平成2769日目
1996/08/07
【厚生省】堺市のO-157集団感染源「カイワレ大根の可能性」
大阪府堺市で発生した病原性大腸菌O-157による集団食中毒で、菅直人厚相は7日、学校給食や老人ホームの共通食材を検査した結果、カイワレ大根が感染原因の可能性があるとする「原因究明の中間報告」をまとめ、同日午前のO-157対策関係閣僚会議に報告した。
菅厚相は、患者が出た堺市内の小学校や同府羽曳野市内の老人ホームにカイワレ大根を出荷した生産業者に対し、伝染病予防法に基づく強制調査を行う方針を示し、了承された。《共同通信》
日本かいわれ協会長、厚生省に抗議
病原性大腸菌O-157による大阪府堺市の集団食中毒で、厚生省が原因食材としてカイワレ大根の可能性を示したことに対し、日本かいわれ協会の高橋克巳会長(49)が7日、厚生省食品保健課を訪れ「原因食材と断定できない段階でなぜ発表したのか。マスコミで報道されればカイワレが感染源と(断定されたように)誤解を生む」などと抗議した。《共同通信》
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【トヨタ・カリーナ】フルモデルチェンジ
【Every Little Thing】シングル「Feel My Heart」発売
【GLAY】シングル「BELOVED」発売
【橋本龍太郎首相】五輪選手と懇談
アトランタ五輪日本代表選手団のメダリスト、入賞者計87人が7日、首相官邸での賜杯伝達式・記念品贈呈式に出席、橋本龍太郎首相らと懇談した。
柔道男子60キロ級の野村忠宏(天理大)同71キロ級の中村兼三(旭化成)女子61キロ級の恵本裕子(住友海上火災)の金メダリスト3選手に賜杯が、他のメダリストと入賞者の代表に記念品が、橋本首相から手渡された。
首相は「結果としてメダルを取れた方、取れなかった方がいたが、皆さん全力を尽くして戦われた。早く疲れをいやし、それぞれの夢を追い続けてください」とあいさつ。選手代表で恵本選手が「この栄誉を誇りに、今後選手として、また指導者として精進します」と謝辞を述べた。
懇談会は陸上女子マラソン銅メダルの有森裕子選手(リクルート)が同郷(岡山県)の橋本首相と記念撮影するなど和やかな雰囲気だった。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は7日、梶山静六官房長官の地元、茨城県の農協青年部から特産の大粒ブドウ「巨峰」を首相官邸で受け取るとさっそく試食。首相は「うまかったよ」と相好を崩して記者団に語りながらも、地元の岡山県がやはりブドウの産地とあって「岡山の次にうまかったよ。種なしブドウの栽培技術は岡山の方が上じゃないかな」と続けた。「それは身びいきというものだな」と言いつつ「商売敵なんだ」と対抗意識をあらわにした。負けず嫌いの首相らしい感想に、政局運営の方でも首相主導で押せる?
○・・・自民党の亀井静香組織広報本部長はこの日、党本部で講演し「小沢一郎党首の持論の国連警察軍など今の憲法ではとても認められない。党名を新右翼と変えたらいい」と怪気炎。3年前の小沢氏の自民離党に触れて「小沢さんが政界を引退すれば政治はきれいになった。自民党にいた時にやりたい放題していたくせに、政治改革を掲げるなんてとんでもない」とこきおろした。さらに「あの党はもう終わり」と切り捨て、自らの毒舌についても「私を訴えたければ訴えればいい」。亀井氏の舌に夏バテはないよう。《共同通信》
【チェチェン共和国】ロシア軍、首都に突入
ロシア南部チェチェン共和国の首都グロズヌイに攻め込んだ独立派武装勢力は7日昼までに、いったん市の大部分をほぼ制圧したが、同日夜、ロシア軍戦車部隊が市内に突入、武装勢力に包囲されていた親ロシアのザフガエフ政権の政府庁舎など要所を奪還した。
ロシア軍はエリツィン大統領の2期目の就任式を9日に控え、グロズヌイ陥落という最悪の事態だけは何とか避けることに成功した。しかし、武装勢力の攻撃を受け、ザフガエフ政権指導部がいち早く郊外ハンカラのロシア軍基地に逃げ込んだことで、同政権がロシア軍の後ろ盾なしに共和国を統治する能力がないことがあらためて浮き彫りになった。
タス通信がグロズヌイ中心部から伝えたところでは、ハンカラから首都奪還に向かったロシア軍の戦車部隊は7日午後8時(日本時間8日午前1時)ごろ市内に入り、午後10時すぎ、市中心部の政府庁舎を支配下に置いた。日没とともに市中心部での銃撃戦はほぼ収まったが、市内各地に展開している武装勢力は夜明けを待って攻撃を再開する可能性がある。《共同通信》