平成2804日目

平成8年9月11日(水)

1996/09/11

【民主党】基本政策を発表

菅直人厚相(新党さきがけ副代表)、鳩山由紀夫氏らは11日夕、国会内で記者会見し「民主党」結党に向けた設立委員会結成の「共同アピール」と「新党の基本政策」を発表。遅くとも衆院解散後一週間以内の新党結成と、総選挙後に行財政改革断行の強力政権を目指すことを打ち出し「民主党」参加を訴えた。両氏と鳩山邦夫氏、岡崎トミ子氏(社民党)の計4人が呼びかけ人となった。

「共同アピール」は「行政の質的改革、民主導の政治への転換により『未来に責任を持つ政治』を志すすべての人々に結集を呼び掛ける」として、第三極結集のため「排除の論理」は取らない立場を明らかにした。

個人参加による設立委への参加を募り、さらに具体的な政策を22日に発表し結党にこぎ着けたい方針だ。

しかし、邦夫氏は記者会見で「武村正義氏と村山富市社民党党首と一緒になるのは(社さ)丸ごと論になる。社さ丸ごとの参加はあってはならないことだ」と強調、両氏の参加に強い難色を示した。

由紀夫氏は「結果として社さ丸ごとにはならない」と述べたのに対し、菅氏は、「一人ひとりの判断で決まってくる」、岡崎氏は「過去の経緯は問わない」と、認識に微妙な差をみせた。「現政権に対する評価」は、参加者個人の自主的判断にゆだねる」とした。

菅氏は、新党結成の際の閣僚ポストの進退について「最終段階まで職務を全うしたい」としながらも「首相の判断もあるので、お伺いを立てる」と述べ、解散後、厚相を辞任する可能性を示唆した。《共同通信》



【沖縄県・大田昌秀知事】射撃訓練の本土移転を

政府と沖縄県による「沖縄米軍基地問題協議会」の第4回会合が11日午前、首相官邸で開かれ、大田知事は、沖縄の県道104号越え実弾射撃訓練について「沖縄に残すことにならないようにお願いしたい」と本土分散移転実現を強く迫るとともに「米側への移転も念頭に置いてほしい」とハワイやグアム島への移転も検討するよう要請した。

さらに「基地機能の県内たらい回しとの印象を与えないように」とした上で、沖縄で実施しているその他の米軍の訓練の一部を米国本土に移転することを米側に求めるよう促した。

臼井日出男防衛庁長官は「実弾射撃訓練は全部(本土に)移転できるよう頑張る。米軍の練度維持の訓練は地元でやるのが適当だと考えるが、その他の訓練の移転も事務レベルで米側に考えてもらう」と要請する考えを示した。《共同通信》

【千葉県佐原市】震度5

11日午前11時37分ごろ、東北、関東甲信、東海地方で強い揺れがあり、千葉、銚子で震度4(中震)を記録した。また、千葉県佐原で新設された震度計で震度5を観測した。気象庁の観測によると、震源地は千葉県犬吠埼沖の東40キロ付近の太平洋で、震源の深さは約30キロ。マグニチュード(M)は6.6と推定される。気象庁は、茨城県から静岡県までの太平洋沿岸と伊豆諸島に津波注意報を発令したが、午後0時半、解除した。

この地震の影響で、午前11時37分から同43分の間、東北新幹線の東京−那須塩原駅間と、上越新幹線の東京−越後湯沢駅間で送電が自動停止され運転を中止した。JR成田線と鹿島線でも一時運転を見合わせた。羽田空港が滑走路を一時、閉鎖したほか、東関東自動車道の成田−潮来間が上下線とも通行止めになった。

東京都墨田区八広の歩道では、水道管が破裂、大量の水が路上にあふれ、一時交通が規制された。《共同通信》

【新進党】3議員が離党

新進党の杉山憲夫(旧静岡2区)、井奥貞雄(旧千葉4区)、高橋一郎(旧東京4区)の3衆院議員は11日午後、国会内で西岡武夫幹事長と会い、離党届を提出した。

いずれも旧新生党出身で、理由について記者団に「理念や同志的結合が希薄になってきた」(井奥氏)などと説明した。新進党からの離党は鳩山邦夫、船田元の両氏に続き、今月に入って5人。衆院解散・総選挙が近づく中で執行部には痛手となり、新たな公認調整など難問を抱え込んだ。

