を出しており、同原発の全面閉鎖に向けては今後も曲折が予想される。《共同通信》



11月30日のできごと