3氏とも衆院選には小選挙区から出馬したい意向を表明。自民党復党の可能性に関して明言を避けつつも、同一の政治行動をとる考えを強調した。

西岡氏は記者会見で「解散・総選挙が具体的政治日程に上ってくる時期に、新進党として看過できない行動だ」と自民党との連携含みの行動に強い不快感を表明した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】CTBT「反対説得に全力を」

橋本龍太郎首相は11日午前、包括的核実験禁止条約(CTBT)の国連総会採択について「大きく一歩前進した。これからは国際社会が説得しながら(CTBTに反対している)インド、その他の国を(条約に)入れるよう全力を尽くすことだ」と述べ、反対している国々の説得が重要だとの認識を表明した。

梶山静六官房長官も記者会見で「核兵器のない世界に向け、歴史的な第一歩となるものと歓迎する。条約に反対した国が再考し、早期に条約が発効されることを希望する。核実験を停止している核保有国が再び実験を行わないことを確信したい」と述べた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】「安定的な基盤を」

橋本龍太郎首相は11日、日本記者クラブで講演、政局に関連して「より安定的な政権基盤が必要だ」と述べ、衆院の早期解散の必要性を示唆した。さらに、沖縄問題や住専処理などを具体的に挙げ「何とか一定の成果と解決の方向性が見いだせたと考える」と橋本内閣の成果を強調。解散の機が熟したとの認識をにじませるとともに「党利党略ではなく、国民に有益な選択肢を示せる総選挙でなければならない」と述べた。

次期衆院選の自民党公約となる橋本行革ビジョンの柱である省庁統廃合については「現在の22省庁体制では的確な業務の連携が困難。半分程度にすべきだ」と指摘。首相官邸のリーダーシップ強化も急務だとして、官邸内に省庁横断的なプロジェクトチームを新設、予算編成・人事機能を官邸の下に置くとの構想を明らかにした。《共同通信》

【日本ハム・上田利治監督】辞任申し出

心労で休養した日本ハムの上田利治監督(59)は11日、東京・六本木の球団事務所で持田三郎球団社長と会い、家族の新興宗教入信表面化で「自責の念にかられ、指揮を執ろうという気持ちになれない」と辞任を申し出た。球団は今後、慰留に努めるとしているが、復帰について上田監督は「簡単に解決する問題ではないし、それはない」とこのままユニホームを脱ぐ可能性を否定せず、退団は確実となった。

11日のオリックス戦(東京ドーム)は、10日に続いて住友平ヘッドコーチが代理監督として指揮を執った。

約1時間の話し合いの後、記者会見に応じた上田監督によると、7年ほど前から夫人と2人の子どもが霊感商法などが社会問題化している世界基督教統一神霊協会(統一教会)に相次いで入信。同監督は脱会するように説得を重ねてきたが、9日にこの問題について週刊誌の取材を受け、表面化するのが必至になったことから辞意を固めたという。

昨年から日本ハムの指揮を執っているが「(入信問題が表面化した)そのときは辞めると家族にも伝えて監督としてスタートした。選手には本当に悪いと思うが、反社会的な集団にかかわっている者の親が監督をやることは、ファンにも、球団にも失礼と判断した」と時折声を詰まらせながら、苦しい胸中を明かした。

上田監督は広島の捕手、コーチなどを経て阪急、オリックスで通算15年間監督を務め、リーグ優勝5度、日本一3度を経験。《共同通信》

【大相撲秋場所】4日目

大相撲秋場所4日目(11日・両国国技館)大関を目指す関脇魁皇が玉春日の右のど輪攻めで押し倒され2連勝の後2連敗、場所後の昇進が早くも苦しくなった。横綱、大関陣は、右ひざを痛めている大関貴ノ浪が琴稲妻の左すくい投げにあっさり敗れて2連敗となった以外は白星を重ねた。

横綱貴乃花は剣晃のうまい攻めに苦戦したが、右下手投げで逆転勝ちして4戦全勝。大関武蔵丸も琴別府を押し出して勝ちっ放し。横綱曙は小結琴の若を右上手投げで破り、大関若乃花は旭豊を寄り切ってともに3勝1敗とした。幕内の4戦全勝は、貴乃花、武蔵丸と、小結武双山の3人になった。十両は新入幕を狙う栃東ら3人が4連勝。《共同通信》



9月11日のできごと